新司法試験の合格者数・合格率、ロースクール別ランキングの推移
【本記事は2021年2月8日に公開したものです】2020年司法試験の最終合格者において、法科大学院別の合格者数では、東京大法科大学院が126人で最多、合格率では愛知大法科大学院が77.8%でトップだった。法務省がホームページで公表しているデータをもとに、15年分の新司法試験における法科大学院別の合格者数・合格率のランキングの推移などについてまとめた。
ロースクール合格者数ランキング 過去15年で東大は1位に6回
新司法試験が始まってからの15年分について、法科大学院別に合格者数で最多だった回数をみると、東京大が6回で最多だった。慶應義塾大(4回)、中央大(3回)が続き、京都大と早稲田大がともに1回だった。
ロースクール合格率ランキング 過去15年で一橋大が6回トップに
過去15年分について、法科大学院別に合格率でトップだった回数をみると、一橋大が6回で最多。京都大(3回)、慶應義塾大(2回)が続く。愛知大、島根大、千葉大、東北学院大がそれぞれ1回となった。
LL7の合格者数 近年は差が縮小傾向
「7つの先導的法科大学院」(LL7)を構成する7大学(京都大・慶應義塾大・神戸大・中央大・東京大・一橋大・早稲田大)についてみる。
15年間の合格者数を合わせると、東京大が2475人で最多となり、2位は慶應義塾大(2321人)、3位は中央大(2270人)だった。東京大は、2008年から2011年にかけて合格者数が200人以上だった。2012年には中央大、2013年には慶應義塾大も200人を超えた。一橋大や神戸大は合格者数の水準を維持しているが、残りの5大学は減少傾向にあった。
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