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インタビュー・レポート

刑事弁護に注力「非難せず、寄り添う」〜罪を犯した背景にさかのぼり人生の再出発をサポート 誠実さをモットーに全ての案件に「手作り」の意識で取り組む〜

インタビュー

2020年09月04日



今回は、福岡県 福岡市 中央区 で開業されている鐘ケ江 啓司先生(薬院法律事務所)に、弁護士登録をしてから現在に至るまでの歩みや仕事術について伺いました。

鐘ケ江先生は、2012年に独立開業して以来、刑事弁護の案件を中心に、様々な事件を解決に導いてこられました。特に注力している盗撮事件では、盗撮の衝動を止められない原因に目を向けることや、家族の精神的ダメージのケアに力を入れているといいます。事件を手がけるうえでの心がけや、8年目を迎えた事務所の安定経営の秘訣などについて、お話しいただきました(インタビュー日:2020年8月7日)。


 
記事のハイライト

・法律の面白さに目覚めた、労働法の最終試験
・「なぜ盗撮してしまうのか」衝動の背景に向き合う
1件1件「手作り」の意識で信用を積み重ねる
独立には間違いなくメリットがある

法律の面白さに目覚めた、労働法の最終試験


ー 
はじめに、鐘ケ江先生が弁護士を目指された理由やきっかけを伺えますでしょうか。

子どもの頃から「公共のために役立つ仕事がしたい」という夢があり、国連職員や官僚を目指していました。

ところが、高校2年生の時、落葉状天疱瘡(らくようじょうてんぽうそう)という病気にかかりました。日本国内に患者数が数千人しかいない難病です。入院と治療を経て、症状はかなり良くなりましたが、病気になったことを1つの理由に、国連職員や官僚になる夢は一旦諦めました。

それでも、公共のために役立ちたいという気持ちは持ち続けていたので、「とりあえず弁護士にでもなるか」くらいの軽い気持ちで法学部に進学することにしました。当時は正直、法律にもあまり興味はなかったです。司法試験の勉強を本格的に始めてからも、「試験に受かるためにはこの問題をこう解答しなければならない」といった機械的な勉強をしていて、法律が面白いとはなかなか思えませんでした。たくさんの基本書に手を出すのはダメだとかいわれていたので、定評のある基本書を各科目2冊ずつだけ購入したり、司法試験の過去問集を解いたりしていましたね。

法律に対する見方が変わったのは、ロースクール2年生の頃です。母校の九州大学法科大学院で、当時の院長だった野田進先生の労働法の講座を受けたことが転機になりました。講座の最終試験で、こんな問題が出たんです。

「ある中小企業が、大企業出身の40代の社員を中途採用した。ところがその社員は、大企業のやり方を押し付けてきて、他の社員とも良い関係を築けないため、解雇したいと考えている。このような相談を受けた場合、弁護士としてはどう対応するべきか」

実は試験のとき、熱があって頭がぼんやりしていて。解答がけっこうぐちゃぐちゃだったんです。

一文目に「今日はようこそいらっしゃいました」と書いて(笑)。その後も、法律の話というよりは、「40代でリストラされたのか、中途退社したのかはわからないが、どちらにせよ大企業でプライドを傷つけられた人なのだと思う。だからこそ、他の社員に対して突っ張ってしまうのだろう。会社としては、その社員の心情を理解して接することが重要で、解雇はそう簡単にはできない」といったことを書いたんです。

そうしたらなぜか、すごく評価が高かった。「法律でこう決まっていて通説はこうでこういう判例があって、だからこうなる」といったガチガチの解答が全てではないということに、そのとき気づきました。

法律の勉強が面白くなったのはそれからです。図書館で、気になった本を一気に10冊くらい借りて、気ままに好きなだけ読みました。基本書も何冊も読み込んで、疑問が浮かんだら納得できるまで徹底的に調べました。


ー  今でも、かなりの数の本を読んでいらっしゃると伺っています。

年間300万円以上を書籍購入に充てています。気になることがあれば古い本でも取り寄せて調べます。特に、判例や学説について、当時の社会情勢や学説の議論状況、背景にある考え方にまでさかのぼって調べるように意識しています。

法律は生き物のようなもので、当時の社会情勢や、他の法制度の内容によって、考え方はガラリと変わります。1950年では適切だった考え方が、2000年でも同じとは限らないし、2020年であればなおさら違うはずです。

でも、一見、時代に合わないような考え方も、原典にあたってみると「なるほど、こういう趣旨で言われているのか」「それなら必ずしも不当な考え方ではないかもしれない」と気づけることがあります。だからこそ、原典にあたってみることは大事にしています。


