こばやし ようじ

小林 洋二 弁護士 プロフィール

所属事務所: 九州合同法律事務所
所在地: 福岡県 福岡市東区馬出1-10-2 メディカルセンタービル九大病院前6階
馬出九大病院前駅徒歩3分
受付時間
小林 洋二弁護士

依頼者にとって最善の解決を実現するために、自分にいま何ができるのか。そのことをいつも考えています。

九州合同法律事務所
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医療過誤事件にかける想い

納得いただける解決に向けて

わたしが弁護士になったのは、ちょうど日本の医療界で、インフォームド・コンセントの重要性が語られ始めた頃でした。医師の役割は、患者が最善の選択をするようサポートすることだという考え方から、わたしは大きな影響を受けました。

医師の仕事と同じく、弁護士の仕事も、結果に責任を負えない仕事です。そうであればこそ、結果が出るまでの過程においてベストを尽くすことが求められます。

医療過誤事件にはいくつかの特徴がありますが、わたしの仕事としては、調査事件として受任することを原則としているという特殊性があります。つまり、最初から損害賠償請求事件として受任するのではなく、まず、責任追及の見込みがあるかどうかを調査した上で、その報告に基づいて、手続をその先に進めるかどうかをご相談するというやりかたです。
医療と同じく、わたしたちの仕事にもインフォームド・コンセントが重要です。できるだけ正確な情報を依頼者の方に提供し、依頼者ご自身で方針を決定していただきたいと考えています。

数多くの経験から得た仕事の支え

わたしは、これまでに約400件の医療過誤事件を受任してきました。判決、和解、示談など何らかの形で損害賠償を得て終了した事件の一方で、調査をしたけれども責任追及の見込みなしで終了した、請求はしてみたけれども裁判まではせずに諦めた、あるいは裁判までしたけれど勝てなかったという事件も相当数あります。
期待して依頼された方にはたいへん申し訳ないのですが、そういう場合があることをご理解いただいた上でなければ引き受けられないのが医療過誤事件でもあります。

でも、そうであればこそ、解決できたときの歓びもひとしおです。もちろん、涙を呑んで苦渋の選択という解決も少なくありません。しかし、いくつかの事件で、解決の歓びを依頼者とともにできた経験が、わたしたちの仕事の大きな支えになっています。

インタビュー

小林 洋二 弁護士インタビュー
長年にわたり医療分野に注力するスペシャリスト〜患者の権利を守るため、裁判外の活動にも尽力

モラトリアム人間だった学生時代

ーー弁護士を目指した理由を教えてください。

大学に入る頃から明確に弁護士を目指していたわけではないんですね。「文系であれば法学部に入ればつぶしがきくかな」くらいの気持ちで法学部に入学して、どんな社会人になるかというイメージを持っていなかったので、ある種モラトリアム的な気持ちで司法試験に挑戦しました。

試験に合格してからも「本当に法律家になりたいのか?」と悩み予備校の講師をしたりしていましたが、合格したのだからとにかく司法修習には行こうと。修習の中で実際の弁護士の仕事にふれるうちに、だんだんと「弁護士という仕事をしてみてもいいかな」という気持ちが湧いてきました。

水俣病訴訟、ハンセン病国賠訴訟など大型裁判にも取り組む

ーー注力している分野と、その理由についてお聞かせください。

医療分野に注力しています。

私は弁護修習で配属された事務所に入所したのですが、そこで水俣病の裁判に関わったことがきっかけです。その中で、弁護士はもちろんですが、尊敬できる医師たちと出会ったんです。

水俣病患者のために奮闘する医師たちの姿を見て、医療というのが非常に大事な分野であることを認識し、私にとっても大きなテーマであると思うようになりました。

ーー薬害HIV事件やハンセン病国賠訴訟などの大きな事件にも携わられていますが、医療分野のどんなところにやりがいや苦労を感じますか?

医療過誤事件に遭われた方は大変な苦痛を経験し、その被害は一生続くこともあります。まずは裁判で国や医療機関に責任を認めさせ、賠償や補償という形で被害者の権利救済を図ることに意義があります。

ただし、裁判は権利救済のひとつの過程であり、裁判で勝訴が確定してもそれで終わりではありません。例えばワクチンの問題についていえば、すべての人にとって安全なワクチンというものはありません。必ず一定数、重篤な副反応などの被害を受ける方が出てきます。

そうした被害者が将来にわたって医療的ケアや補償を受けられるようにするための提案、同じような被害者を出さないための周知活動、議員に働きかけて新たな制度を作る活動なども行います。

ハンセン病問題では、判決が出るまでの活動量よりも、判決後の活動量の方が多くなりました。

裁判で勝てばいいということではないんです。裁判だけでは解決しない問題というのがあり、そうした問題を社会に訴え、本当の意味での解決を目指すことも、弁護士の活動だと思っています。

「患者の権利」を定めた法律の制定をめざして

ーー「患者の権利法をつくる会」の活動をされていますが、これはどのような活動ですか?

医療に関する法律はいろいろあるのですが、実は、基本となる「患者の権利」を定めた法律はないんです。医療制度というのは、国民の医療に対する権利を守るためのものです。そのために、患者の権利と医療機関の責任を明確に示す法律「医療基本法」を法制化する活動をしています。

憲法には幸福追求権と生存権という権利が規定されています。この権利が医療分野でもきちんと守られるべきであると考えています。

ーー「患者の権利」とはどのようなものがありますか?

