「弁護士の明日を語る」カンファレンス開催 弁コム主催
弁護士業務の多様化や裁判IT化などをテーマとした「弁護士ドットコムカンファレンス〜弁護士の明日を語る 〜」(主催:弁護士ドットコム)が3月25日、オンラインで開催され、元日弁連会長の中本和洋弁護士(大阪弁護士会)や、内閣府規制改革推進室参事官の川村尚永氏などが登壇した。中本弁護士は、変化への対応の重要性を強調した。 (画像は、登壇した内閣府規制改革推進室の川村氏)
中本氏の講演タイトルは、「弁護士の明日を語る〜弁護士業務の多様化と今後の展望〜」。司法制度改革の歴史を紹介しながら、弁護士を取り巻く環境が大きく変化したことを紹介。経営者などのフレーズとしてよく聞かれる「変化に対応したものが生き残る」とする理論を引用しながら、「(この理論は)我々弁護士にもあてはまるのではないか」として、弁護士へのニーズや国際化など、時代の変化への対応することの重要性を強調した。
弁護士実務については、「いまのやりかたは前例踏襲でないか、何か工夫はできないかを常に考えて業務にあたる必要がある」と指摘。若い世代の弁護士を念頭に「大きな事務所だから仕事がくるのではない。それぞれの専門性やキャラクターに応じて依頼がくる」とも指摘してエールを送った。
他にも、内閣府規制改革推進室参事官の川村尚永氏が、裁判IT化の進め方について、慶應義塾大学教授の山本龍彦氏はAIが社会にもたらす影響について講演。継続的な事件獲得のためのマーケティグをテーマについて4人の弁護士が意見をかわすパネルディスカッションもあった。
※画像はZOOMのスクリーンショット