尾崎 博彦 弁護士 インタビュー
弁護士を目指したきっかけ
時代柄、司法試験に合格し、資格を得るということは一種の社会的地位を得ることにつながると思い、勉強を始めました。司法試験を合格するまでは、法曹の中でどの仕事に就くかはっきりと決めていませんでしたが、弁護士の自分のスタイルで自由に仕事をできる点に魅力を感じ、個人の法律事務所を経営しながら弁護士として仕事をしていこうと決めました。
学生時代
大学生のときは、法学部生が集まる「法律相談所」というサークル活動を行っておりました。これは毎週土曜日に大学構内の一室を借りて、市民の方を招き、法律相談をうけるというものです。
私が大学に在籍していた当時は、たとえ法律関係のトラブルを抱えていたとしても、気軽に弁護士の先生に相談できる時代ではありませんでしたので、法学部生が法律相談を受けることは、市民の方にとって多少なりともメリットがあったのではないでしょうか。また、自分たちが大学で学んだことをアウトプットするという点でも、この活動はとても有意義だったと感じています。
今までの経験と現在の仕事内容
個人の事件、たとえば破産事件や消費者間のトラブルなどを中心に携わっています。企業を相手にすることもありますが、小規模の個人経営の場合が多いです。
仕事をする上で意識していること
クライアントの方にとってよかれと思ってやっていることでも、相手にとってよいとは限らないこともあります。ゆえに、相手の様子を窺いながら、自分の考えを伝えるように心がけています。
弁護士に最も求められると思う力
相手の話を、辛抱強く、親身になって聞くということはなかなか簡単にはできることではありませんが、弁護士にとって重要な能力だと考えています。また、人間を相手にする仕事ですので、自分の思い通りにいかないことも多々あります。その際には仕事と割り切って取り組むことが必要ではないでしょうか。
法曹界と自身の今後のビジョン
この質問に関しては、最近悩んでいるところでした。法科大学院の設置により、弁護士の人数が増えるだけでなく、司法試験に合格できなかった人々が、弁護士の仕事を見よう見まねで行うことが増えるのではないかと懸念しております。また、弁護士の取り扱うような仕事自体が少なくなり、ますます競争が激化するでしょう。
そのような中で、私のような個人経営の弁護士事務所が、社会的にどのような役割を果たしていくべきなのか、今後しっかりと検討していかなければなりません。