全国8弁護士会で「新人ゼロ」、弁護士の大都市集中が鮮明に 6割超が東京へ
日弁連の52ある単位会のうち少なくとも8つで、司法修習78期の新人弁護士が0人であることが分かった。例年どおり大都市圏に集中した形だ。 2026年4月30日時点での日弁連登録データに基づき、弁護士登録番号が該当する1382人について、弁護士ドットコムが集計した。 ただし、登録番号からの推計のため、78期以前の元裁判官や元検察官らも一部含まれている可能性がある。
●6割超が東京3会へ
78期の弁護士は3月25日に司法修習を終えた。0人だったのは以下の8単位会だ。
- 釧路
- 山形県
- 秋田
- 山口県
- 島根県
- 徳島
- 高知
- 長崎県
このほか、1人という単位会も12あり、単位会の38.5%が「新人ゼロワン」という結果になった。前述のとおり、「ヤメ検」「ヤメ判」なども含んだ数字のため、実際にはもっと多い可能性もある。
逆に人数が多かった上位5単位会は以下のとおり。
- 第一東京:355人
- 東京:282人
- 第二東京:255人
- 大阪:173人
- 愛知県:58人
東京3会で全体の64.5%、トップ5で同81.3%を占める結果となった。大都市圏への集中具合がわかる。
●企業法務人気で大都市集中? インハウスの躍進も目立つ
所属事務所別のトップ10は以下のとおり。
- ベリーベスト法律事務所:66人
- 西村あさひ法律事務所・外国法共同事業:64人
- 森・濱田松本法律事務所外国法共同事業:58人
- インハウス:54人
- 長島・大野・常松法律事務所:52人
- TMI総合法律事務所:49人
- アンダーソン・毛利・友常法律事務所外国法共同事業:46人
- 弁護士法人ALG&Associates:17人
- 弁護士法人Authense法律事務所:14人
トップは、ベリーベスト法律事務所だった。一方、5大と呼ばれる大事務所に計269人(19.5%)が入所しており、企業法務人気の高さが都市部への集中を招いていると見られる。
興味深いのは、インハウスロイヤー(組織内弁護士)と見られる弁護士が54人いること。企業所属のまま試験に受かったケースもあるため一概には言えないが、新卒インハウスが一般的な選択肢になっていることが考えられる。