「なぜ盗撮してしまうのか」衝動の背景に向き合う


ー 
刑事弁護に特に力を入れているということですが、注力するきっかけとなったことを伺えますか。

私は弁護士3年目に独立したのですが、顧問先や前の事務所から引き継いだ案件がありませんでした。「暇だから何かやることないかな」ということで、他の弁護士から国選弁護や当番弁護の仕事を譲ってもらったんですね。

国選や当番の事件を手がけるうち、刑事弁護はあまり苦にならずに取り組めることに気づきました。

刑事弁護は、理詰めの話が通りやすい世界です。相手方はある意味、「国」で、国は法律のもとで動いています。国の判断が不当だと思われる場合もありますが、判断を下した理由が示されるのでこちらも反駁できますし、手続保障もしっかり決められているので、やりやすいと感じました。相性がよかったのだと思います。

やりがいも大きいです。実際に罪を犯してしまった方は、世の中全て敵に回してしまったように感じて、ご家族も含めて精神的に参ってしまうことがほとんどです。そういう方々に「あなたにとって一番いい方法を考えましょう」と声をかけてサポートしていくことで、負担をかなり軽くすることができます。

刑事弁護は犯罪者と接しないといけないから抵抗がある、という人もいます。でも、罪を犯したからといって、根っからの悪党とは限りません。私は、相手が犯罪者かどうかよりも、その人がどういう人で、どんな事情があって罪を犯したのかをよく見るようにしています。


ー 刑事弁護の中でも、特に、盗撮や窃盗、道路交通法違反の案件に力を入れていると伺っています。

共通しているのは、ごく普通に生活している方が、何らかのきっかけで犯してしまう罪ということです。なぜ罪を犯したのか、背景にまでさかのぼって解決して、新しい人生を始められるようにサポートをしたい、という思いから、力を入れて取り組んでいます。

特に盗撮事件は、独立したての頃から、当番弁護の案件で多く手がけていました。

実際に、盗撮をした本人に会ってみると、大人しくて真面目で、誰からも好かれるような「いい子」が多いんです。いい子だからこそ、周囲や社会の求める姿、たとえば雑誌に載っているような理想の男性像に自分を当てはめようとする。そしてその男性像に基づいて人間関係を形成してしまい、今さらその男性像を脱ぎ捨てることもできない。でも、あんな男性像はつくりものです。本人のもともとの性質とは全然違うのに、つくりものの理想像に自分を合わせようとすると無理が出て、とてもストレスがかかります。そのストレスのはけ口を、盗撮という問題行動に求めてしまうのだと思います。

彼らがなぜ盗撮でストレスを解消できるのか、私にもわからないところがありますし、本人も「何で盗撮なんかしてしまうんだろう」と混乱しています。1つの理由として考えられるのは、お金をかけずにどこでもできる、簡単な逸脱行為だということです。仕事帰りの駅のホームでパッと撮って、その場で写真を消してしまう人もいます。「撮れただけでスッとして、満足した」と言う人もいます。

ただ、20代前半くらいまでで盗撮事件を起こす人はまた違った傾向があり、生きづらさを抱えており、学校からもドロップアウトしてしまったという人が多いです。これはまた違ったアプローチが必要になります。


ー 盗撮事件では、ご家族のショックも大きいのではないですか。

はかり知れないものがあります。今まで、理想的な夫や父親だった人が、急に犯罪者に、しかも性犯罪者になってしまう。この事実に直面することは、本当にショックでしょう。周囲の女性に対しては、むしろ紳士的すぎるほど紳士なこともあるため、そんなことをするなんて信じられないということもあります。

盗撮事件は、いわゆる法定刑が重い犯罪とは違い、世間的には「どうせ罰金で終わる」という印象を持たれています。しかし実際は、法定刑以上に、盗撮をした本人や、特にご家族に与える影響は甚大です。

たとえば、過って車で人をはねて大怪我をさせてしまった、というケースの方が、盗撮よりも法定刑は重いです。しかし、ご家族にとっては、夫や父親が女子高生のスカートの中を盗撮して捕まった、という方が、ショックは大きいのではないかと私は思います。

ご家族にしてみれば、それまでの父親像や夫像と違いすぎて、なかなか受け入れられず、すごく混乱してしまいます。そういうときに、「実は真面目でエリートと言われるような人でも、ストレスが引き金で盗撮事件を起こすことがある」といった話をしたり、不安に感じることがあれば何でも連絡してください、とお伝えしたりしています。ご家族の精神的なダメージを緩和することは重要で、犯罪心理学やメンタルケアの勉強をしているのもそのためです。


