パンケーキを注文したら「富士山」みたいな変な形だった・・・作り直してもらえる?
富士山のようなパンケーキが運ばれてきた

パンケーキを注文したら「富士山」みたいな変な形だった・・・作り直してもらえる?

パンケーキ人気が衰えを見せない。人気店には長蛇の列ができている。そんななか、東京都内の30代女性が「並ばずに食べられるし、安くておいしい」という評判を聞いて、低価格帯の人気ファミレス店へ足を運んだ。

店のメニューには、適度な厚みで、きつね色に焼き上がったパンケーキの写真があった。「しっとり、ふんわり」「ご注文を受けてから1枚ずつ丁寧に焼き上げます」という謳い文句で、期待に胸が膨らむ。

ところが10数分待って、運ばれてきた皿の上には、謎の円盤状の物体が乗っていた(写真)。ラグビーボールをつぶしたような形状のため、皿の上で不安定に動いている。頭頂部がまるで富士山のように膨らんでいて、奇妙さに拍車をかけている。口に含むと、パサパサでむせてしまった。

このように、出てきた料理がメニュー写真とまったく違って見えた場合、客は店に「作り直してほしい」と要求できるだろうか。消費者問題にくわしい福村武雄弁護士に、写真のケースについて、解説してもらった。

●「メニューと同じものを出せ」とは言えない?

「客がレストランのメニュー写真を見て『パンケーキを一皿ください』と注文し、店はそれに応じた。客と店の間で、パンケーキの品質について特に合意はなかったーー。

このような場合、店側には民法上、『中等の品質を有する』パンケーキ一皿を提供する義務が生じます。

もしパンケーキが『中等の品質』を満たしていなかった場合、店は客に対する義務を果たしたとは言えません。客側は作り直しを要求できます」

福村弁護士はこのように指摘する。「中等の品質」というのはピンとこないが、どれぐらいならOKという基準はあるのだろうか。

「どれぐらいなら『中等の品質』にあたるかは、社会通念で判断するしかありませんので、一概には言えません。

ただ、今回のように、メニューにパンケーキの写真が掲載されている場合、『写真と大幅に異なる物の提供はされないだろう』と考えるのが、社会通念ではないでしょうか」

●メニューと著しく異なる形状

すると、たとえば今回の写真のケースではどうだろうか?

「写真を見る限り、今回提供されたパンケーキは、メニューと著しく異なる形状です。レストランで提供されるパンケーキとして中等の品質があるとは、認められない可能性が高いのではないでしょうか。作り直しを要求することも認められそうです」

それなら、客側はメニュー写真と同じパンケーキが出てくるまで、何度も作り直しを要求できるのだろうか?

「いいえ、メニュー写真と全く同じパンケーキを要求することまでは難しいです。たとえば『写真と比べてサイズや形が違うように見える』という程度だと、不完全なパンケーキだとは認められず、作り直しも認められないでしょう」

福村弁護士はこのように指摘していた。

それにしても、今回のパンケーキを作った店の人は、女性客に提供する前に、自主的に作り直そうとは思わなかったのだろうか・・・。

(弁護士ドットコムニュース)

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