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STAP検証実験チーム・相澤氏「犯罪人扱いの検証は、科学にあってはならない」
理研・検証実験チームの相澤慎一リーダー

STAP検証実験チーム・相澤氏「犯罪人扱いの検証は、科学にあってはならない」

「ノーベル賞級の大発見」と世界中から注目を浴びた「STAP細胞」。今年1月の華々しい発表から約1年がたった12月19日、「STAP現象は確認できなかった」という理化学研究所の検証結果が発表された。

この日、東京都内で開かれた記者会見には、200人以上の報道関係者が詰めかけた。質疑応答も含め約2時間に及んだ会見が終わった後、理研の検証実験チームのメンバーたちは部屋を出ていった。しかし、その直後、検証実験を統括していた相澤慎一リーダーが毅然とした表情で、記者たちの前に戻ってきた。

●「検証実験責任者として責任を痛感している」

「すみません、一つだけコメントさせてください」。相澤リーダーはこのように報道陣に向けて呼びかけた。撤収作業にとりかかろうとしていた報道陣もあわててカメラを向ける。相澤リーダーはマイクを手に取り、次のように語ったのだ。

「この実験がもともと、どう行われたのかは別として、小保方さんの検証実験について、モニターを置いたり、立会人を置いたりしたのは、科学のやり方ではないと思います。

科学のことは、科学のやり方で処理しなければいけない。そういう検証実験をしてしまったことに対して、検証実験の責任者として、ものすごく責任を感じています。

今後、何かあるたびに、このように『犯罪人扱い』をしたような形で科学の行為を検証することは、科学にあってはならないことだと思っています。そのことに関しては、深く、検証実験責任者として、お詫びを申し上げるとともに、責任を痛感しております。

こういう形で大変恐縮ですが、お詫びさせていただきます」

相澤リーダーは語気強くこう述べ、再び会見場から立ち去っていった。

記者会見の模様を中継していたニコニコ生放送の画面には、「すごい捨て台詞だわ」「科学コミュニティへのお詫びだな」「身内への文句?」「今の発言は自己保身」といった視聴者のコメントが流れた。

(弁護士ドットコムニュース)

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