前田 憲徳 弁護士 インタビュー
弁護士を目指したきっかけ
組織に縛られることなく、自分のやりたいことができ、しかもその仕事が人権の擁護と社会正義の実現に寄与できるからです。
大学時代に友人と社会の色々な問題について勉強し、自分たちはこれからどういう生き方をするのかという議論をする中で、このように考えるようになりました。
特に、弱い立場・少数者の人たちのために支援・協力することが弁護士の仕事ではないでしょうか。
今までの経験と現在の仕事内容
全国的に闘われてきた、炭坑夫じん肺裁判、トンネル坑夫じん肺裁判に、弁護士になってから現在まで約25年間携わってきました。
同和関連の不公正な公金の支出の返還を求める住民訴訟、北九州市若松区の沖合にある国家石油備蓄基地(白島石油備蓄基地)への原油備蓄の差止の裁判などを担当しました。労働事件では労働者側での弁護活動を数多くやってきました。
刑事事件では、北九州監禁殺人事件の一審の緒方被告人の弁護を担当しました。
現在は、引き続きトンネルじん肺裁判に取り組んでいますが、「玄海原発差止訴訟」にも参加しています。
弁護士になって大変だと感じること
大きな事件というのは個人でやっていても根本的な解決はできませんので、たくさんの原告の人たちと一緒に悩み・考え・大きな運動を作ってゆく必要があります。長い年月を根気強く闘った裁判で良い結果が出たときの喜びはひとしおです。
### 仕事をする上で意識していること(弁護士としての信条・ポリシー)
特に、集団事件では、社会の歯車を進歩の方向に進めるために役立ちたいと思っています。
一般の事件では、当事者が何を求めているのかを正確に把握すること、そのためによく話を聞き、その上で、何が妥当な解決かを追究するよう心がけています。これは、弁護士にとって当然の心構えだと思いますが、実践はなかなか難しいです。
関心のある分野
少年事件に関心がありますが、自分の全人格が試されますので緊張します。
弁護士を目指す上で必要不可欠なもの
人に対する思いやり・洞察力・向上心。去年より今年、今年より来年の自分といったように、継続的に自分を成長させようとする意欲を持ち続けることが大事だと思います。
司法試験時代の思い出
司法試験を1回で受かろうとしましたが何度も失敗しました。しかし、そのことで、それまでの自分の変なプライドが打ち砕かれ、謙虚になろうと考えるようになったことは、その後の私にとって良かったと思っています。
受験時代、モチベーションが下がったときにやっていたこと
元気になり、初心に返るような本を読んでいました。また、スポーツをして気持ちを切り替えていました。体を動かすことは、細胞を活性化させ、体も気持も前向きにしてくれます。
休日の過ごし方
休日も仕事をしていることが多いです。暇を見つけては、(弁護士は持久力が必要ですので)ジョギングをし、筋トレ、柔軟体操などをして、バランスよく体づくりをするようにしています。
ページを見ている方へのメッセージ
弁護士の専門分野や過去の取扱事件などについての弁護士側の広報が不十分なために、どの弁護士に相談したら良いか分からないという方が多いと思います。今後、徐々に弁護士に関する情報開示は進むと思いますが、取り敢えず、同じ相談を複数の弁護士に相談してみられたらよいと思います。