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著名弁護士の本棚〜実務で使うおすすめ書籍5選〜 【交通事故(被害者側)】平岡将人弁護士

著名弁護士の本棚〜実務で使うおすすめ書籍5選〜 【交通事故(被害者側)】平岡将人弁護士

各分野の著名弁護士にインタビューし、若手や初学者向けの「おすすめ書籍=推し本5冊」を選んでもらいました。(弁護士ドットコムタイムズVol.68<2023年9月発行>より)

交通事故(被害者側)

 交通分野ではいわゆる『赤い本』や『青本』、『別冊判例タイムズ38号』、『労災補償 障害認定必携』(労災サポートセンター)など、実務上欠かせない書籍がいくつかあり、業務が定型化・効率化されている部分も少なくない。

 とはいえ、同じ事故はひとつとしてない。交通事件を専門とする弁護士法人サリュの平岡将人弁護士は、「事故の状況も違いますし、同じ傷病名でも後遺障害になるケースもあれば、ならないケースもあります」と語る。先例とは微妙に異なるケースにどう対応するかが腕の見せ所だ。

 『交通賠償のチェックポイント』は基本的な考え方が学べる上、「交通事故の損害賠償の費目について、一覧性があって使いやすい」という。『執務資料 道路交通法解説』は「マニアックな部分まで解説してあって良く使う」と推す。

 医学的な知識も必要だ。「交通事故は医学と法学が交錯する分野。被害者が自身のケガについて調べていることも多く、スムーズな依頼者対応のためには医療知識が欠かせません」。

 『交通事故医療法入門』は交通事故で起きやすい症例について法律と医療の両面から考察を加えたもの。『今日の整形外科治療指針』は傷病名で索引でき、必要な情報を短時間で仕入れることができるという。

 難しい案件に注力するためにも効率化は重要。『交通事故案件対応のベストプラクティス』は、サリュの業務ノウハウを詰め込み、「新人弁護士がまず読むのにうってつけ」と胸を張る内容。事務所スタッフ向けには、『交通事故 事件処理の道標』(日本加除出版)も出版している。

【平岡弁護士の5冊&ひとこと】

  1. 『交通賠償のチェックポイント』髙中正彦/加戸茂樹・編著 弘文堂/発行・2021年4月 3,080円(税込)別冊判タや赤本・青本を補完交通賠償理論の深い理解に
  2. 『交通事故医療法入門』小賀野晶一/古笛恵子・編 勁草書房/発行・2023年6月 4,400円(税込)交通事故で争点化しやすい傷害について医学、法学の両面から解説
  3. 『適切な賠償額を勝ち取る交通事故案件対応のベストプラクティス』平岡将人・編集代表 中央経済社/発行・2020年9月 3,520円(税込)交通事故案件対応の流れを網羅労災、人身傷害保険の解説も
  4. 『執務資料 道路交通法解説』道路交通執務研究会・編著/野下文生・原著 東京法令出版/発行・2022年11月 5,280円(税込)判例、通達、図などを盛り込み道路交通法を分かりやすく徹底解説
  5. 『今日の整形外科治療指針』土屋弘行/紺野愼一/田中康仁/田中栄/岩崎倫政/松田秀一・編集 医学書院/発行・2021年10月 19,800円(税込)整形外科の全領域をコンパクトに網羅 最新知識を効率よく得られる


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平岡将人弁護士

弁護士法人サリュ。第一東京弁護士会。59期。

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