東京都議会で問題になった「セクハラヤジ」が、国会でも飛んでいたことが判明した。しかも、女性議員にヤジを浴びせたのは、東京都議を長くつとめたあとに国政に転じた自民党議員だった。
衆議院の総務委員会で4月17日、「まず自分が産まないとダメだぞ」というヤジを、日本維新の会の上西小百合議員(31)に投げかけたのは、自民党の大西英男議員(67)。7月4日、上西議員が記者会見で明らかにした。
総務委員会で質問中の上西議員が心ないヤジを受けたのは、過疎化解消について言及していたときだった。ヤジを受けて、上西議員は苦笑。うつむき加減に「がんばります」と答えた。
ヤジがあがったときに傍聴席にいた人は、弁護士ドットコムの取材に応じ、「議員たちは笑っていた。なかには手を叩いている人までいた」と証言した。しかし直後に、高木陽介総務委員長(公明党)が「不規則な発言は注意してください」と制したことで、委員会は落ち着きを取り戻したという。
大西議員は、東京都江戸川区生まれ。江戸川区議を4期、東京都議を4期14年務めたあと、2012年末の衆院選に当選し、国会議員になった。国会事情通によると、頻繁にヤジを飛ばすことで有名で、委員長から名指しで注意を受けたこともあるという。
ヤジが飛んだときの様子は、衆議院総務委員会の模様を撮影した動画で確認できる。
https://www.youtube.com/watch?v=_9h1sbbXL9k
(衆議院・インターネット審議中継より抜粋)