
「奉仕の精神を持ち、常に勉め、真摯に対応」医師だった祖父の理念を胸に依頼者に寄り添う
企業に就職して法律の重要性を知った
ーー弁護士を目指したきっかけや理由を教えてください。
弁護士になる前は企業の法務部で働いていました。大学で民法や刑法といった基本的な法律は学んでいたのですが、企業に就職してから知的財産権や金融商品取引法といった法律に触れ、世の中には知らない法律がたくさんあることや、社会活動において法律が重要だということを実感しました。
そこから本格的に法律を使った仕事をしてみたいと思うようになり、勤めていた企業を退職して弁護士を目指すことを決めました。
ーー注力分野を教えてください。
企業法務や労働問題に注力しています。
企業で働いていましたので、「会社の決裁がおりない」「上司が認めてくれない」といった社内の事情や組織構造などを、自分の経験と照らし合わせながら想像できることが強みだと思います。また、パワハラなど労働問題への対応もしてきましたので、労働者側・使用者側のどちらの立場に立っても、経験が活かせると思っています。
一方で、会社員のときは会社の判断を仰ぐことができましたが、弁護士は自分で判断しなければなりません。その判断によってクライアントに損害を与えてしまう可能性もありますので、法律の専門家としての責任を感じながら業務に取り組んでいます。
祖父から受け継いだ3つの「S」を大切に
ーー仕事をする上で心がけていることはありますか?
当然のことですが、相手の話をよく聞くことです。相談に来る方は法律に詳しくない方がほとんどですので、何が重要かわからずに話していることが多いかと思います。ですから、大切なことを聞き漏らすことがないように、こちらから積極的に質問をするように心がけています。
また、「service」「study」「sincerity」という3つの「S」を大切にしています。「奉仕の精神を持ち、常に勉め、真摯に対応する」。これは医者をしていた祖父が理念として掲げていた言葉です。弁護士と医者は社会的弱者を救済するなど共通点も多いことから、3つの「S」を意識して業務に取り組むようになりました。
ーー印象に残っているエピソードを教えてください。
事件解決後に依頼者から感謝の手紙をいただいたことが印象に残っています。感謝の言葉をかけられたことはそれまでにもありましたが、手紙をもらうのは初めてで、時間をかけてまで感謝の言葉を綴ってくれたのだと思うと、とてもうれしかったです。
しかもその事件は交通事故の損害賠償請求で、「予想以上の結果になって、本当に感謝しています」と、依頼者が納得できる結果を残せたこともうれしい要因でした。
上場企業から中小企業まで幅広く対応
ーー趣味や休日の過ごし方を教えてください。
事務所のある浜松は自然が豊かな場所なので、入所してから登山を始めたりなど自然に触れる機会が増えました。いまはキャンプに興味を持っていて、浜松の自然を満喫できるような趣味を増やしていきたいと思っています。
ーー今後の展望をお聞かせください。
これまで以上に企業法務に注力していきたいという気持ちがあり、多くの企業から依頼を受けられるように研鑽を積んでいきます。
上場企業であっても中小企業であっても、適用される法律に違いはありませんので、これまでの経験を活かして、どのような企業からの依頼でも対応できるようにしたいと思っています。
ーー最後に、法律トラブルを抱えて悩んでいる方へメッセージをお願いします。
一人で悩んでいても、問題は解決しないと思います。法律に関するトラブルであれば、まずは弁護士に相談してみてください。相談することで解決の道が見えてくると思います。少しでもよい方向に進めるように私も尽力いたしますので、お気軽にご相談ください。