ー 盗撮事件を手がけるうえで、心がけていることを伺えますか。

示談にして不起訴にすることはもちろん大事ですが、併せて、本人が盗撮をしてしまった背景をたどり、今後同じことをしないためにどうすればいいかを考えることも必要です。不起訴になればそれでいい、という考えでは手がけていません。

本人の、何らかのつまづきが事件として表面化しているので、無理が出ている大元を解決しないと、また同じことをする可能性があります。再犯は、処罰が重くなるだけではなく、家族のほうもますます参ってしまいます。一度したのに、またしたのかと。

場合によっては、精神科のカウンセリングや、性的な衝動をコントロールできない「性依存症」の自助グループへの参加を勧めることもあります。自分で精神医学に関する勉強をして立ち直った方もいました。


ー 盗撮をした本人への接し方として、気をつけていることはありますか。

非難しないこと、責めないことです。「大変だったね」と言います。実際、大変な思いをしていますから。何が楽しくて盗撮なんかするのか、理由がわからないんです。でも、本人の中ではせざるを得なくなっていて、そこがある意味かわいそうなところです。

弁護士としては被害者のことも当然考えますが、心から被害者に謝罪するためにも、まずは盗撮をした本人が、自分は苦しんでいるんだ、と理解することが必要です。

最初に彼らと話すと、叱られた子どものようで「とにかく謝らなければならない」と考えているのですが、じゃあ何が悪かったと思うのかと聞くと、まず家族に申し訳ないという言葉がでます。「家族の求める自分」を裏切ったことに強い罪悪感や恐怖感を覚えるのです。しかし、被害者のことについては「申し訳ない」とは言うものの、何が申し訳ないのかと聞くと、答えられません。家族や周囲の人間に対しては、凄く配慮が及ぶ一方で、被害者に対しては配慮の意識が生じないのです。

私は好きな言葉でないのであまり使わないようにしているのですが、いわゆる「認知の歪み」も見られます。「大したことない」「気づかれなければ被害はない」といった正当化です。彼らに寄り添って話をしていくなかで、彼ら自身で気づいてもらう必要があります。

「認知の歪み」については、少しここで、文献を引用したいと思います。とても大事な記述と思い、私も意識しています。

こころの科学2019年5月号

認知行動療法
~基本となる理論と実践上の工夫
野村和孝 早稲田大学人間科学学術院

【認知理論は、「出来事」が直接的に感情、あるいは行動などの「結果」を引き起こしているのではなく、「出来事」に対する考え方や捉え方などの「認知」が「結果」を引き起こしているとする原理である。たとえば、仕事帰りに自宅の最寄り駅に近接したパチンコ店のパチスロ機を目の前にするという「出来事」に対して、パチスロをするといった「結果」が生起したのは、その過程において「今日は勝てる気がする」といった「歪んだ認知」が機能したためであると見立てる。
このような認知理論にもとづく介入は、「認知」という内的な反応への構えを変えるところに強みがある。しかしながら一般には「歪んだ認知」を修正することのみが取り上げられがちであり、先の例でいえば「今日は勝てる気がする」という「歪んだ認知」を「確率論であって勝てるという根拠はない」などとする「望ましい認知」に修正するというイメージが広まっている。このような手続きは真偽についての水掛け論になってしまうことが多く、また「歪んだ認知」としてレッテル貼りをすることで対象者自身が否定されたという思いを抱いてしまうことに加え、「望ましい認知」を押しつける流れのなかで対象者に治療等への抵抗を生じさせることが少なくない。こうした課題は手続きの工夫によって解決可能である一方で、「歪んだ認知」に関する研究の積み重ねによって、「歪んだ認知」の修正に治療等の効果があるというよりは、「歪んだ認知」と距離がとれるようになるなどの「認知」への構えが変わることに効果があるとする知見が蓄積されてきている。
そのため認知理論にもとづく介入では、「望ましい認知」の押しつけに終始するのではなく、行動のアディクションを引き起こしている「認知」を観察し、同定することそのものが「認知」への構えを変える手続きとして重要になる。実践にあたっては、「歪んだ認知」は必ずしも特別なことではなく、誰しもが多少の歪象を有しているということを伝え、また「認知」が悪さをしているのであって対象者自身が悪いわけではないということを強調するなどのノーマライゼーションや外在化に相当する手続きが重要となる。】

彼らには、「私が聞いたことはご家族には伝えないから、何でも話してもらっていいし、気になることがあれば夜中でもメールをください」と伝えます。寄り添う、という表現が一番近いのかもしれません。

ビジネスライクに淡々と事件処理することも1つのやり方ですが、私としては、本人やご家族の苦しみに共感し、寄り添うからこそ目指せるゴールがあると信じて、事件を手がけています。


