家事事件に注力する交渉のエキスパート オーダーメイドの戦略で離婚・相続トラブルを解決に導く
検察官志望から一転、弁護士を志す
ーー弁護士を目指したきっかけや理由についてお聞かせください。
中学の頃、木村拓哉さんが検察官を演じた「HERO」というドラマを観て、法曹の世界を目指すようになりました。父に「司法試験に受かりたかったら九州大学の法学部に行け」と勧められたので、一生懸命勉強して入学しました。
「HERO」の影響もあり、最初は検察官志望でした。ただ、司法修習中に、弁護士の方が自分で設定した方針で仕事ができると感じたので、弁護士志望に方向転換しました。
ーーどんな学生生活でしたか?
司法試験を意識して本格的に勉強し始めたのは大学2年生の時です。九州大学は1年生の時は一般教養の授業がほとんどで、週1日しか法律の講義がありませんでした。法律学は机上の空論ばかりだと感じて、なかなかイメージが掴めなかったです。
剣道を小学校の頃からやってきたので、剣道サークルに入っていました。フットサルサークルにも入っていたので、勉強以外は剣道とフットサルの毎日でした。
ロースクールでは、法律の基礎から勉強したいと思い、法律を学んでいない人が対象のコースに進学しました。司法試験に受かった先輩の受験対策指導を受けながら、同期と一緒にゼミを組んで勉強しました。法律の基礎をしっかりと学び直す、濃い3年間でした。
不利な状態を交渉で逆転 依頼者の要望に応える家事事件対応
ーー注力している分野と、注力している理由についてお聞かせください。
取り扱いが多いのは家事事件、主に離婚・男女問題と遺産分割です。
弁護士1年目に様々な分野を経験し、もっとも依頼者の要望に応えられるのが家事事件だと感じたので、注力しています。
ーー依頼者の要望に応えやすいのはなぜでしょうか?
家事事件は、交渉と調停を重ねて話し合いでの解決を目指すことが一般的です。当事者間で解決できない時に初めて裁判になります。裁判となると、最終的には第三者である裁判官の意向によって判決が出てしまいます。
交渉では、上手くいけば相手と折り合いをつけ、円満に問題を解決できたり、場合によっては予想以上の結果を出せたりします。私は交渉や根回しをして問題を解決するのが好きで、どのように交渉すれば円満に解決できるか、工夫をする余地が残されている分野が合うと思います。
ーー交渉をする上で重要なことは何でしょうか?
例えば、慰謝料請求をする人にとっては、必ずしも、お金を得ることが目的ではない場合があります。相手方から慰謝料請求をされた場合、請求の背後に何をゴールとしているのかを把握することが重要です。駆け引き次第ではそのゴールを実現するために慰謝料の請求を諦めてもらえる場合もあります。
そのような駆け引きをするには情報が肝心です。特に、離婚分野ではより多くの情報を持っている方が勝てる可能性が高いので、事実関係を把握するためになるべく多く情報を集めることが重要だと思います。
慰謝料請求される側は法律上は不利な立場です。しかし、交渉のやり方次第では不利な状態を逆転できます。裁判に発展すると時間と労力もかかるので、なるべく、交渉や調停で終わらせるようにしています。弁護士費用を抑えられますし、あまり時間をかけずに解決まで至ることができます。
「オーダーメイドの戦略を立てる」
ーー依頼者とのコミュニケーションにおいて心がけていることはありますか?
依頼者の話をしっかり聞き、時間をかけて信頼関係を築くことです。依頼者の意見と事実の両方を聞き出すようにしています。本人が「こんなことまで言わなくていいのではないか」と思う事実も全て聞き出し、交渉に使えそうなあらゆる材料を集めることに努めます。
残念ながら弁護士の中には「気軽に相談してください」と言いつつ、依頼者の要望を聞かずに画一的な処理をする方がいます。実際、そのような対応を受けてしまい、セカンドオピニオンという形で私に相談される方もいます。
集めた事実と証拠に基づき、ゴールにたどり着くにはどんなルートがあるのかを説明して、依頼者にとって最適な、オーダーメイドの戦略を立てるようにしています。
ーー弁護士として活動してきた中で印象的だったエピソードはありますか?
1つは、裁判の結果、依頼者が求める結果を完全には実現できなかったものの、問題解決に至るまでの過程を高く評価していただいた案件です。その後、依頼者が経営する会社の顧問弁護士を依頼され、今でも関係を継続しています。
もう1つは、大学の先輩がトラブルに遭ったとき、真っ先に私に連絡して依頼してくれた案件です。困った時に最初に私のことを思い浮かべてくれたことは嬉しかったですし、周りに信頼されていると感じました。
ーー休日のお過ごし方を教えてください。
子どもが2人いますので、近くの公園で一緒に遊んでいます。
運動が好きなので、フットサルや剣道をやりたいところですが…。実は今年の1月、フットサル中にアキレス腱を切ってしまいました。しかも、その数日後に破産管財事件の債権者集会を控えていたのです。欠席するわけにもいかないので、その日の午前中は松葉杖をついて裁判所で仕事し、午後に入院・手術しました。二度と経験したくない痛みでしたね。
リハビリを終え、ようやく日常生活に支障がなくなったので、またスポーツをやりたいと思います。
ーー今後の展望についてお聞かせください。
弁護士になった当初は、一つの事務所に長く留まらないで独立することを考えていたのですが、今の事務所はとても居心地がよく、やりたい仕事ができます。引き続きこの事務所で、お客様に満足していただける、クオリティの高い仕事を提供していきたいと思います。
今は家事事件や顧問先の業務が中心ですが、知らないことがまだ多く、勉強しなければなりません。顧問先は介護関係が多いですが、それ以外にも運送業や不動産業などからも相談が寄せられます。それぞれの業界についてより学びたいと思います。
ーー法律トラブルを抱えて、悩んでいる方へのメッセージをお願いします。
1つ1つの案件を、依頼者と一緒に解決したいという思いを強く持っています。依頼者には当事者意識を持ちながら積極的にお話していただきたいですし、私もそれに応えながら依頼者にとってオーダーメイドの戦略を立てたいと思います。
このインタビューをお読みになり、私に依頼しようと思っていただけた方、ぜひ一緒に問題解決に向けて協力しましょう。