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インタビュー・レポート

「こだわり抜いた開業場所と事務所名で、開業わずか1年で安定した集客を実現しました」 〜勤務弁護士時代に学んだWeb販促ノウハウを生かして開業〜

インタビュー

2019年09月20日

 


今回は、京都府で独立開業されている弁護士の中西和宏先生(京都西法律事務所)に、弁護士としてのこれまでの歩みや経営術、今後の展望などについて伺ってきました!

中西先生は、開業する場所について、事前にとても細かく調査され、集客に成功されていらっしゃいます。開業場所選びのノウハウについても、特別にお話しいただきました。


 
記事のハイライト

・弁護士がやる一生分の交通事故案件をこなした勤務弁護士時代の経験が生きている
・こだわり抜いた開業場所と事務所名が、集客に直結した
・自分の裁量でできるからこそ、できることは全部きっちりやりたい
・身近な地域で法律事務所を欲しておられる方の力になりたい


弁護士がやる一生分の交通事故案件をこなした勤務弁護士時代の経験が生きている
ー 現在、交通事故、相続、債務整理の三つに力を入れていらっしゃいますが、独立前から注力されていたのですか。

交通事故と債務整理については、勤務弁護士として勤めていた法律事務所で専門的にやっていたので、その知見を活かす形で注力しています。

特に、交通事故については、他の先生が一生かけてやるくらいの案件量を在籍期間中に どっぷりやりましたね。規模が大きい法律事務所だったので、専門分野ごとに部署があり、私はそこで交通事故部門の管理者をしていました。当時は、全国で1日あたり約20件程の交通事故に関するご相談が事務所に来ていたのですが、全ての案件の内容を事前に確認し、面談を担当する各先生に案件を進める上で気をつけるポイントを伝えたり、その先生からの相談に回答するなどしていました。また、特に難しい案件は、自ら担当することもありました。交通事故については、相当の数の案件を担当したので、ノウハウもかなりあると自負しています。

また、債務整理に関しても同様で、1日5、6人と面談するような状態で、かなりの案件数を処理していたので、こちらも他の先生方と比べると非常に多くの案件を経験していると思います。


ー そんなに多くの案件を担当されていたのですね!
  相続については、独立されてから注力されたのですか?

はい。勤務弁護士時代にも、個別で引き受けてはいたのですが、注力したのは独立してからですね。交通事故や債務整理は、一生の間に経験しない方が大半ですが、相続は、問題が発生するかどうかは別にして、ほとんどの方が体験する身近な問題です。より多くの方の力になりたいという思いがあったので、独立を機に注力しました。
 

ー 独立を機に、注力分野を増やされたのですね。
  独立しようと思われた理由について、お聞かせください。

二つあります。独立して自分の力を試したいと思ったこと。そして、これまで経験することが少なかった分野の案件も手がけてみたかったこと、です。


ー 実際に独立されてみて、いかがでしたか?
 
裁量を持って仕事をできているので、満足しているのと同時に、責任の重さも感じています。独立するまでは、自分の責任はありつつも、困ったことがあれば同僚の弁護士に助けてもらうことができましたが、今は、すべてが自分の責任になりますので。

 

こだわり抜いた開業場所と事務所名が、集客に直結した

ー 独立される際の準備期間中にされたことで、独立後の経営に効果的だったことはありますか?


開業場所と事務所名ですね。実は、年末に独立を決めて、翌年の4月に独立したので、準備期間はとても短かったのですが、徹底的に調査し、こだわりました。

独立を決める前から、京都の法律事務所は、京都市の中心部である上京区、中京区、下京区に偏在しているというイメージがありました。開業場所を決めるにあたって、改めて調べてみると8割以上の事務所がこれらの地域にあることがわかりました。しかし、中心部に多くの事務所が集まっている理由は、裁判所に行きやすいなど、主に弁護士側の都合によるところで、必ずしも相談者様の利便性を考えてというわけではありません。そこで、相談者様に利用していただきやすい場所という視点から開業場所を選ぶことにしました。

まずは、京都府内の市区町村の人口、それぞれの弁護士数、弁護士一人あたりの人口などを割り出し、候補地を絞りました。そのうえで、やはり、大きな駅に近い方がお越しいただきやすいと考え、京都府内の全ての駅の乗降客数も調べました。また、京都はお車を利用される方も多いことから、幹線道路沿いであることも条件としました。これらの条件を満たす地域が右京区の西院地域でした。また、Webを主な集客手段と考えていたところ、右京区には、当時、弁護士の先生が4人おられたのですが、そのいずれもWebサイトをお持ちではなかったことも右京区を選んだ理由です。

