• HOME
  • 弁護士507人にアンケート 私が好きな、法曹界を描いたドラマ・漫画・映画作品

弁護士507人にアンケート 私が好きな、法曹界を描いたドラマ・漫画・映画作品

弁護士507人にアンケート 私が好きな、法曹界を描いたドラマ・漫画・映画作品

弁護士ドットコムタイムズでは、2021年3月に会員弁護士を対象に「弁護士が選ぶ法曹界を描いたドラマ・漫画・映画ランキング」のアンケートを実施した。編集部が「法曹」「法廷」「法律事務所」を描いた作品の中から厳選した各50作品(映画のみ51作品)から、カテゴリーごとに最大5つ選択可能な方式で、507人の回答を得た。 (弁護士ドットコムタイムズVol.59<2021年6月発行>より)

ドラマ部門1位は、『リーガルハイ』

編集部が「法曹」「法廷」「法律事務所」を描いたドラマの中から厳選した国内ドラマ30作品、海外ドラマ20作品から、弁護士が選んだドラマ部門の1位は、277票を集めて『リーガルハイ』という結果となった。

■ドラマ部門  アンケート結果      
順位 タイトル 公開年度、主な出演者 票数
1 リーガルハイ (2012/2013)出演 : 堺雅人、新垣結衣ほか 277票
2 HERO (2001/2014)出演 : 木村拓哉、松たか子、北川景子ほか 205票
3 白い巨塔 (1967)出演 : 佐藤慶 (1978)出演 : 田宮二郎 <br>(2003)出演 : 唐沢寿明 (2019)出演 : 岡田准一  161票
4 99.9 - 刑事専門弁護士 - (2016 / 2018)出演 : 松本潤  144票
5 ビギナー (2003)出演 : ミムラ、オダギリジョー 140票
6 SUIT (2011)出演 : ガブリエル・マクト  100票
7 離婚弁護士 (2004)出演 : 天海祐希、玉山鉄二  62 票
8 弁護士のくず (2006)出演 : 豊川悦司、伊藤英明 56 票
9 ジャッジ ~島の裁判官奮闘記~ (2007)出演 : 西島秀俊 38 票
9 グッドワイフ (2009)出演 : ジュリアナ・マルグリーズ  38 票
11 アリー・マイ・ラブ (1997)出演 : キャリスタ・フロックハート 37 票
12 グッドパートナー 無敵の弁護士 (2016)出演 : 竹野内豊、松雪泰子 26 票
13 正義は勝つ (1995)出演 : 織田裕二 23 票
14 イノセンス 冤罪弁護士 (2019)出演 : 坂口健太郎 21 票
15 赤かぶ検事奮戦記 (1980)出演 :フランキー堺 (1994)出演 : 橋爪功 <br>(2009)出演 : 中村梅雀 19 票
15 連続テレビ小説ひまわり (1996)出演 : 松嶋菜々子 19 票
17 花村大介 (2000)出演 : ユースケ・サンタマリア 18 票
18 Law&Order (1990)出演 : サム・ウォーターストン 15 票
18 七人の女弁護士 (1991)出演 : 賀来千香子 (2006)出演 : 釈由美子 15 票
20 リーガル V ~元弁護士・小鳥遊翔子~ (2018)出演 : 米倉涼子 14 票



※編集部注/『リーガルハイ』は、2012年放送分の正式タイトルは『リーガル・ハイ』

1位となった『リーガルハイ』は、今回のアンケートで、ドラマ・漫画・映画全部門通して最も多い得票数となった。上位20作品を見ると、主に弁護士を主人公とした作品が13作品、検事は2作品、裁判官が1作品、そして司法試験合格を目指す主人公や、司法修習生を描いたものが2作品となった。弁護士ものの中でも、主に刑事事件をテーマとする作品は2つランクインしており、検事を含めると、刑事事件がテーマのものは4作品ランクインした。

20位までに入った海外作品は4つのみで、上位は日本のドラマが多くを占めた。過去5年以内に放映された作品は、4つ。21位以下で、10票以上を獲得した作品は、21位『ザ・プラクティス(1997)』/出演:ディラン・マクダーモット(12票)、22位に同票数で『都会の森(1990)』/出演:高嶋政信、黒木瞳(10票)と、『私はラブリーガル(2009)』/出演:ブルック・エリオット(10票)。

漫画部門 1位は、『家栽の人』

編集部が「法曹」「法廷」「法律事務所」を描いた漫画の中から厳選した50作品から、弁護士が選んだ漫画部門の1位は、219票を集めた『家栽の人』(連載開始:1987年)。法曹を描いた漫画は1990年代以降も、多数発表されているなか、長く愛され続けている作品であることがわかる。

