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「週刊誌の記事は恣意的で心外」離党の武藤議員、辞職については否定
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「週刊誌の記事は恣意的で心外」離党の武藤議員、辞職については否定

週刊誌に「金銭トラブル」を報じられ、自民党を離党した武藤貴也議員が8月19日夜、フェイスブックに「皆様へ」と題したおわび文を投稿した。

武藤議員は「ご迷惑やご心配をおかけした皆様方に、心よりお詫び申し上げます」と述べる一方で、週刊文春の記事について「極めて恣意的に書かれており非常に心外です」と主張。「一方的かつ事実と異なる週刊誌の記事のために議員辞職することはできません」として、議員辞職を否定した。

一方、細かな記事の事実関係については、「法的な場所でしっかりと明らかにしていきたいと思っています」として、詳しい説明は避けた。

投稿全文は以下のとおり。

●武藤議員がフェイスブックに投稿したおわび文

皆様へ

本日発売の週刊文春の記事に関して、まずはご迷惑やご心配をおかけした皆様方に、心よりお詫び申し上げます。

本日付で自民党へ離党届を提出致しました。

先日私がSNSでコメントを出して以来、私の言動がたびたび報道や国会でも取り上げられるようになり、平和安全法制が国会で審議されている重要な局面で、個人的なことでこれ以上党に迷惑をかけられないと判断したためです。

本日の週刊文春記事では、株の売買に私が関与したことなどが記述されておりますが、極めて恣意的に書かれており非常に心外です。

週刊誌記事の取材源とされているA氏は、私とは大学は異なりましたが、学生時代に知り合った後輩でした。10年以上の付き合いがあったので、初当選直後、私に対し資金を預ければ利回りを付けて返すと話をしてきたとき、信頼して預けてしまったのが今回の問題の始まりでした。彼は当初2回ほど利回りの全部または一部を支払っただけで、あとは色々と理屈をつけて利回りどころか、元金も返してくれなくなりました。返済の請求に対し、引っ越しを行うなどして逃げ、最後は連絡もつかなくなり、詐欺としか考えられないA氏やそのビジネスパートナーの不誠実な対応に困り果てたことから、既に東京地裁に民事提訴していたところであり、9月に第1回口頭弁論が開かれることになっています。

今回、裁判を控えたこの時期に、提訴されたA氏が自らの非を一切述べることなく、逆にあたかも自分が被害者であるかのような話をしており、週刊誌の記者さんもA氏とのLINEのやりとりをご覧になっているのであれば、A氏が詐欺としか思えない言い訳を延々と続けている内容をご覧になっているはずなのに、今回の一方的な記事内容に関しては大変驚いています。現在、民事に加えてA氏らを詐欺で刑事告訴することも考え、担当機関などに相談しているところです。

いずれにしても、一方的かつ事実と異なる週刊誌の記事のために議員辞職することはできませんが、平和安全法制を成立させなければならない今、党にこれ以上迷惑をおかけするわけにはいきませんので離党届を提出させて頂き、事実関係に関しては法的な場所でしっかりと明らかにしていきたいと思っています。

従いまして、議員としての活動は今後とも続け、国民の皆さんのご期待に応えられるよう、引き続き日本の安全と繁栄のため、日本の名誉を取り戻すため尽力してまいる所存です。

ご心配やご迷惑をおかけした皆様には改めて心からお詫び申し上げますとともに、まだまだ未熟者ですが、今後ともご支援いただけると幸甚に存じます。

武藤貴也

(弁護士ドットコムニュース)

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