実務に役立つおすすめ書籍6選〜弁護士ドットコムタイムズ2024年6月号より〜
各出版社から発売された中から、「おすすめ書籍」をセレクト。お手元においておきたい1冊をご紹介します。 (弁護士ドットコムタイムズVol.71<2024年6月発行>より)
【おすすめ書籍】
▼刑事弁護
『更生支援計画をつくる 第2版』
一般社団法人東京TSネット・編 著/水藤昌彦・監修/現代人文社/A5判/3,190円(税込)
刑事事件において被疑者・被告人となった障害のある人への支援として、ソーシャルワーカーと弁護士とが協働して策定する更生支援計画。社会復帰後にこの支援計画を実現するための基礎知識、計画を策定する際の手順、計画の実行までを多数の実例を挙げて具体的に詳説。
▼知的財産権
『特許法講義』
田村善之/清水紀子・著/弘文堂/A5判/4,620円(税込)
共著者同士で丁寧な討議を重ね、メリハリのある構成で分かりやすく描写した特許法の全体像を把握できる珠玉の基本体系書。知的財産権分野への進出を考えている法曹実務家のみならず、この分野に精通した実務家にも役立つ特許実務の詳細を紹介したコラムや海外の実情についても詳述。
▼教育・学校
『改訂新版 学校法務Q&A』
弁護士法人名川・岡村法律事務所・著/時事通信社/A5判/2,750円(税込)
学校内の安全や在学契約、教職員の労働環境といった従来型の課題への法的対応、教職員に対するインターネット上の誹謗中傷といった現代的課題への対応に加え、最新の改正法の詳細とその実務へ与える影響を学校法務のエキスパートである法律事務所がその知見を惜しみなく伝授。
▼民事訴訟
『一問一答 新しい民事訴訟制度(デジタル化等)』
脇村真治・編著/商事法務/A5判/3,960円(税込)
民事訴訟制度の手続の全面的なデジタル化に向けた民事訴訟法等の一部を改正する法律について、その立案を担当した著者が新制度の概要、創設された手続内容、従来の手続きとの対照や見直された対応などの詳細に加え、立法趣旨などにも言及した法曹実務のための一冊。
▼刑事事件
『業務上過失事件捜査実務必携』
業務上過失事件捜査実務研究会・編/那須 修・著/立花書房/A5判/7,590円(税込)
現代型過失犯の成否を理解するために、総論部分では過失犯の基本的構造のほか、信頼の原則、過失の共同正犯等の重要論点を解説。各論部分では、医療事故、水難事故、スポーツ事故、鉄道事故等、あらゆる類型の裁判例を事案の概要、判旨、解説の構成に仕上げた法曹実務家に向けた教材。
▼国際仲裁
『国際商事仲裁の基本実務講座』
大貫雅晴・著/同文舘出版/A5判/2,970円(税込)
企業同士が相互の合意により中立的かつ専門的な第三者である仲裁人を選定し紛争解決を図る国際商事仲裁。この有用性の高い解決手段の振興を意図し、具体的なメリット、法制度といった基礎知識から、契約条項として記載しておくべき条項例などの詳細までを解説した指南書。