未経験や異業種からの転職でも活躍できる? キャリアチェンジした2名が本音で語る、新天地としての弁護士ドットコム
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いまや従業員数500名以上の組織になった弁護士ドットコムですが、社員の大半は転職組。未経験や異業種から転職してきた人も少なくありません。では、そうしたキャリアチェンジした人たちが活躍できる場やサポートする体制は用意されているのでしょうか。弁護士ドットコムへの転職でキャリアチェンジを経験したクラウドサイン パートナービジネス部の藤田和樹とリーガルブレイン開発室デザインチームの門倉央に本音で語ってもらいました。
- 【Profile】
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藤田和樹(クラウドサイン パートナービジネス部 パートナーアライアンス第1チーム マネージャー)
大学卒業後、新卒でホテルに入社。1年間ホテルマンを経験したあと、宴会場の法人営業の部署へ異動。マネージャー経験を経て、10年間勤務したホテルを退職。2020年1月、弁護士ドットコムにクラウドサインのセールスとして入社。半年後、パートナービジネス部に配属され、クラウドサインの販売代理店を対象に営業活動をおこなう。2022年より現職。
門倉央(リーガルブレイン開発室 デザインチーム)
大学卒業後、アパレルや日用品などに使われる素材のメーカーに入社。法人営業を担当する。その後、独学でデザインを学び、デザイナーに転職。ITベンチャーやフリーランスを経て、2022年にプロダクトデザイナーとして弁護士ドットコムに入社。現在はリーガルブレイン開発室のデザインチームに所属する。
入社後3カ月の研修期間と手厚いサポート体制

──前職ではどんなお仕事をしていて、なぜ弁護士ドットコムに転職しようと思ったのかを教えてください。
藤田:前職はホテルマンでした。1年間ホテルで勤務し、次に異動したのは宴会セールスの部署です。ホテルの宴会場が結婚式で使われない平日に、企業の展示会や懇親会を誘致し、受注したイベントのプランニングまでを手がける法人営業を担当していました。
ホテル時代の業務はいずれも目の前のお客様に喜んでもらうことにフォーカスする仕事で、自分に合っていると感じていたし、それなりに成果も上げてきたと思っています。ところがある日、宴会セールスでイベントのプランニング用に導入した顧客管理システムの便利さに感動してしまって。こんなすごいツールがあるのか、これからはSaaSの時代だ! とブチ上がり、SaaS企業への転職活動を始めました。
いくつかの企業から内定をいただくなかで最終的に弁護士ドットコムを選んだ決め手は、まずは人でした。採用面接ですごくウェルカムな雰囲気を感じたんです。もうひとつの決め手はクラウドサインというプロダクトの魅力でしたね。このプロダクトならテクノロジーの力で人に感動を与えられるだろうと。
加えて言うと、当時のクラウドサインは今ほど世の中に認知されておらず、事業部の規模も小さかった。個々のセールスの裁量も大きそうだったので、自分なりにプロダクトの普及に貢献できるのではないかと感じて入社を決めました。
門倉:僕の場合、厳密に言うと弁護士ドットコムは3社目で、一番長く働いた1社目のアパレル素材メーカーでは法人営業を担当していました。扱っていた主な商材は紐や糸で、そうした素材でコンサートやイベントのノベルティをつくりたいという依頼を受注したり、アパレルメーカーやスポーツブランドからのOEMの依頼を受注していました。
その会社には7年ほど勤めたのですが、在職中に大学院でコンピューターサイエンスを勉強していた友人の話を聞いてプログラミングに興味を持ち、学習サイトなどを利用して趣味で学び始めたんです。やがてIT業界への転職を志すようになり、SNS系のサービスを開発しているスタートアップに飛び込みました。
それから1年間ほどサービス開発を経験したものの、そのスタートアップがM&Aで買収されたタイミングでいったん自分のキャリアについてゆっくり考えようと、会社に残らない道を選択しました。その後はフリーランスとしてデザインやウェブ開発の仕事を受注していたのですが、日々ひとりで作業しているうちに孤独を感じるようになり(笑)。やっぱり組織で働きたいと思っていたタイミングで弁護士ドットコムの知人に声をかけてもらい、渡りに船とばかりに入社した次第です。
──入社後、新入社員のためのサポートはありましたか?