患者が医師から十分な説明を受けたうえで治療法を選択することを「インフォームド・コンセント」と言いますが、このインフォームド・コンセントも患者の権利の一つです。

他にも最善かつ安全な医療を受ける権利、医療における個人の尊厳、医療被害の救済を受ける権利、自己情報に関する権利などがあります。このような権利も患者の権利として法律で保護されなければならないと考えています。

ーー弁護士として30年以上のキャリアをお持ちですが、原動力は何でしょうか?

裁判は必ずしも勝つとは限りません。残念ながら、立証が難しく訴訟を断念する方や、裁判で負けてしまうケースも少なくありません。その分、よい結果を出して依頼者に感謝された時は励みになりますね。

よい結果ではなかったけど、感謝されたこともありました。ある医療過誤の相談を受けたのですが、調査したところ、裁判をしても勝てる見込みがないと判断しなければならないケースでした。しかしその依頼者は、私の調査で「気持ちの整理がついた」と納得してくれました。他の弁護士にも相談をしていたようなのですが、私の調査結果に満足してくれて、前に進む決心をしてくれたことがとても嬉しかったです。

そのような経験が、弁護士を続ける原動力になっていますね。

ーー休日のお過ごし方を教えてください。

オンラインツールの普及もあり、休日でも仕事をすることが多くなりました。読書が好きで、出張の時には本をよく読んでいたのですが、コロナ禍で移動が制限されるようになってからは、読書量も減ってしまいましたね。最近は、囲碁と将棋をすることが増えました。

ーー今後の展望についてお聞かせください。

長年医療分野に従事してきたので、新しい分野に挑戦するよりも、引き続きこの分野の専門家として、患者のニーズに応えようと思います。

医療問題に携わる中で学んだインフォームド・コンセントの重要性などを、弁護士の活動に活かしていきたいと考えています。

ーー法律トラブルを抱えて、悩んでいる方へのメッセージをお願いします。

悩みは様々で、すべての問題が訴訟で解決できるとは限らないのですが、弁護士を解決への一つのツールとし使っていただけたらと思います。ぜひ気軽にご相談ください。

小林 洋二 弁護士の取り扱う分野

  • 【医療過誤取り扱い実績:約400件】弁護士業務でもインフォームド・コンセントは重要です。できるだけ正確な情報を提供し、依頼者の方の的確な方針決定を支えます。
    相談料
    30分5,000円(税別)

人物紹介

自己紹介

 35年間、基本的には医療関係の仕事を中心にしてきました。弁護士1年目には国立阿久根療養所の移譲禁止の仮処分に関わりましたし、水俣病第3次訴訟では病像論を担当しました。薬害HIV事件、ハンセン病国賠訴訟といった医療のありかたを問う大型事件にも取り組みました。医療機関を解雇された看護師さんの労働事件の代理人をしたこともありますし、お医者さんの代理人として医療機器メーカー相手の裁判をしたこともあります。
 一番多いのはやはり医療過誤事件の患者側代理人で、現在、医療過誤事件以外の一般事件は、原則として受任していません。
 大型事件では、現在、九州HPV薬害訴訟弁護団代表をつとめています。また、ハンセン病問題弁護団としての活動も続いています。
 そのほか、患者の権利法をつくる会事務局長として、患者の権利の確立、医療基本法の制定を求める運動に取り組んでいます。こういった地味な活動にも、是非、注目していただければ幸いです。

趣味や好きなこと、個人サイトのURL

  • 趣味
    読書・美術鑑賞・囲碁・将棋
  • 個人 URL
    http://blog.livedoor.jp/kyushugodolo/
  • 好きな言葉
    個人の尊厳
  • 好きな本
    歴史関連の本が好きです
  • 好きな音楽
    1970年代のJポップ
  • 好きな休日の過ごし方
    Eテレで、日曜美術館→将棋→囲碁を観た後、読書しながらうとうとする休日が幸せです。

所属団体・役職

  • 1995年 6月
    九州・山口医療問題研究会福岡県弁護団事務局長(2010年まで)
  • 1998年 11月
    患者の権利法をつくる会事務局長(現職)
  • 2009年 4月
    福岡県弁護士会副会長(単年度)
  • 2016年 7月
    HPVワクチン薬害訴訟九州弁護団代表

所属弁護士会

  • 所属弁護士会
    福岡県弁護士会
  • 弁護士登録年
    1989年

学歴

  • 1987年 3月
    東京大学法学部卒業

活動履歴

著書・論文

  • 九州医事新報連載「医療と法律問題」
    2019年9月まで
    2013年 7月
  • 小説医療裁判ーある野球少年の熱中症事件
    ロースクール生、修習生、若手弁護士向け
    2011年 8月
  • 患者のための医療法律相談ーよりよい医療を実現するために
    患者側弁護士13名による共著です。
    2010年 9月
  • 開かれた扉ーハンセン病裁判を闘った人たち
    ハンセン病違憲国賠訴訟弁護団のメンバーによる共著です。
    2003年 5月

小林 洋二 弁護士の解決事例一覧

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【最寄り駅】
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