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 子どもの混浴どう思う? 「娘が同級生男児と鉢合わせて嫌がった」、シングルマザー「どこにも行けない」
写真はイメージ(bankai007 / PIXTA)

子どもの混浴どう思う? 「娘が同級生男児と鉢合わせて嫌がった」、シングルマザー「どこにも行けない」

男の子は何歳まで母親と一緒に女湯に入ってもいいのかーー。こんな疑問についての記事(「子どもは何歳まで銭湯で混浴できる?」 条例より年齢引き下げ、身長制限する浴場も https://www.bengo4.com/internet/n_9192/)を掲載したところ、読者からたくさんのコメントが寄せられました。

混浴の上限年齢は、各都道府県の条例で定められており、一番低いのが京都府で、7歳以上は混浴できません。一番高いのは北海道で、12歳以上は混浴できないことになっています。

ただ、都道府県の条例とは別に、独自ルールの運用も行われており、北海道では公衆浴場の組合が、混浴を9歳までとしています。また、「身長110cm以下」など、体格による制限をもうけている浴場もあります。

●「近所の子に、銭湯でじぃぃーっと見られた」「目のやり場に困る」

この問題について、弁護士ドットコムニュースの記事のコメント欄や、LINE@に寄せられた声の大半は、混浴を極力避けたいというものでした。上限年齢としては様々な意見がありますが、「小学生になるまで」といった意見が目立ちました。

実体験としては、「髪を洗っているときに胸をもまれ、びっくりして目をあけると4、5歳の男の子で、向こうもびっくりしていたので、お母さんと間違えたのかな?と思いましたが嫌悪感を抱く方も多いと思います」(50代女性)、「小学校3年生の近所の子に、銭湯でじぃぃーっと見られた私の経験から。11歳なんてとんでもない」(40代女性)などのコメントがありました。

「女湯に男児がいる」とは逆に「男湯に女児がいる」ことの困惑を指摘する声も。「男湯に女児がパタパタと走り回ったりしていると目のやり場に困りますね」「女の子はお父さんと来ていたようなのですが、 小学校中学年くらいでした。 何気なく振り返ったときに陰部が丸見えで困りました・・・」(30代男性)

さらに、性犯罪を心配している声もありました。

「女児は男湯には行かせないほうがいい」という40代女性(九州)は、「個人差によりますが女の子は10歳で体の変化が見られます。月経も始まり、恥じらいもあるから異性の入浴はやめてほしい」とコメント。「女の子は何歳でも男湯はやめた方がいい。世の中ロリコンとかいるかもしれないし、可愛い娘の裸を他の男の人に見せたくない」(40代女性)といった声も。

●「まだまだ2年生なんて自分のことキレイに洗えません」

ただ、もう片方の配偶者に任せることができないなど、混浴せざるをえない事情への配慮を求める声もあります。

「何かの拍子に溺れたりしないだろうかとか、あまり湯につからず冷えたりしてないだろうかなど、洗える洗えないではなく事故の面も心配になります」(40代女性)、「衛生面、健康面(特殊な病気があり、出血すると止まらない)で、気が気じゃありません」(40代女性、九州)と子どもが1人で入浴することを不安視しています。

小2女子の母親(40代女性)も、「まだまだ2年生なんて自分のことキレイに洗えません。もし私が生理で一緒に入れなかったら、仕方なく夫に頼む→男湯に行くしかないと思います。私の祖父母宅は風呂がなく銭湯でした。私はお父さん子だったので小4くらい?まで男湯に行ってました。就学前で切るのは早すぎます」と訴えています。

シングルマザーで、息子に注意欠陥性多動の障害があるという20代女性は「小学校上がってからはどこの施設も行けなくなりました」「子供には温泉行きたいと言われますが、ごめんねとしか言えません… 日帰りで家族風呂ある所も少なく諦めるしかありません」と嘆いています。

「障がいのある子を持つ親だったら、何歳でも一緒に入りたいと思うことがあると思う。一概に年齢や身長だけで縛るのは良くないのでは」(30代男性)といった声も。

この問題の解決策として、「家族風呂」を使用することを挙げる方は非常に多いのですが、必ずしもあるとは限らないのが悩みどころです。

●「娘が同級生の男の子と脱衣所で鉢合わせた」

これまでに挙げた問題とは異なる視点からの混浴慎重論として、「子どもが嫌がる」といったコメントも見受けられました。

50代女性(東北)は「5歳の孫と祖母の私とお風呂に行った時に、幼稚園の女の子のお友達がいたら恥ずかしいと言われました」とコメント。別の50代女性(東日本)も「女性を意識してる男の子なら、 逆に自分も見られることを意識して、女湯に入りたがらないと思います」と指摘しています。

40代女性は「うちでは小学校2年生の娘と近所の温泉に行ったときに、同級生の男の子と脱衣所で鉢合わせて、娘は大変驚き脱ぎかけていたのをやめてしまいました」「娘は3月生まれで体もひと際小さかったですがきちんと女の子としての意識を持っていました。大人だけじゃなく子ども同士も嫌なのです。正直、連れてこないでくれよ・・・・・・と思いました」と打ち明けています。

なかなか全員が納得できる基準がないのが現状かもしれません。とはいえ、何らかの線引きは必要で、現場では対応を迫られることになります。

条例の規制を変えるのがいいのか、施設のローカルルールを最適なものにすべきなのか。それとも、ルールで縛りすぎず、お互いの配慮で何とかすべきなのか。読者の皆さんはどう思いますか。

(弁護士ドットコムニュース)

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