篠木 潔 弁護士 インタビュー
弁護士を目指したきっかけ
大学時代、はじめ私は理学部生物学科にいました。バイオテクノロジーを学んで研究者になるためです。ところが、高校時代に父が脳卒中で倒れたことをきっかけに、「貧しい家庭はどんどん貧しくなる」という社会の仕組みや悪循環を身に染みて強く感じるようになりました。そこで、どうしても法律や政治を学びたいと考え、一念発起し、研究者になろうと法学部へ移りました。
その後、父が脳卒中の後遺症で認知症になっていたこともあり、在学中に、父が悪徳商法にだまされて自宅が抵当に入るという事件が起きました。非常に悔しかったです。そこで、このような困っている人々を救う仕事がしたいと考え、具体的に弁護士を目指すようになりました。
大学は親からの仕送りはなく、奨学金とアルバイトなど自費で賄い、大学生活はもちろん司法試験受験生活もかなり大変でした。しかし、元来、明るい性格と新しいことを学ぶわくわく感からか、苦にはなりませんでした。今考えてみると、実務家にとっては、このような苦労も全て役に立つようです。
今までの経験と現在の仕事内容
イソ弁時代は、企業取引関係の仕事が多く、多くの訴訟案件や企業法務を経験してきました。
現在では、企業関係業務の他に、交通事故事件や特に高齢者や障害者に関する福祉分野の案件を積極的に扱っています。例えば、高齢者・障害者総合支援センター「あいゆう」運営委員長、また、契約市町村からの要請を受け、弁護士と社会福祉士と協力して救済を行う「高齢者虐待対応チーム」運営管理委員長、介護保険審査会長のほか、十数件の成年後見業務なども行っています。
さらに事務所として、社会福祉士を雇用したり、外部の専門職との連携を図ったりするなど、充実した専門性の高い福祉リーガルサービスを提供しています。
弁護士としての信条・ポリシー
人の心に配慮し、「黒衣」であることです。弁護士の仕事は依頼者の傍らに「寄り添う」ことです。事件が終わったら、その事件を思い出さないよう私のことも忘れてもらうことも必要です(寂しいことでもありますが)。
また派手な仕事をするのではなく、いわゆる「職人技」を着々と磨くことです。
関心のある分野
「農業」です。これまでは主に農協が農業に強い影響力を発揮してきましたが、規制緩和に伴い、農業に会社も参入しやすくなり、また国内物流も変化してきており、日本の技術、健全な作物を海外荷輸出するなど、あらゆる面で可能性が出てきています。それゆえ、これからは、農家も農協に頼らない自主経営や取引が必要となりますし、多くの団体や会社が農業を利益の上がる「ビジネス」として行っていくでしょう。
そこで、弁護士の力が「農業」の分野で必要とされていくでしょう。そして、この分野は若い人たちにこそチャンスがあります。
ページを見ている方へのメッセージ
これまでのような法律事件処理をする弁護士だけでなく、「成年後見人」など、周辺分野にも精通し、継続して依頼者に寄り添い支えるという新しいタイプの弁護士が出てきます。それゆえ、敷居が高いとおっしゃらずに、気軽に弁護士に相談しに行かれ、信頼できる弁護士を探してください。