藤田:ありました。入社後3カ月はオンボーディング期間で、その間は先輩社員がくっついてサポートしてくれます。「1カ月後にはこんな状態になっていましょう」「3カ月後にはこんな状態になっていましょう」みたいな計画をシートで立てて、それができているかどうかの振り返りも一緒にやってくれましたね。
門倉:オンボーディング期間中はマネージャーや先輩デザイナーとの1on1だけでなく、1カ月、3カ月といった単位で人事との1on1もあり、「いまどうですか?」「悩んでることありますか?」と新入社員の状況を確認してくれます。サポート体制はすごく厚いと感じました。
異業種や未経験からの転職は、むしろウェルカム?

──厚いサポートがあるとはいえ、藤田さんはまったく勝手の違う異業種からの転職。門倉さんはデザイナーとしてはほとんど未経験に近い状態からの転職です。転職に際して不安はなかったのでしょうか?
藤田:めちゃくちゃありました。異業種からの転職を痛感したのは入社日で、オフィス内の静けさにすごく驚きました。なぜだろうと思っていたら、みんなSlackでコミュニケーションしているんです。前職はサービス職ということもあり、朝からサービスパーソン特有の大きな声での「おはようございます!」が飛び交いますし、常に対話でのコミュニケーションだったので。そこのカルチャーショックは大きかったですね(笑)。
門倉:僕も一番困惑したのはツールベースのコミュニケーションだったかもしれません。前職では営業や会議に上司を招待するにしても、まず口頭で伝えてからカレンダーに予定を登録していました。社内コミュケーションツールは使っていましたが、Slackで気軽にメンションする習慣はなかったので、転職後、同僚や上司が「わからないことは気軽に聞いてね」と言ってくれても、どのチャンネルにどういうニュアンスで質問すればいいのかがわかりませんでした。
藤田:わからないですよね(笑)。自分は人とコミュニケーションを取るのを得意としていたので、わからないことは周囲の人に聞くようにしてました。
門倉:僕も結局はSlackで質問するというより、1on1の機会などを利用してマネージャーに直接聞くことが多かったです。
藤田:聞けば丁寧に答えてくれるんですよね。自分の場合、入社直後から1日に数件は商談をこなしていたので、忙しい日は勤務時間が終わってから同じチームの先輩に話を聞きに行ったり、何度もDMしたりしていました。夜の遅い時間帯でも、気さくにいろいろ教えてくれたのは本当にありがたかった。答えてくれる人がいたからなんとかやってこれたのだと思います。
──コミュニケーション面のほか、業務面での不安は?
藤田:前職も営業だったので、顧客コミュニケーションに不安はありませんでした。苦戦したのはプロダクトの理解ですね。「電子契約サービス」という自分のいままで関わってこなかった分野のプロダクトなので、そもそも顧客がどんな課題を抱えているのかすら見当がつかない。
その部分の解像度を上げるため、お客様との商談のたびに「課題だと感じていることは何ですか?」と、とにかく聞きまくりました。たとえ受注が見込めないであろうお客様にもあれこれ質問して、それをメモして。その内容を夜に先輩社員に当てて……というやりとりをずっと繰り返していました。
門倉:僕は入社して早々に「弁護士ドットコムLIBRARY(弁護士ドットコムライブラリー) 」という弁護士向けのオンラインリーガルリサーチサービスのデザイン施策を担当することなったので、法律用語や知識を身につけるのはもちろんのこと、弁護士の先生方が書籍を探す際にどのようにリサーチするのかを把握する必要がありました。
そこで僕も藤田さん同様、社内外の弁護士の先生にヒアリングしたり、社内wiki的なドキュメントにまとめられている資料を参考にしたり、あとは先輩デザイナーに質問したり。そうして学習しつつ、デザインそのものについては自分がつくったものを別のデザイナーにレビューしてもらえる体制があったので、それにずいぶん助けられました。
──逆に、異業種や異職種の経験が現在の弁護士ドットコムでの仕事に役に立っていると感じることはありますか?
