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「僕らと根っこは一緒」オウム真理教ドキュメンタリー映画の監督が語る「信者像」
映画監督・さかはらあつしさん

「僕らと根っこは一緒」オウム真理教ドキュメンタリー映画の監督が語る「信者像」

オウム真理教が1995年の3月20日に起こした「地下鉄サリン事件」の被害者で映画監督のさかはらあつしさん(48)が3月19日、東京・有楽町の外国特派員協会で記者会見を開いた。

今年3月20日で事件からちょうど「20年」という節目を迎えるのを前に、さかはらさんは現在、オウム真理教から名前を変えた教団「アレフ」の幹部・荒木浩さん(46)に密着したドキュメンタリー映画「一枚の写真」を制作中だ。

さかはらさんと荒木さんは2歳違いの同世代であるうえ、幼少期を京都の丹波地方で過ごし、同じ時期に京都大学で学んだという共通点がある。このドキュメンタリーは、そんな2人の「ロードムービー」だという。

【動画】さかはらあつしさんインタビュー

https://www.youtube.com/watch?v=yTcVUEXl2IE

●アレフに飾られた麻原死刑囚の写真

この日の会見で、報道陣に向けて公開された映画の一場面には、アレフの教団内部の壁にオウム真理教の教祖・麻原彰晃(松本智津夫)死刑囚の写真が飾られた光景が映し出されていた。会見後、弁護士ドットコムニュースの記者が「なぜ、飾っているのか?」とたずねると、さかはらさんは「あれは、まだ(麻原死刑囚を)信じているからです」と話した。

さらに、さかはらさんは「彼らは弱い普通の人です。いろんな理由があるが、ちゃんと紐解けば、『なるほど、そうか』ということがわかる人たちです。僕らと根っこは同じです。それなりの条件とプロセスがそろって、あそこに行っているんだと思います」と、取材で感じた信者像について語った。

●水面に向かって一緒に石を投げる

また、映画には、さかはらさんと荒木さんが河原から水面に向かって石を投げる印象的なシーンがある。どのような意図があったのだろうか。

さかはらさんは「僕の実家がある丹波にある、よく魚釣りをした池です。やはりお互いのルーツを見たい、見せたいと思って連れて行きました」と話した。2人は石を投げながら「普通の会話」をしたそうだ。「いろんな思いや条件、立場があるけれど、それを取り払って話をしたいと思った」と語っていた。

(弁護士ドットコムニュース)

この記事は、公開日時点の情報や法律に基づいています。

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