「クライアントの人生を豊かに」を理念に、他士業とも連携したワンストップのサービスを提供
社労士や税理士を擁したトータルサポートを提案
ーー弁護士を目指したきっかけや理由を教えてください。
子どもの頃から弁護士か建築家になるのが夢でした。大学に進学する際にどちらの道を選ぶかで悩み、最終的に法学部に進学して弁護士になることを決めました。
学費を自分で払っていたため、大学とロースクールはアルバイトをしながら学校に通っていました。ファーストフード、居酒屋、清掃業、交通量調査など、大学生ができるアルバイトは一通り経験したと思います。
勉強とアルバイトの両立は大変でしたが、いろいろな仕事を経験したことで一般企業の考え方や働き方を理解でき、弁護士の仕事に活かされています。
ーー注力分野を教えてください。
当事務所は弁護士法人だけでなく、社労士法人、税理士法人、司法書士法人もあり、ワンストップで対応できることを最大の売りにしています。この体制をもっとも活かせる分野が中小企業顧問と相続です。
弁護士になってから、弁護士だけでクライアントのためにやれることには限りがあると感じました。裁判になれば弁護士は必要不可欠ですが、トラブルがなければ弁護士が必要とされる機会はあまりありません。
そこで、ほかにもできることはないかと考え、中小企業の経営者と話をしている中で相談が多かった労務の面をより深くサポートできるよう社労士業務をはじめてみたところ、顧問先企業から「顧問税理士は対応できないのか」という声を多くもらうようになり、税理士業務もはじめたんです。その後、司法書士業務まで範囲を広げ、今の体制にいたります。
ーー「相続LOUNGE」というものを開設されたそうですね?
相続について気軽に相談できる窓口のような場所があるといいのではないかと考え、2020年に開設しました。
相続に特化した弁護士事務所や司法書士事務所はありますが、こうした専門家の事務所は、何か問題が起きたときや具体的な行動を取るときに利用されることが多いと思います。それよりも前の段階で相談できる場所を提供したいと思ったんです。
相続LOUNGEは誰でも気軽に立ち寄れるように商業施設内に開設しました。相続に関するパンフレットや書籍が置いてあるほか、タブレットを使った「相続簡易診断」を受けることができます。また、事前に予約していただければ専門家に相談することも可能です。
相続は誰にでも訪れる問題ですので、相続LOUNGEをきっかけに相続を考える人が増えてくれたらと思っています。
プラスアルファの価値を提供することにこだわる
ーー仕事をするうえで心がけていることは何ですか?
「クライアントの人生を豊かにすること」が当事務所の経営理念です。
弁護士は人を幸せにできる仕事ではないということに、もどかしさを感じていました。トラブルを抱えている人の問題を解決するのが弁護士の仕事ですから、マイナスからのスタートになります。
例えば、貸したお金の返済を求める訴訟をして全額取り戻せたとしても、それは本来あるべき状態に戻ったのであって、依頼者にとってはマイナスがゼロになったにすぎません。私はトラブルを解決してゼロにするだけでなく、プラスアルファの幸せを提供することにこだわっています。
社労士、税理士、司法書士を擁してワンストップで対応できることもプラスアルファの一つです。ほかにも生命保険の提案や不動産の資産運用など、普通の弁護士事務所ではやっていないようなサービスを提供して、クライアントの人生が豊かになるように努めています。
ーー依頼者と接する際に気をつけていることはありますか?
「その人が大事にしているものは何か」ということを気にするようにしています。
少しでも多くの金銭を取りたいという人もいれば、お金よりも感情が大事という人もいます。価値観は人それぞれですから、案件ごとにゴールをはっきりさせるようにしています。
ゴールが曖昧なまま進めてしまうと、依頼者が求めるものと私が求めるものとに食い違いが生じてしまいます。「感情を優先するなら請求できるものは下がるかもしれませんよ」とか、「感情と金銭と両方を求めるのが難しい場合はどちらを優先しますか」という話をして、依頼者にとって何が一番大事なのかをはっきり聞くようにしています。
顧客満足度を追求したサービスを提供する
ーー休日の過ごし方や趣味を教えてください。
休日も仕事をしていることが多いです。グループ全体で100人近い従業員がいるのですが、従業員を困らせないようにするのが私の役目ですし、私の時間をどれだけ仕事に使えるかが会社の成長に関わってくるので、自然と仕事に時間を使うことが多くなりました。
仕事が趣味と言っても過言ではないかもしれません。カフェでコーヒーを飲みながら新しいサービスを考えたり、企画書を作ったりするのは遊びの延長のような感覚で楽しみながらやっています。
ーー今後の展望についてお聞かせください。
顧客満足度を追求していきたいと思います。5万円の顧問料をもらって5万円の価値しか出さなかったら、それは適正サービス料でしかありません。5万円の報酬に対してそれ以上の価値を提供することが大事だと考えています。
良くも悪くも他の弁護士と同じでありたくないという思いが強いので、ほかの弁護士事務所ではやっていないようなことでもクライアントにとって役に立つと思えば積極的に取り入れ、世の中の人や企業のニーズに応えていこうと思っています。
ーー法律トラブルを抱えて悩んでいる方へメッセージをお願いします。
相談しないと何もはじまらないと思いますので、まずは相談してください。行動しなければ悩みが自分の中で残り続けるだけですから、前に進みたいのであればあまり深くは考えずに、相談してみるのがいいと思います。
当事務所は法律の側面だけでなく、税金や経営など様々な角度から課題に焦点を当てています。ほかの弁護士事務所とは違った解決策を提案することができると思いますので、ほかの弁護士に相談したことがある人でもセカンドオピニオンのような形で活用していただければと思います。