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インタビュー・レポート

「先生だから、と選んでくださる相談者様と密に関わりつつ、 プライベートも充実させることができました」〜Web集客を上手く活用し、開業初月から安定経営に成功〜

インタビュー

2019年09月13日


今回は、兵庫県で独立開業されている弁護士の後藤千絵先生(フェリーチェ法律事務所)に、弁護士としてのこれまでの歩みや経営術、今後の展望などについて伺ってきました!

後藤先生は、Web集客に大変力を入れておられ、実際に、顧客の約9割強をWebで獲得されていらっしゃいますので、そのノウハウについても、特別にお話しいただきました。


 
記事のハイライト

・会社員時代の経験があったから、相談者様の心情をより理解できる
・独立開業も、安定的な経営も、Web集客があったからこそ
・ひとりだけで経営を頑張らなくてもいい
 

 
会社員時代の経験があったから、相談者様の心情をより理解できる

 

ー 10年以上の会社員経験を経て、弁護士になられていますが、どのようなきっかけがあったのでしょうか。

きっかけは、損害保険会社の経営戦略を考える部署で働いていた時に、一緒にお仕事をしていた弁護士の先生の「あなたも弁護士になったらいいのに」という一言です。そこから弁護士という職業に興味を持ち、勉強を始めました。当時は、ロースクールがなかったため、企業で働きながら、様々な予備校の講座に出席し、隙間時間に勉強を続けて、司法試験に臨みました。


ー 企業で勤務されていた経験が、弁護士の仕事に生きているなと感じることはありますか。

はい、あります。一番は、営業的な感覚で、弁護士の仕事ができることですね。ただがむしゃらに仕事をするのではなく、採算が合っているかどうか、常に全体のバランスを見ながら進めることができているので、そこは大きなアドバンテージだと思います。

また、経歴から、相談者様に親近感を持っていただけるだけではなく、相談者様が置かれている状況や心情について、より深く理解できることも強みです。実際に、相談者様から、「先生のご経歴を拝見した所、様々なお仕事を経験されていたので、ぜひご相談したいと思ってお電話しました」というご意見をいただくことも多いですね。


ー 悩みを相談するなら、事情や気持ちをしっかりわかってくださる先生がいいですよね。
  現在は、個人の方からのご相談が多くていらっしゃいますか。

はい。個人の方が圧倒的に多いです。企業からのご相談ももちろん重要ですが、それよりも、個人の相談者様と向き合っていきたいと考えています。


ー 個人の方に注力される理由をお聞かせください。

企業顧問と比べて、引き受ける案件を自分自身で自由に選択できること、自分の裁量や判断で案件の処理を進めることができること、の二つが大きな理由です。

独立前に在籍していた法律事務所は、保険会社の企業顧問がメインだったのですが、企業からご依頼のあった案件を、先方のご意向で処理することになるため、担当する案件を選んだり、自分の裁量や判断で自由に処理することが難しかったので。


ー それは、独立された理由にも繋がってくるのでしょうか。

そうですね。その二つの理由に加えて、勤務弁護士として勤めていた法律事務所には8年間在籍していたので、環境を変え、心機一転、新しい場所で自分の力を試したい、という理由もあります。

この西宮北口を選んだ理由は、人口の多い都市であることや交通の便がいいこと、大きなショッピングモールや百貨店があり、駅を利用する人が多いこと、あとは、インスピレーションですね。


ー西宮北口は、とても素敵な街ですよね!
 実際に、独立開業されてみていかがでしたか。

とてもいいですね。思った以上でした。案件に対する裁量があるのはもちろんですが、HPを見て「ぜひ、後藤先生にお願いしたくてお電話しました」と言ってくださる相談者様が多くいらっしゃるので、それがとてもうれしく、また、やりがいに繋がっています。

勤務弁護士の時は、来られる相談者様は、事務所に付いているお客様であり、固有のお客様ではなかったのですが、今は私に付いてくださる固有のお客様なので、勤務弁護士の時以上に、愛着を持って向き合えていると感じています。

また、スケジュールの調整が利くため、プライベートも充実させることができているので、今とても幸せですね。

 
 
独立開業も、安定的な経営も、Web集客があったからこそ

 


ー 独立のための準備期間中にされたことで、現在の経営に生きているなと思われることはありますでしょうか。

合同会社レップリーガルさんのWeb集客セミナーを受講したことですね。
当時、独立を決めたはいいけれど、独立しても環境的に厳しいと聞いていましたし、独立したら、勤務弁護士時代の企業顧問は付いてこない上に、全くのゼロから集客して受任する方法もわからない、という状態でした。そのことを周囲の先生方にご相談しても、「わからないので、独立はしない方がいいのでは」というご意見をいただくばかりで。そんな時に、レップリーガル代表の川原さんにご相談したら、「女性だったら離婚分野が強いので、独立しても全然大丈夫ですよ!」と励ましていただいただけではなく、具体的なWeb集客のノウハウまで教えてくだり、とても気持ちが前向きになりました。