「相談者様の行動範囲は意外と狭い」ということに気づいたことも大きいですね。以前、勤務弁護士として在籍していた法律事務所は京都の中心部である四条烏丸にありました。交通の便が非常にいい所なので、京都市内の方であれば、誰でも来やすいだろうと考えていたのですが、特にご高齢の方から、遠すぎて事務所まで行くことができないというご意見をいただくことがありました。たしかに、ご高齢の方であれば、電車やバスに乗ることも難しいという方もおられるでしょうし、相談者様の立場からすると、相談に行くなら、行きやすい近所の法律事務所の方がいいですよね。



ー そういった経緯から、法律事務所が密集する京都の中心地を外されたのですね。
  事務所名については、どのような点にこだわられたのでしょうか。

ご高齢の方でもわかりやすい名称にすることと、Web集客をする予定でしたので、SEOに有利な名称にすること、の2点に力を入れました。

まず、相談者様の立場になって、自分が法律事務所を探すときに、どのようなワードで検索するかを考えました。そのとき、自分が住んでいる地名を入れる方が多いのではないかと思いました。そこで、事務所名に地名を入れたいと考えました。右京にするか、京都にするかで迷いましたね。考えた末、右京にすると、右京区以外の方が近寄りがたくなると考え、京都を選択しました。そして、方角的に京都の西の地域になることと、自身の名前が中西だったことから、「京都西」という名称にしました。

この命名には、勤務弁護士時代に在籍していた事務所名がカタカナ表記で、ご高齢の方には伝わりにくく、ぱっと聞いて理解していただけなかった経験が活きています。「京都西」であれば、京都以外の方にもぱっと理解していただけるので、最適だと考えました。

また、SEO施策については、勤務弁護士時代に在籍していた事務所が大変力を入れており、その時に得たノウハウを活かしています。

工夫した甲斐あって、開業当初から、「右京区 弁護士」などの地域名でWeb検索をした際に、検索結果画面の上位に当事務所が表示されています。


ー 開業後は、Webを主な集客手段と考えていたとおっしゃいましたが、その理由をお聞か
せいただけますでしょうか。

勤務弁護士時代に多く携わっていた分野が交通事故や債務整理だったため、単発のご相談が多く、また、ご紹介で案件をいただくことも難しく、引き継げる案件がほとんどなかったことが理由です。

そのため、開業した当初は、勤務弁護士時代に個人で受けていた案件に取り組むくらいで、最初の1ヶ月は売上がほぼなかったのですが、弁護士ドットコムの方が提案に来られたことをきっかけに、翌月からWeb集客を始めました。実は、独立を決めたタイミングで、事務所HPも準備を進めていたのですが、見やすさやわかりやすさにこだわった関係で、完成まで半年ほどかかり、開業には間に合わなかったんです。何も宣伝する媒体がない状態だったので、弁護士ドットコムの広告はありがたかったですね。


ー お役に立てて光栄です。
  Web集客の効果は、いかがですか。

好調ですね。弁護士ドットコムは、利用を開始した月に、10件程お問い合わせの電話が鳴りました。事務所HPを作ってからは、そこから更に月に10件程のお問い合わせがあります。開業して一年と少しなので、まだご紹介が少ないこともありますが、集客の比率としては、圧倒的にWeb集客が多いですね。



ー ご自身で、集客に成功されている要因はどこだとお考えですか。

地域性が大きいと考えています。開業した当初、「右京区  弁護士」でWeb検索をすると、検索結果画面には、当事務所だけが表示される状態でした。

また、非常にありがたいことに、右京区以外の方からのお問い合わせも予想以上に多いです。西院は、交通の便がいいこと、周囲に法律事務所が少ないこともあり、西京区や長岡京市など阪急沿線の方もよく来てくださいますね。また、事務所の前が西大路通という幹線道路なため、北野や吉祥院などの西大路通沿いの方も来てくださっています。


ー Web集客をする上でも、開業場所を工夫されたことが生きているのですね。
  WebサイトやWeb広告を作る上で、気をつけられている点などはありますでしょうか。

