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【男尊女卑なモラ医師夫】夫との話し合い「離婚だけは勘弁して欲しい」親離れのきっかけに<Vol.4>
イラスト:エイデザイン

【男尊女卑なモラ医師夫】夫との話し合い「離婚だけは勘弁して欲しい」親離れのきっかけに<Vol.4>

外からは何の不足もなさそうな素敵な家族に見えても、意外とその中では不幸と怨念が渦巻いているものです。

医師と結婚した専業主婦・佐知子さん(30代)のことも、周囲は2人の子どもに恵まれ、経済的にも不安のない完璧な人生だと思っていたかもしれません。しかし実際には、佐知子さんは5年間の結婚生活の中で、夫の翔平さん(40代)と義母によるモラハラ、男尊女卑の言動に苦しめられていたのです。

男児2人を育てる佐知子さんは、子どもたちのためにも翔平さんと義母に立ち向かうことを決意するのですが…。

(この漫画は弁護士ドットコムに寄せられた相談を元にしています)

●第4話

佐知子さんの不安は、夫よりも経済面で負けてしまうので、子どもたちの親権を得られないのではないかということでした。

「裁判所は、親権者を決める際は『子どもを主にお世話していた方の親』という考え方をとっているようです」(原口未緒弁護士)

「一人といっても、ベビーシッターや地域の育児サービスを利用する、実家に支援をしてもらうなど、工夫をすればいくらでも方法はあるかと思います」

この言葉を聞いて、私でもひとりで子どもを育て上げる勇気と決意がわいてきました。

ついに夫の翔平さんに離婚を突きつけるだけでなく、今まで溜め込んできた不満をぶちまけたのです。

夫に今までのモラハラ発言を持ち出して批判してみると、翔平はあっさりと非を認め、謝罪しました。

その態度は行動にもあらわれ、息子たちのオムツさえ変えたことのなかった翔平さんですが、積極的に子育てに取り組んでくれます。

さらに、同居を解消し、家族4人で賃貸マンションへ引っ越しすることも決まりました。

ただ、この先、何があるかはわかりません。佐知子さんも経済力をつけておきたいと思い、資格試験の勉強を始めたそうです。

(完)

この記事は、公開日時点の情報や法律に基づいています。

プロフィール

原口 未緒
原口 未緒(はらぐち みお)弁護士 弁護士法人C-ens法律事務所
東京弁護士会所属。心理カウンセリング・アカシックリーディングも併用しながら、こじらせない円満離婚の実現を目指します。著書『こじらせない離婚―「この結婚もうムリと思ったら読む本」(ダイヤモンド社)

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