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たかの友梨社長「圧迫発言」を謝罪 「残業代未払い」の告発めぐり(リリース全文)
「不二ビューティ」の本社がある「たかの友梨レインボービル」

たかの友梨社長「圧迫発言」を謝罪 「残業代未払い」の告発めぐり(リリース全文)

大手エステサロン「たかの友梨ビューティクリニック」を経営する「不二ビューティ」の高野友梨社長が、労働問題をめぐり女性従業員に「圧迫発言」をしていた問題で、高野社長は10月4日、「不適切な発言」だったとして、従業員に向けて謝罪した。

高野社長の「圧迫発言」は8月21日、仙台店の従業員を集めた食事会の席で、残業代未払いを労働基準監督署に申告した女性従業員に対しておこなわれた。このときの音声の録音データが、女性従業員が加入している労働組合「エステ・ユニオン」(ブラック企業対策ユニオン・エステ支部)によって公表され、大きな問題となっていた。

その食事会で高野社長は、女性従業員に対し、「労働基準法にぴったりそぐったら絶対成り立たない」「つぶれるよ、うち。それで、みんな困らない? この状況でこれだけ働けているのに、会社つぶしてもいいの?」などと、問い詰めていた。

高野社長の音声はこちら

https://www.youtube.com/watch?v=d-_SB6IC2yw

不二ビューティはウェブサイトでプレスリリースを公開し、8月5日に労働基準監督署から是正勧告と指導を受けたことや、「エステ・ユニオン」との間で団体交渉をおこなっていることを踏まえ、労働環境の改善に取り組むことを表明した。休憩時間の確保や、残業代の支払いなど、労務改善計画の具体策も公表した。

同社が発表したプレスリリースの全文は以下の通り。

●弊社従業員への謝罪及び弊社の労務環境改善に向けた取り組みについて

2014年10月4日

株式会社不二ビューティ

本日、たかの友梨ビューティクリニック仙台店において、当社代表取締役高野友梨から、2014年8月21日開催の食事会における不適切な発言等につき、組合員・従業員に向けて謝罪いたしました。

当社と致しましては 2014年9月25日付けプレスリリースにてお知らせいたしましたとおり、同年8月5日に仙台労働基準監督署より是正勧告及び指導を受けた件、並びにエステ・ユニオンと団体交渉中の各案件の解決に向けた具体的な取り組みの一環として、労務改善計画の実行を進めるとともに、労務環境の改善に真剣に取り組んで参る所存ですので、皆様の変わらぬご指導ご鞭撻をお願い申し上げます。

なお、現時点で取りまとめられた労務改善計画の骨子は下記のとおりです。

1.働き方の改善 

(1) サロン施術対応時間を変更

 勤務開始時間と施術対応時間が同一のサロンは、施術対応時間を今までより30分繰り下げる(勤務開始時間の変更はなし)。

(2) 休憩時間の確保

所定の休憩時間を確実に取得するために、グループに分けて一斉に取得するようにする。

(3) 休日の取得

毎月提出するシフト表のとおり休日を取得する。取得ができない場合は、必ず同じシフト表の中で休日を取得するようにする。

(4) 店長に対し労務管理に関する研修を10月6日に実施する。

2.給与について 

(1) 固定残業代の金額を超える時間外労働等にかかる給与の支払給与計算の結果、時間外労働、深夜早朝労働、法定休日労働、法定外休日労働にかかる割増給与の合計額が固定残業代を超えた場合には、その差額を支払う。当該差額分については、給与計算の締切日の翌月の給与で支払う。

(2) 休日出勤の取り扱い

やむを得ず休日出勤をした場合で同じシフト表の中で代替の休日が取得できない場合は、翌月の給与にて時間外労働と併せて計算し割増給与を支給する。

(3) 過去2年間の時間外労働等再精査

過去2年分(平成24年9月16日から平成26年9月15日)の勤怠のデータを集計して再度就労実態を精査し、未払いの給与がある場合には支払いをする。

3.幅広い意見の吸収と計画の実施 

(1) 相談窓口の継続

既に社員の相談窓口「社員相談センター」を開設している。この改善計画の実施に関する質問も、同センターで受付ける。

(2) 外部専門家による労務改善計画の実施状況についての確認

労務の専門家と定期的な打ち合わせの機会を設定し、労務改善計画が確実に実施されているかどうか検証をしてもらい、実施が進んでいない項目については、その助言に基づき、実施が進むような施策を取っていく。

以上

(10月5日15時30分追記)

当初、見出しを『たかの友梨社長「圧迫発言」を謝罪 「残業代未払い」告発の従業員に(リリース全文)』としていましたが、より正確な表現を期して、見出しと本文の一部を修正しました。

(弁護士ドットコムニュース)

この記事は、公開日時点の情報や法律に基づいています。

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