■漫画部門  アンケート結果      
順位 タイトル 掲載誌 票数
1 家栽の人 ビッグコミックオリジナル  219票
2 弁護士のくず ビッグコミックオリジナル 140票
3 イチケイのカラス モーニング 134票
4 きのう何食べた ? モーニング 76 票
5 九条の大罪 ビッグコミックスピリッツ 69 票
6 島根の弁護士 ビジネスジャンプ 53 票
7 リーガルエッグ イブニング  51 票
8 裁判長 ! ここは懲役 4 年でどうすか 週刊コミックバンチ 44 票
9 そこをなんとか MELODY  43 票
10 ざこ検(潮)(マルチョウ) ビッグコミックスペリオール  16 票
11 ムチャな弁護士 あんたの代理人 ビッグコミックスペリオール 13 票
12 ホカベン イブニング 12 票
13 検察官キソガワ モーニング  9 票
14 最強の弁護士 グランドジャンプ 8 票
14 逃亡弁護士 成田誠 週刊ヤングサンデー  8 票
14 ドーラク弁護士 ミスターマガジン 8 票
14 憂国のラスプーチン ビッグコミック 8 票
18 ジキルとハイドと裁判員 ビッグコミックスペリオール 7 票
18 出るトコ出ましょ! ビッグコミックスピリッツ 7 票
20 Outlaw ビッグコミックスペリオール 6 票
20 歌舞伎町弁護人 凜花 週刊漫画サンデー 6 票



20位までにランクインした21作品のうち、発表年が最も古い作品は、1位となった『家栽の人』(1987年連載開始)。また、2021年4月から放映がはじまったドラマ『イチケイのカラス』を含み、ドラマ化された作品は14作品。法曹をテーマとした漫画は、人気があればドラマ化される傾向がありそうだ。

漫画でも、弁護士を主人公としたものが12作品と多く、検事は2作品、裁判官が3作品だった。出版社別に見ると小学館の作品が10点と最多で、大学生・20代/30代以上の男性を対象としたビックコミック系列と、週間ヤングサンデーに掲載されたものだった。5票以上を獲得した作品は他に、22位の『アラフォー弁護士の明日はどっちだ!』(5票)、『法の庭』(5票)。

映画部門1位は、『それでもボクはやってない』

編集部が「法曹」「法廷」「法律事務所」を描いた映画の中から厳選して提示した作品は、邦画が21作品、洋画30作品。1位となったのは、204票を集めて周防正行監督の2007年公開作品『それでもボクはやってない』。

■映画部門  アンケート結果      
順位 タイトル 公開年、主な出演者 票数
1 それでもボクはやってない (2007)出演 : 加瀬 亮ほか  204票
2 12 人の怒れる男 (1957)出演 : ヘンリー・フォンダ、リー・J・コッブほか  133票
3 半落ち (2004)出演 : 寺尾聰ほか  64票
4 検察側の罪人 (2018)出演 : 木村拓哉、二宮和也  57票
5 ザ・ファーム 法律事務所 (1993)出演 :トム・クルーズ  53票
5 三度目の殺人 (2017)出演 : 福山雅治、役所広司  53票
7 白い巨塔 (1966)出演 : 田宮二郎  51票
8 クレイマー、クレイマー (1980)出演 : ダスティン・ホフマン、メリル・ストリープ  47票
9 レインメーカー (1997)出演 : マット・デイモン 45票
10 ステキな金縛り (2011)出演 : 深津絵里、西田敏行  44票
11 評決 (1982)出演 : ポール・ニューマン  41票
12 12 人の優しい日本人 (1991)出演 : 塩見三省、相島一之  40票
13 推定無罪 (1990)出演 : ハリソン・フォード  36票
14 ミンボーの女 (1992)出演 : 宮本信子、宝田明  32票
15 評決のとき (1996)出演 : マシュー・マコノヒー、サンドラ・ブロック  31票
16 エリン・ブロコビッチ (2000)出演 : ジュリア・ロバーツ  29票
17 告発の行方 (1988)出演 : ジョディ・フォスター  26票
18 アラバマ物語 (1963)出演 : グレゴリー・ペック  21票
19 逆転裁判 (2011)出演 : 成宮寛貴  20票
20 真実の行方 (1996)出演 :リチャード・ギア  19票


映画についてはドラマランキングと異なり20位までの20作品中、11作品が海外の作品。主に刑事事件(陪審制や裁判員裁判を含む)をテーマとした作品が11作品となった。他には離婚裁判をテーマとした『クレイマー、クレイマー(1980)』が8位、ドラマ部門で3位にランクインした『白い巨塔(1966)』が7位、『評決(1982)』が11位にランクインした。

民事介入暴力を専門とし、暴力団と対峙する弁護士が描かれた『ミンボーの女』は14位。1950〜60年代の名画作品としては『12人の怒れる男』が2位にランクインし、『アラバマ物語』も18位にランクイン。『12人の怒れる男』へのオマージュと言われる『12人の優しい日本人』が12位にランクインし、『ステキな金縛り』と合わせて、三谷幸喜監督作品が2作品がランクインした。