二つあります。
一つ目は、この弁護士なら自分の話をきちんと聞いてもらえるのではないかと思っていただけるようにすることです。専門用語を使わず、法律に詳しくない方が見てもわかりやすい表記を心がけています。わかりやすい説明は、自分自身がその内容について深く理解していないとできないので、常に知識のアップデートをするようにしています。

二つ目は、相談者様がWebを見た際に、何を気にされるのかを考慮して記載することです。例えば、料金表が「●万円〜」という表記になっていると、実際にどのくらいの金額がかかるのか検討がつかず、不安になりますよね。できる限り不鮮明な表記はしないように心がけています。

また、これから相談しようとしている弁護士がどのような人物なのか、興味を持っていらっしゃる相談者様が多いので、プロフィールも充実させるようにしています。たまたま、勤務弁護士として在籍していた法律事務所が、TVやラジオなどのメディアに出演することに注力していた関係で、私もメディアへの出演歴があるため、そちらも合わせて記載するようにしています。

さらに、これはWeb上で活用するテクニックではないのですが、Webから相談者様がいらっしゃった際には、明らかに受任できないようなお話をされた際も、丁寧な対応を心がけるようにしています。電話で簡単にお答えできそうな内容だったら、その場で回答することもありますね。たちまちの依頼には繋がらなかったとしても、その方から別の方に繋がって、ご相談いただけるということもあるため、とても重要なことだと考えています。

 
 
自分の裁量でできるからこそ、できることは全部きっちりやりたい

ー 事務所を経営されていく上で、重視されていることをお聞かせください。

ひとつひとつの案件を、選り好みせずに大切に手がけることです。すべて自分の裁量でできるからこそ、自分でできることは、細部まできっちりやりたいですね。また、開業して1年ほどということもあり、今まで手がけたことが少ない分野の案件についても、積極的に手がけていくようにしています。日々勉強しながら、案件と向き合っています。

相談者様との関わり方においては、相手の方の法律に関する知識レベルに合わせて、専門用語を使わず、理解していただきやすい言葉で丁寧に説明し、萎縮されないようなコミュニケーションを心がけています。相談者様とお話していると、「先生に私なんかの話を聞いてもらえるなんて、申し訳ない」と、弁護士と話すこと自体にとても恐縮される方が多いのですが、私の感覚では、それはおかしいことだと感じています。なぜならば、弁護士は、お客様からのご依頼があってこそ成立する商売で、オーダーメイドの販売業と一緒だと考えるからです。相談者様がのびのびと相談できるように、弁護士に対する認識も変えていきたいですね。


ー 独立開業した際に困ることのひとつとして、「相談できる相手がいない」というお話を伺う機会が多いのですが、新しい分野の案件を手がけられ、困られた際はどのようにされていらっしゃいますか。

基本的に、書籍で徹底的に調べますが、その上で、場合によっては、勤務弁護士時代の同僚のネットワークを活用することもあります。具体的には、まず書籍で調べて主張の構成を組み、その主張がどのくらいの説得力を持っていて、裁判においてどのくらい認められるものなのか、弁護士としての肌感を元同僚に聞いて確かめる、という具合です。


ー 元同僚のネットワークを活用して、解決されているのですね。
  今までに手がけられた案件で、印象に残っているものをお聞かせください。
 
刑事事件と自己破産の2件ですね。
詳しくは申し上げられないのですが、簡単にお伝えすると、刑事事件は、共犯者に仕立て上げられた方からのご依頼でした。別の事件の調書から、依頼者のことを共犯だと主張していた主犯の発言に矛盾があることが認められ、検察側の主張がおかしいという判断になった、という案件です。

自己破産の案件は、ご高齢の女性からのご依頼でした。若くしてご主人が亡くなられ、女手一つひとつで、お子さんを育てられており、生活費としてつかうための借金が積もりに積もって、返済しきれない額になったという案件です。自己破産できることをお伝えした時に、「肩の荷がおりました!」と号泣されたことが、とても印象に残っています。

のっぴきならない事情で困っている方の助けになれたことが大変うれしく、また、弁護士をやっていて本当によかったと心から感じた二つの案件でした。


ー 勤務弁護士時代から、困られている個人の方のお力になることを続けてこられたのですね。
  現在も、企業からのご依頼よりも、個人の方からのご依頼が多くていらっしゃいます
か。

はい、個人の方がメインです。もちろん、機会があれば、企業顧問も手がけたいと考えてはいますが、まずは、京都において、お住まいの近くに法律事務所がなくて困っておられる方と向き合っていきたいですね。
 