このセミナーの受講がきっかけで、HPを作っていただき、その後も、定期的に経営や集客に関するアドバイスをいただいています。特に効果的だったのは、受講してすぐに作ったHPですね。完成してから数年が経った今では、Web検索結果の上位に表示されるようになり、自然流入による集客効果も高く、経営にとてもいい影響を与えてくれています。

また、周囲がまだほとんどWeb集客をやっていない段階で始めたことも、大きなプラスになっていると考えています。
実は、独立開業しようと決めた時、まったく開業資金がなかったんです。そこで、まずは資金を作るために、弁護士ドットコムに登録し、Web集客を開始しました。最初期の参入だったこともあり、約半年で500万円ほど貯めることができ、無事、開業することができました。とにかく、今やれることは全部やる!という意識で、スタッフの方からいただいたアドバイスはすぐに実行し、前のめりで、Web集客に全力を注いだことが結果につながりました。


開業時の費用に関しては、できる限り抑えるように工夫し、心に余裕を持って、新たなスタートが切れるように心がけたこともよかったと思っています。不動産にかける経費を抑えるために、入居する建物はビルではなくハイツを選択。内装は、IKEA BUSINESSの会員になって、インテリアプランニングサービスを利用しました。これは、イメージ通りの内装をリクエストできるサービスで、デザインや家具含めて、すべてパッケージで提供してくれるため、かかった費用は約50万円と節約することができました。事務所のHPは、70万円程だったので、開業資金としては、全部で150万円程に収めることができました。


ー 500万円も・・・!弊社のサービスをご活用いただき、大変光栄です。
  Web集客をされる上で、どのような点に工夫されたのでしょうか?

弁護士ドットコムを活用する上では、主に4つです。しっかりした写真を掲載すること、自己紹介欄を詳細に書くこと、TOPページの一番上に「弁護士直通」と記載すること、営業時間を24時間と表記することです。

写真の掲載や自己紹介欄を詳細に書くことで、相談者の「この弁護士さんの人となりを知りたい」という欲求を満たし、親近感を持っていただけるようにしました。例えば、趣味や好きなものだけではなく、卒業した学校の名称と合わせて卒業年も記載しています。こうすることで、弁護士像を想像しやすくなり、相談していただきやすくなります。特に、年配の方は、親近感持ってくださいますね。

営業時間を24時間にすると、その間中ずっと電話を気にしていないといけないのか、と思う方もいらっしゃるかと思いますが、そんなことはありません。弁護士ドットコムさんなどの電話代行サービスを導入しているので、平日の夜間や休日も、安心して休むことができています。急ぎだと思われるご相談のお電話があった際は、電話代行のスタッフの方が、直接私の携帯に連絡してくださるので、機会を損失することなく、安心してお任せしています。

また、事務所HPを運用する上で工夫したポイントは、三つあります。
全体的に柔らかい色調やデザインにすること、明朗会計だとわかる料金表にすること、コラムの連載をすることです。

弁護士に対して、敷居が高い、威圧感がある、といったイメージを持っておられる相談者様も少なくありません。そのイメージを払拭するために、柔らかい色調やデザインにしています。
料金表については、初めて見た方でも一目でわかるような表記を心がけています。
コラム連載については、SEO対策の一環で行なっています。良質なコラムを定期的に連載することで、事務所HPに対するグーグルの評価を上げる狙いがあります。また、コラム記事の数が増えると、それぞれのページが検索結果の上位に表示されるようになり、相談者様に、「Web検索をすると、検索結果画面にページがたくさん出てくるから、ここは信頼できる法律事務所なのだな」と思っていただくこともできます。


ー 様々なノウハウを、とてもうまく組み合わせていらっしゃるのですね!
  独立開業されてからも、集客は好調でいらっしゃいますか。

はい、大変好調です。ありがたいことに、開業3日目からたくさんのお電話いただきまして、今まででお電話が少ないなと感じた月はありません。土地勘がなく、紹介していただける知り合いもいない地域での開業でしたが、開業以来ずっと安定して集客できています。現在の集客比率は、Web集客が9割強、ご紹介が1割弱です。

開業した最初の年は、離婚分野のみに注力していたのですが、Web集客がうまくいったことで余裕ができ、翌年から、交通事故や相続などの別の分野にも注力することができました。最近では、不倫慰謝料請求や残業代請求などにも力を入れ始めています。

集客に関しては、最近、新しい手法も取り入れています。趣味の習い事や雑誌社主催のランチ会など、全く弁護士の仕事とは関係のない、不特定多数の一般の方が参加される集まりで、名刺を配る、というものです。この方法は、レップリーガルの川原さんのお父様である川原俊明弁護士がされているもので、すぐには集客に繋がらなくても、のちのち何かあった際に、こちらのことを思い出してご連絡いただけるようになるので、長い目で見て、Webからは来ていただきにくい層の方の集客に繋がります。


ー 大変ユニークな集客方法ですね!
  他には、どんなアドバイスを実行されているのでしょうか。

三つあります。
一つ目は、相談者様ごとに、その日行なった業務について日報をつけることです。こうすることで、案件がクローズした後のご金額の説明で、どのような作業内容だったのかを相談者様に明示することができるため、相談者様に納得感を持ってお支払いいただけるようになります。また、備忘録にもなるので、次に似たような案件が発生した際の参考にもなります。

