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北原みのりさんが「ろくでなし子事件」の心境を告白「まさか自分が逮捕されるとは」
北原みのりさんのブログ

北原みのりさんが「ろくでなし子事件」の心境を告白「まさか自分が逮捕されるとは」

「女性と性」をめぐる論客として知られる作家・北原みのりさんが2月17日、ネットで発言を再開した。ブログやツイッターなどで積極的に発言してきた北原さんだが、昨年12月にわいせつ物公然陳列の罪で逮捕された後は、ネットで沈黙を守ってきた。その北原さんが逮捕後初めてブログを更新し、逮捕のときの状況や心境などを語った。

●「逮捕されるとは全く思ってもみなかった」

北原さんは自ら経営する店舗に、女性器を石こうでかたどった「ろくでなし子」さんの作品を展示していたとして、昨年12月3日、わいせつ物公然陳列の罪で逮捕された。

更新したブログの中で、北原さんは、昨年7月にろくでなし子さんが逮捕された際、警察が自分の店のショールームにやってきたことや、その日を境に一度はショールームを閉じたことなどを振り返りつつ、「まさか、自分が逮捕されるとは全く思ってもみなかった」と告白した。

自らの事件について、弁護人からは、徹底的に闘う、闘わない、ゆるく闘う、という3つの選択肢を提示され、その中から「ゆるく闘う」を選んだとしている。これは、「私はわいせつとは思っていなかったが、警察がそう判断するなら仕方ない」という方針だったと、北原さんは記している。

●自分の「言葉」で闘っていくことを宣言

逮捕から3日後の12月6日、北原さんは釈放された。その後、12月24日になって、「わいせつ物公然陳列罪」で罰金30万円の略式命令を受け、罰金を即日納付した。一方、北原さんと同時に逮捕されたろくでなし子さんは、その12月24日、わいせつ物頒布罪などで起訴された。

北原さんが受けた「略式命令」とは、正式な裁判と違う略式の手続で、簡易裁判所が出す命令のこと。手続は書面の審理だけで行われ、公開法廷での公判は開かれない。また、略式裁判手続を行うことについて、被疑者が「同意」していることが条件となる。

北原さんはブログで「逮捕された以上、すでに強制的に闘いを引き受けなければいけないのですが、であれば『性器はわいせつかどうか』という本質的な議論ではなく、私が今まで考えて紡いできた言葉で、具体的に慎重に闘っていきたい」と宣言している。

ブログの全文は「ラブピースクラブ」のサイトで読める。

http://www.lovepiececlub.com/lovecafe/minori/2015/02/17/entry_005630.html

(※時間の経過などを踏まえ、記事の一部を変更いたしました。2015/2/25 18:50)

(弁護士ドットコムニュース)

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