 
 
身近な地域で法律事務所を欲しておられる方の力になりたい


ー 今後の展望について、お聞かせください。

二つあります。
一つ目は、少しでも多くの方々に当事務所の存在を知っていただき、「相談するなら、京都西法律事務所だ」と思っていただけるようになることです。そして、ゆくゆくは、京都の別の地域に支店を出せたら、と考えています。京都には、まだまだ法律事務所のない地域があるので、身近な地域で法律事務所を欲しておられる方のお力になりたいですね。

二つ目は、今まで培ってきた交通事故の知識を、もっと、みなさまのお役に立てることです。その中でも、まだ取り組んでおられる先生が少ない「自転車事故」に注力していきたいと考えています。そのために、現在、京都弁護士会の交通事故委員会の自転車問題の研究チームに入っています。

京都では、最近、自転車についても保険加入が義務化されました。 保険加入が義務化されたことで、自転車事故において一番の問題であった「相手が保険に入っていない時に、相手からどうやってお金を払っていただくか」については、解決できるケースが多くなりました。さらに、もうひとつの問題であった「後遺障害」の認定についても、相手方が保険に加入していれば、保険会社の機関で後遺障害の認定をしてもらうことも可能です。

これらをうまく活用すれば、相手が保険に入っていることが条件にはなりますが、きちんと賠償金を受け取ることができるようになります。自転車の場合は、過失割合についても自動車の場合と異なる点はありますが、そこについても、現在、弁護士会で検討されているものがあります。
自動車事故と同じように、今後、私たち弁護士が自転車事故の問題にも積極的に関わっていくことで、より多くの事故に合われた方のお力になりたいと考えています。


ー 最後に、これから独立開業して事務所経営を成功させたいと考えておられる先生方に、メッセージなどございましたら、お願いいたします。

私たち弁護士が想像しているよりも相談者様の行動範囲はずっと狭いです。独立開業をする際には、そのことを十分踏まえた上で、開業場所を選択することが重要だと私は考えています。従来の開業場所の選択としては、弁護士側の利便性を考えて、裁判所の近くでの開業でしたが、需要や集客、SEO施策などを考慮に入れると、弁護士側の事情を優先させるのではなく、相談者様の目線に立った開業場所を選ぶべきだと思います。

Web集客に関しては、相談者様にとっての見やすいデザイン、わかりやすい記述にすることが必要です。また、相談者様が弁護士を探す際に、どのようにWebで検索をしているのかを考えるといいと思います。検索ワードを把握して、SEO施策に活かすこともとても重要です。私も、事務所HPやポータルサイト内のページには、なるべくWeb検索に引っかかりやすいワードを入れるようにしています。

コツというほどではありませんが、何事も、相談者様の目線に立って戦略を立てるように心がけていかれるといいかと思います。

 
 
 
 
 

(取材・撮影・文 / 松居恵都子)

 



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中西 和宏 先生のプロフィール

みなさまにご相談いただきやすい法律事務所を目指しております。平日は仕事があるという方のために、夜間(午後9時まで)や土日祝日もご相談を受け付けております。また、特にご相談を希望される方が多い、交通事故、相続、借金問題については、相談料を無料としております。まずは、お気軽にご相談ください。

【所属】
・京都弁護士会
・日本交通法学会
・日本交通科学学会
・交通事故委員会
・刑事委員会

【主な取扱分野】
・交通事故
・遺産相続
・借金・債務整理

【メディア出演】
・テレビ
 ーテレビ朝日
 「クイズプレゼンバラエティ Qさま!!」

 ー日本テレビ
 「日本テレビ開局60年特別番組 日本一テレビ~1億3000万人の頂上決定戦」

 ーテレビ東京
 「もうダマされない!弁護士vs悪いヤツ」

 ー読売テレビ
 「す・またん ZIP」

 ーKBS京都
 「ぽじポジたまご」
 「クジマエ」
 「おやかまっさん」

・ラジオ
 ーKBS京都
 「森谷威夫のお世話になります!!」

・著書(共同著作)
「交通事故に遭った時、あなたを救うたった1冊の本」(丸善プラネット)

【Web】
・京都西法律事務所 公式HP
 https://kyotowestlaw.jp/

・弁護士ドットコムのページ
 https://www.bengo4.com/kyoto/a_26100/g_26108/l_132518/

 

 

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