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「すき家ストライキ」騒動の真相は? 千葉の労組「店舗ではなく工場で一人が決行」

「すき家ストライキ」騒動の真相は? 千葉の労組「店舗ではなく工場で一人が決行」

肉(29)の日にみんなでストライキを――。ツイッターを中心にネットで呼びかけられ、注目を集めた「すき家ストライキ」騒動。予告された5月29日、ストライキは本当に起きたのか。牛丼チェーン「すき家」を運営するゼンショーホールディングスは、弁護士ドットコムの取材に対して、「ストライキが起きている店舗はない」と答えている(29日16時30分現在)。

しかし、千葉県で活動する「ちば合同労働組合」は、ウェブサイトで「すき家で働くみなさん ちば合同労組はストに入ります!」と宣言。そのブログには、「すき家スト決行中」と書かれた横断幕を掲げて街頭アピールをおこなう人たちの写真が掲載された。両者の言い分は矛盾しているようだが、どういうことなのか。

●ストを決行したのは「グループ会社の工場のアルバイト」

このアピールをおこなった「ちば合同労働組合」に聞いたところ、「ストライキは、すき家の店舗ではなく、グループ会社の工場で働くアルバイト従業員が、一人で決行した」という答えが返ってきた。

ちば合同労働組合は、ある企業の従業員だけで構成される労働組合ではなく、さまざまな企業の労働者が横断的に加入している地域の労働組合だ。この組合には、60~70人の組合員がいて、その中に「すき家」を展開するゼンショーホールディングスの食品製造子会社「GFF」の船橋工場のアルバイト従業員1人が加入しており、今回、ストライキをおこなったという。

ちば合同労組は、前日の5月28日、ゼンショーホールディングスとGFFに対して、店舗の増員やスト参加者を処分しないこと、店舗閉鎖に伴う従業員の不利益を補填すること、時給を一律1500円に引き上げることを要求した。回答期限は30日に設定していたが、「29日にストライキが行われるという情報がツイッターで流れていたため、悩んだ結果、実行に移した」という。

今回のストライキについて、同労組の白井徹哉書記長は「個人ではなく、組合として法的に認められたストライキをやることで、多くの人に勇気を与えることができたのではないか」と話している。

さらに、「すき家は吉野家と比べても労働環境が悪く、限界に達している。店長以下が契約社員のケースも多く、奴隷状態になっている。今回は工場でのストだが、店舗の従業員からも問い合わせが来ている。今回のことはあくまで始まりにすぎず、今後、さらに店舗閉鎖が起きるのではないか。団体交渉を粘り強くおこないたい」と語っている。

●ゼンショーHD「明日の期限までに、要求に回答する予定」

実際に今回、ストライキをおこなったのは、ちば合同労組の委員長で、GFF船橋工場にアルバイトとして勤めている諸町三夫さん(62)だった。この工場に2カ月更新の有期雇用として勤務。店舗に卸す牛肉のスライスなどを担当しているという。

諸町さんは、弁護士ドットコムの取材に対して、「店舗で過酷な労働を強いられている人がストライキを起こすという情報が流れてきた。そこに共感を覚えて、たった1人ではあるが、勇気を振り絞った」と回答した。

また、「工場では、店舗の休業に伴って、生産量が激減している。時給単位なので、給料も減って、生活ができないような状態になりつつある」と現場の状況を説明。「今回のストで、仕事がなくなる、孤立してしまうのではないかという思いもあったが、職場の反応は様々だった」と語った。

これに対して、ゼンショーホールディングスは「要求があったことは事実で、明日の期限までに正式に回答する予定だ。GFFの船橋工場で、『ストライキ』がおこなわれていることも把握している」としている。

(弁護士ドットコムニュース)

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