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<安保法案>「正統性のない国会議員が立法するのは狂気の沙汰」 弁護士が批判
記者会見する久保利英明弁護士(左)と升永英俊弁護士

<安保法案>「正統性のない国会議員が立法するのは狂気の沙汰」 弁護士が批判

国政選挙の「一票の格差」の問題について、6年前から違憲訴訟を提起しつづけている升永英俊弁護士と久保利英明弁護士が7月30日、東京・有楽町の外国特派員協会で記者会見を開いた。二人の弁護士は、国会で審議されている安保法案について「正統性のない国会議員が立法しようとしているのは狂気の沙汰」と厳しく批判した。

升永弁護士と久保利弁護士を中心とする弁護士グループは、衆議院選挙と参議院選挙の「一票の価値」が選挙区によって差があるのは憲法に違反するとして、裁判を起こしてきた。これまでに複数の高裁で違憲判決が出ており、最高裁も選挙が違憲状態だったと認める判決を出している。

そのような違憲状態の選挙で選ばれた国会議員には正統性がない、と升永弁護士は主張する。この日の記者会見で、升永弁護士は、昨年11月の最高裁大法廷判決の補足意見を引用しながら、次のように述べた。

「違憲状態の選挙で選ばれた国会議員は国会の活動をする正統性がない、と5人の判事が言っている。つまり、国会活動をする正統性がない議員が、立法活動をしたり、総理大臣を選んだり、総理大臣になって行政権を行使している。これはとんでもない、クレイジーなことだ」

そのうえで、「安保法を通そうとしている人たちには正統性がない。正統性のない人たちが国会議員と名乗ってやっているのだから、話にならない。木の根が腐っている。安保法を作ろうとしている人たちはその資格をもっていないということが広がれば、この法律は止められると思う」と指摘した。

続けて、久保利弁護士も新聞に掲載した意見広告を掲げながら、「正統性のない議員が安保法を立法するなど、狂気の沙汰。立法しようとする議員に正統性がないと、みなが気づけば、この法案は吹き飛ぶ。一発撃沈の議論だ」と強調した。

(弁護士ドットコムニュース)

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