藤田:入社して半年後、クラウドサインのセールスにパートナーチームが立ち上がり、セールスからそちらのチームへ異動することになりました。パートナーとは当社の販売代理店のことで、要するに顧客に直接営業する立場から代理店へ営業する立場に変わったわけですね。
販売代理店はクラウドサイン以外の商材もたくさん扱っています。だから代理店営業ってちょっと特殊で、代理店の方々と緊密な関係を築き、代理店の営業戦略のなかにクラウドサインを組み込んでもらえるよう働きかける必要があるんです。
そんなチームからなぜお呼びがかかったかというと、「藤田はきちんと挨拶もできるし、代理店のえらい人たちにかわいがってもらえそうだから」だと。たしかに当時のセールスチームに顧客への粘り強い関係構築ができそうな人は、自分のほかにあまりいなかったかもしれません。なので繰り返しになりますが、自分の強みは「コミュニケーション能力」に尽きるんです。そして、それは間違いなく前職で培われたものです。
門倉:1社目で長く営業をしてからデザイナーに転身したので、“つくる側”だけでなく“売る側”の視点や考え方がわかる。その点は自分のキャリアにプラスに働いているのではないかと。
営業をしていた頃は、良いアイデアが湧くと自ら工場で試作品をつくってお客様のところへ持っていったりしていました。自分の会社にも顧客にもプラスになると思ってやっていたことですが、社内の工場の人たち=つくる側に「試作品ができるからといって量産できるわけじゃないから、勝手なことをされると困る」と苦言を呈されることもあったんです。
当時は「自分がどんどん売るからもっとつくってほしいのに」と不満を感じることもありましたが、自分がデザイナーとしてつくる側の立場になると、前職の工場の人たちの気持ちが理解できるようになって。結局のところ、つくる側も売る側もひとつのチームとしてお互いに協力するのが大事なんだという考えに至ったのは、前職の経験のおかげだと思います。
経験の有無を問わず、手を挙げる人が活躍できる

──異業種や異職種から転職してきたおふたりから見て、弁護士ドットコムは未経験の人でもいろいろなチャレンジができる職場でしょうか?
藤田:めちゃくちゃチャレンジできると思います。やりたいことがある人は、手を挙げれば必ずやらせてもらえるはず。その対象が未経験のことでも、これまでに経験したこととのシナジー効果で予想もしなかった良いものが生まれる可能性もありますし。
門倉:僕も藤田さんと同じ意見です。実際、自らガンガン手を挙げる方たちが半期に1回行われる社内アワードでMVPを受賞するなど、大きく活躍しているのをこの目で見てきました。僕はもっと手を挙げなくちゃと思って努力しているところですが、きっと藤田さんはけっこうガンガンいくタイプですよね。
藤田:そうですね。特に入社当初は社員数もそれほど多くなかったので、「セミナー講師をやりませんか?」みたいなアナウンスがあれば積極的に手を挙げるよう心がけていました。手を挙げたものに関してはすべてやらせてもらえたんじゃないかな。
門倉:じゃあ、MVPも受賞されて?
藤田:それが受賞したことなくて。私は「無冠の帝王」と呼ばれているんです(笑)。
門倉:あはは! ってすみません。笑ってしまいました。
藤田:いえいえ、どんどん笑ってください。パートナービジネス部に異動してからも後から来た人にどんどん抜かれて、マネージャーになるのに2年くらいかかったし……。まあ、遅咲きということにしておきましょう。
──最後に、未経験だからという理由で転職に二の足を踏んでいるような方々に向けて、メッセージをいただけますでしょうか。
藤田:不安に感じる気持ちはわかりますが、未経験の自分が弁護士ドットコムに新しい風を吹かせてやる! くらいの意気込みで来てもらえたらすごくうれしいです。弁護士ドットコムも今は大きな組織になり、新鮮な変化を求めていると感じることもあるので、私たちに刺激を与えてください。
門倉:今日お話してきたように、弁護士ドットコムには積極的に自ら手を挙げる人が活躍できたり、それをサポートするための環境が整っています。未経験や異業種からの転職だとしても、これまでの経験で業界や職種を超越して持ち運びできる能力は必ず身についてるはずです。なので、臆せず挑戦しにきてください。僕もがんばります!