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福島復興の鍵は「メイド・イン・フクシマのロボット」 知事が海外メディアにアピール
ロボットスーツについての説明をおこなう福島県の内堀雅雄知事(右)

福島復興の鍵は「メイド・イン・フクシマのロボット」 知事が海外メディアにアピール

福島県知事に就任して3カ月になろうとする内堀雅雄知事が2月5日、東京・有楽町の外国特派員協会で記者会見を開き、海外メディアの記者に福島の復興をアピールした。内堀知事は、復興に向けた産業再生策として、今後大きな市場拡大が見込まれるロボット産業の振興を挙げ、「メイド・イン・フクシマのロボットスーツを世界に売り込みたい」と意気込みを語った。

●人間の機能をアシストする「ロボットスーツ」を県内で生産

内堀知事は総務省出身。福島県の部長や副知事を経て、2014年10月の福島県知事選で初当選し、11月に就任した。

内堀知事は、今後開発や製造に取り組む対象として、人間の機能をアシストする「ロボットスーツ」を挙げ、「病気などで歩けない人がスーツを身につけるだけで、リハビリに役立つ。医療現場だけではなく、農作業や建設現場など重いものを運ぶときにも使える」と語った。

この日の会見には、ロボットスーツの開発・研究を行っているサイバーダイン社(茨城県つくば市)による実演もおこなわれた。着用した人が、頭の中で「右手を曲げたい」と考えると、その通りに作動するという。

サイバーダイン社は今後、福島県郡山市に工場を設置し、ロボットスーツを生産する。内堀知事は、「メイド・イン・フクシマのロボットスーツをどんどん作り、世界に売り出したい」と期待を込めた。

また、内堀知事がもう一つ力を入れたいのは、福島第一原発の廃炉に向けた作業に役立つロボットだということで、「事故を収束させるためにも、巨大なロボットが必要だ」と語った。

国と連携して、ロボットのテストフィールドを太平洋側の「浜通り」に作るという構想もあり、「原発の廃炉にロボットを役立てるための研究を進め、ドローン(無人飛行機)や、災害支援のロボットなどのフィールドテストができるよう、計画を進めている」と述べた。

(弁護士ドットコムニュース)

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