スマートフォン向けのニュースキュレーションアプリ「グノシー」を展開するベンチャー企業・グノシー(Gunosy)=東京都港区=の共同代表をつとめていた木村新司氏が、同社の代表取締役を退任していたことがわかった。
グノシーの法人登記簿によると、木村氏は8月28日付けで代表取締役を退任した。同時に、取締役も退任している。9月3日現在、会社のホームページの役員一覧からも、その名前が消えている。
木村氏は、2013年11月にグノシーの共同代表に就任。創業者の福島良典氏とともに同社の代表取締役となり、共同最高経営責任者(CEO)として、同社を率いてきた。
それまでベンチャー企業に投資する個人投資家として活動してきたキャリアを生かし、グノシーの資金調達やメディア展開の戦略を担当。今年6月までにKDDIなどから計24億円の資金調達を実現する原動力となった。
グノシーは巨額の資金を生かし、テレビCMを積極的に展開。これまでにニュースアプリは500万ダウンロードを突破したとしている。一方で、8月末に明らかになった5月期決算では、約14億円の当期純損失を計上し、話題を呼んでいた。