二つ目は、需要のある分野への注力です。定期的に、最新のWeb集客状況をお伝えいただいているので、その情報を元に、需要のある分野を勉強するようにしています。需要のある分野とは、つまり、困っている方が多くいらっしゃる分野、ということですので、ひとりでも多くの悩みを抱えた方のお力になるためにも、いち早くキャッチして、手がけられるようにしています。

三つ目は、SEOに関する費用の調整です。リスティング広告などにかける費用について、細かくアドバイスをいただけるので、都度、リスティング広告と自然流入が最適なバランスになるように調整しています。

 
 
ひとりだけで経営を頑張らなくてもいい
 

ー 大変実践的なノウハウばかりですね!
  ご自身では、経営がうまく行かれている要因は何だとお考えですか?

信頼できるコンサルティング会社と密に連携できていること、営業的な感覚で弁護士の仕事ができること、それらによってWeb集客がうまくいっていることだと考えています。

独立してからも、定期的に経営や集客について相談できる方がいると、結果も出やすいですし、大変心強いですね。


ー 経営をされる上で、心がけていらっしゃることをお聞かせください。

敷居の高くない法律事務所であること、仕事を楽しむこと、の二つです。

一つ目については、弁護士に相談することに敷居の高さを感じて躊躇する方が多くいらっしゃるので、その心理的なハードルの高さを少しでも低くし、気軽にご相談に来ていただけるように工夫しています。例えば、事務所HPの色調やデザインを柔らかくしたり、内装のデザインは黒などの重たい色を使わずにピンクやグレーのような優しい色を使用する、会議室では対角線上に座るようなレイアウトにする、相談者様に出す飲み物は、数種類の中から好きなものを選んでいただけるにするなど、常に、相談者様の目線で考えるようにしています。

二つ目は、ストレスを溜め込まず、楽しんで仕事をすることです。お金や目先の利益に惑わされず、この人のためだったら頑張りたい、と思える案件をお引き受けするようにしています。そのために、まずは、初回面談で相談者様の話を遮らず、しっかり聞くようにしています。お話を聞かずに案件をお断りすることは、基本的にありません。
また、依頼者様ともお互いにストレスなく、いい信頼関係が築けるように、心情に寄り添いながらも、できないことや難しいことは、できる限り早めに、誠意を持ってお伝えするようにも心がけていますね。


ー 経営が順調でいらっしゃるのは、相談者様目線が徹底されているからなのですね。
  今後の展望をお聞かせください。

現在、力を入れ始めている不倫慰謝料請求や残業代請求について、より注力していきたいと考えています。また、今後、需要が伸びてくる分野についても、同様に、注力していきたいと考えています。


ー 最後に、これから独立開業して経営を軌道に載せたいと考えている先生方に向けて、メッセージがなどございましたら、お願いいたします。

独立して、事務所経営をするには厳しい時代だと言われていますが、まだまだ工夫次第では、十分にやっていける余地はあると思いますので、独立して経営に携わろうと決心された先生は、実際にやられてみるといいと思います。

今までの経験から申し上げますと、具体的には、次の4点に留意して進められるといいかと思います。費用は、設備費にかけず、人件費にかけること。営業力をUPさせること。信頼できるコンサルティング会社と二人三脚で経営していくこと。質のいいポータルサイトを活用すること。
 
特に、信頼できるコンサルティング会社を見つけることは重要です。コンサルティング会社の方に入っていただくことで、最新の情報が手に入るだけではなく、実際の市場感についても教えていただけますし、支店を出したい際にはリサーチもしてくださり、さらに、広告費についても適切なアドバイスをいただけます。経営が上手くいった際には、一緒に喜びを分かち合えるというのも、とてもいい点です。

独立したら、協力者もなく、たった一人で事務所を経営していかなければならない、というわけではありません。事務員の方や税理士さん、コンサルティング会社の方など、支えてくださる方は必ずいます。
また、裁量を持って、自由に案件を選び、処理することができるのは、とても楽しく、やりがいがあることですので、独立して事務所経営をしたいと考えている先生は、ぜひ前向きに挑戦されてみてください。
 
 
 
 
 
 

(取材・撮影・文 / 松居恵都子)

 



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後藤 千絵 先生のプロフィール

 

 

フェリーチェ法律事務所代表弁護士の後藤千絵でございます。
当事務所は、離婚問題(男女問題含む)及び相続問題、交通事故(被害者側)を得意とする法律事務所です。当事務所は、経済的にも社会的も弱い立場を強いられる女性や子供、離婚では往々にして不利な立場を強いられる男性、交通事故で被害者となってしまわれた方々の強い味方となり、対等以上の立場で交渉を進められるよう徹底的にサポートすることに全力を注いでいます。 


【所属】

 兵庫県弁護士会


【主な取扱分野】

 離婚・男女問題、交通事故、遺産相続 


【Web】

・フェリーチェ法律事務所 公式HP

 http://felice-houritsu.jp/


・弁護士ドットコムのページ

 https://www.bengo4.com/hyogo/a_28204/l_128230/

 

 

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