法律家として内容が評価できるおすすめの作品部門


■おすすめの作品 アンケート結果
順位 タイトル カテゴリ 票数
1 それでもボクはやってない 映画 61票
2 家栽の人 漫画・ドラマ 53票
3 ビギナー ドラマ 45票
4 リーガルハイ ドラマ 39票
5 イチケイのカラス 漫画・ドラマ 30票
6 12 人の怒れる男 映画 23票
7 HERO ドラマ・映画 22票
8 99.9 - 刑事専門弁護士 - ドラマ 21票
8 SUIT ドラマ 21票
10 白い巨塔 映画・ドラマ 16票
11 そこをなんとか 漫画・ドラマ 11票
12 弁護士のくず 漫画・ドラマ 10票
13 ナニワ金融道 漫画・ドラマ 7票
13 評決のとき 映画 7票
15 闇金ウシジマくん 漫画・ドラマ 6票
16 アラバマ物語 映画 5票
17 ミナミの帝王 漫画・ドラマ 4票
17 リーガルエッグ 漫画 4票
17 九条の大罪 漫画 4票
17 検察側の罪人 映画 4票
17 三度目の殺人 映画 4票
17 昔話法廷 ドラマ 4票
17 評決 映画 4票


「法律家として内容が評価でき、法律家を目指す人や法曹ではない人におすすめできる漫画、ドラマ、映画作品」についても、自由回答形式で聞いた。1位は、映画部門で1位の『それでもボクはやってない』、2位が漫画部門で1位の『家栽の人』となった。3位には司法修習生を描いたドラマ『ビギナー』が入った。

編集部が法曹作品として提示しなかったものから複数の票が入ったものとして、13位に『ナニワ金融道』(7票)、15位に『闇金ウシジマくん』(7票)、17位に『ミナミの帝王』(4票)など、闇金ものが目立った。

法律的におかしい、ありえないことがあった場合に、「気になる」弁護士は85.8%


「漫画、ドラマ、映画での弁護士において法律的におかしい、ありえないことが起きたとき、作品を楽しむことができますか」と、選択式で聞いた。結果は、「気になるが、作品は楽しめる」の回答が72.0%と圧倒的に多かった。

「気になって、作品が楽しめなくなる」との回答は、13.8%。「気になるが、作品は楽しめる」の回答も踏まえると、作中に、法律的におかしい、ありえないことがあった場合に、「気になる」という弁護士が85.8%いる結果となった。

一方、「気にならない」という回答は12.4%だった。

「その他」の自由回答として、「ドラマ自体の質による」「良作なら多少は気にしないようにする」というものがあった。また、「ツッコミというあらたな楽しみをみつける」「むしろそこも楽しむのが嗜み」という回答や、「気になるどころか、不快に思う事すらある」「楽しめないにとどまらず、腹が立つ」と強い調子の回答もあった。

  • 記事URLをコピーしました

関連記事

  • 「リーガルハイ」弁護士が選ぶドラマ1位に!脚本家・古沢良太氏インタビュー<完全版>

    「弁護士が選ぶ法曹界を描いたドラマ・漫画・映画ランキング」ドラマ部門で1位に選ばれた「リーガルハイ」シリーズ(2012年〜フジテレビ)。本作で特に注目されたのが、毒舌で偏屈な主人公・古美門研介弁護士(堺雅人)が放つ数々の名言だ。 なぜ、これまでの弁護士ドラマの主人公とは違うタイプにしたのか。「世間」や「正義」のあり方を問う古美門弁護士のセリフはどのように生まれたのか。脚本を手がけた古沢良太氏に聞いた(インタビュー日:2021年4月22日オンラインにて実施)。 ※2021年6月号の雑誌に概要版を掲載したインタビューの完全版を掲載。 ※写真は、古沢良太氏(本人提供)

    続きを見る
    「リーガルハイ」弁護士が選ぶドラマ1位に!脚本家・古沢良太氏インタビュー<完全版>
  • 不快な思いで映画館を出てもらう必要があった 周防正行監督インタビュー 完全版Vol.1

    「弁護士が選ぶ法曹界を描いたドラマ・漫画・映画ランキング」映画部門で1位に選ばれた「それでもボクはやってない」(2007年公開)。監督を務めた周防正行氏は、刑事裁判のありかたに驚き、それを伝えたくて、全公判をリアルに描くことにこだわったという。法制審議会の「新時代の刑事司法制度特別部会」で委員も務め、現在も刑事司法のありかたなどに積極的に発信する周防氏に、映画の意図や現在の法曹界のあり方などについて聞いた(インタビュー日:2021年4月17日、都内にて)。 2021年6月号の雑誌に概要版を掲載したインタビューの完全版を2回にわけて掲載。1回目は、「それでもボクはやってない」を制作した思いや法制審議会の「新時代の刑事司法制度特別部会」に参加した際の印象的なエピソードなどを紹介する。

    続きを見る
    不快な思いで映画館を出てもらう必要があった 周防正行監督インタビュー 完全版Vol.1

弁護士向け

限定コンテンツのご案内

弁護士ドットコムでは、会員弁護士のみがアクセス可能なマイページサービスページをご用意しています。

本サイト内で公開されている記事以外にも、マイページ限定のコンテンツや、法曹関係者向けにセレクションした共同通信社の記事など、無料で登録・閲覧できる記事を日々更新しております。また、実務や法曹関係の話題、弁護士同士が匿名で情報交換できる無料の掲示板サービス「コミュニティ」も好評です。情報のキャッチアップや、息抜きなどにご活用ください。ご興味がございましたら、下記から是非ご登録ください。