実務に役立つおすすめ書籍6選〜弁護士ドットコムタイムズ2024年12月号より〜
各出版社から発売された中から、「おすすめ書籍」をセレクト。お手元においておきたい1冊をご紹介します。 (弁護士ドットコムタイムズVol.73<2024年12月発行>より)
▼契約書審査
『実務の落とし穴がわかる! 契約書審査のゴールデンルール30』
松尾剛行・著/学陽書房/A5判/3,520円(税込)
従来の契約書審査の解説書では類を見ない、実務上の落とし穴に特化した斬新な視点で構成。法務担当者や弁護士でも見落としそうな30項目の失敗事例をその原因、メカニズムや着眼点に加え、『こうすればよかった』で対応策までを明記し、明日から使える実務の極意を解説。
▼刑事訴訟
『手錠腰縄による被疑者・被告人の拘束』
山下 潔・著/現代人文社/A5判/2,970円(税込)
日本の刑事法廷において、被告人が手錠・腰縄(捕縄)姿のまま入廷することは、裁判官の「無罪推定」の心証に影響がないと断言できるものなのか。弁護士は、基本的人権擁護と社会正義の実現の観点から手錠・腰縄による人身拘束について、今後何をなすべきなのかを提言する。
▼刑事裁判
公判前整理手続の実務 第3版
山崎 学・著/弘文堂/A5判上製/5,500円(税込)
公判前整理手続を構成する「争点整理」「証拠整理」「証拠開示」などを刑事裁判手続の時系列に沿って、詳細と意義に解説を加え、運用上の問題点も明示した法曹実務家へ向けた指南書。近年、積み重ねられた裁判例から現在の運用状況に触れ、今後の刑事裁判のIT化にも言及。
▼人事労務
『8訂版 リスク回避型 就業規則・諸規程作成マニュアル』
岩﨑 仁弥/森 紀男・共著/日本法令/B5判/9,900円(税込)
働き方改革が浸透し、働き方全般に関する議論がさらに活発化することに伴い、就業規則にも変化が要請される昨今、これらに対応するため法曹専門家、企業の経営陣、人事担当者等へ向け、就業規則の作成の具体的な指針を提供するスタンダード手引書。Wordデータを収録したCD-ROM付。
▼外国法
『中国法案内』
徐 瑞静・著/文眞堂/A5判上製/3,850円(税込)
はじめに法制史として中国法の起源を封建君主法政時代、中華人民共和国建国前の西欧近代法化時代を経た立法思想を整理し、次に司法制度の変遷と特徴に論及したのち、同国の実定法から特徴的な規定を抜粋し、注釈を加える。現代先進国家で社会問題化した法律問題にも言及。
▼執行手続
『執行現場から学ぶ! 明渡・子の引渡等執行の実務』
西岡 清一郎・監修/櫻井 俊之・著/民事法研究会/A5判/3,300円(税込)
執行現場で執行官として長年の経験に裏打ちされた紛争解決に寄与する原理・原則をはじめとする基礎的知識から、現場で想定される事態に対する予防策までの執行実務を詰め込んだ実務書。当事者などが疑問を抱きがちな執行手続の準備や進行を書式と記載例を多用して可視化。