- 被害者との示談交渉で、気をつけていることはありますか。

まず、被害者が赦さないのは当然という気持ちで挑んでいます。本人にもそのことを説明しています。起こったものは消えないし、赦す赦さないは被害者が決めることです。そして、正直であることも意識しています。依頼者の氏名など、いえないことはいえないと言いつつも、法制度や、示談した場合の見通しも含め、話せることは積極的に話をしています。また、被害者にとっては弁護士と会うというだけでストレスなのですから、面会が実現したらまずお礼を述べるようにしています。

被害者と2時間くらい話をすることもあります。3回くらい面談したこともあります。「私の話が正しいかどうか、他の弁護士さんや警察にもどうぞ確認されてください」と述べることもあります。例えば、起訴されたら被害者の氏名が起訴状に載るということを警察が伝えておらず、そのことを私から聞いて、警察に確認したら事実だとわかったことから示談に応じたという案件もありました。

今までの経験上、赦してもらえることはそれなりに多くありました。私は、被害者が赦そうという気持ちになるには、①断罪と、②再発防止策を踏まえた正直な謝罪、③適切な賠償金の支払い、の三点が必要だと思っています。①断罪というのは、必ずしも刑事処罰を受けるということではなく、依頼者が悪いことをしたと社会的に、あるいは周囲に評価されること、反面でいえば、被害者が悪くないと確定されること、②そして再発防止策を踏まえた具体的な謝罪がされること、これは先ほどのように依頼者と話をしていくなかで自然とでてきます。そして、③適切な賠償金の支払いです。盗撮であれば、拡散のリスクがある場合や、トイレでの盗撮などは当然高めになります。何故この金額を提示したのか、ということはきちんと説明できるようにしています。

口はばったい言い方になりますが、弁護士が適切に示談交渉をすることは、被害者の被害回復にも繋がることだと思っています。金銭だけの問題ではありません。犯罪被害によって失われた安心感や、自己評価を回復するためには、加害者に関する情報の提供を十分に受けた上で、何らかの決断を下すことに意味があると思っています。私は、被害者側でも事件を受けているのですが、上の3要素のどれかが抜けている場合、被害者の苦痛はずっと続くように感じます。


ー これまで手がけた盗撮事件で、印象に残っている事件はありますか。

私が弁護した方が、再犯してしまった事件です。

最初の事件の後、精神科のカウンセリングを勧めて、しばらく通ってもらったのですが、10か月くらいで「もう自分は大丈夫」と思ったのか、通院をやめてしまって。その後、再犯してしまいました。

何年も前の話で、性依存症の自助グループなどもない時代でした。今だったらもっと踏み込んでフォローして、同じことをさせずに済んだかもしれません。本人からも更生への意欲を感じていたので、なおさら後悔が残る事件です。弁護士が責任を感じることではないのかもしれませんが、もう少し何かできなかったかな、と今でも思っています。


1件1件「手作り」の意識で信用を積み重ねる
 
ー 
大変順調にご経営されているようにお見受けしますが、その要因は何だとお考えですか。

1つの分野に特化したり、大量に広告を打ったりするのではなく、小さい事務所だからこそ、1件1件手作りで、地道に誠実に取り組んできたことが大きいのかもしれません。

実はここ4か月ほどは、新型コロナウイルスの影響もあってか、Web経由での刑事弁護の依頼が来ていません。それでも経営できているのは、一点だけに突っ走っていないからだと思います。

刑事弁護は私の主力分野ですが、特化しているわけではなく、労働問題や企業法務をはじめ様々な案件を手がけています。また、Web経由の問い合わせ以外にも、過去の依頼者の方や他の弁護士からの紹介も多くいただいています。割合でいうと、紹介が5割、Web経由が3割、弁護士会の当番弁護などが2割ほどです。ありがたいことに、顧問先も少しずつ増えています。

2012年に独立して今年で8年目になりますが、とにかく1つ1つの案件に丁寧に対応して、信用を積み重ねてきました。昔ながらのやり方です。マーケティングを研究して「このくらいの広告宣伝をすると●件の問い合わせが来るから売り上げがいくらで…」というような計算はしていません。

ただ、昔ながらのやり方をしながらも、世の中にある技術を活用して仕事の質を上げる努力はしています。たとえば本の電子化や、Webを使って、自分がどういう弁護士でどんなことをしているのかを発信することです。


ー 弊社のプロフィールページとホームページ制作サービスをご利用いただいていますが、始められたきっかけを伺えますか。

弁護士ドットコムのプロフィールページは、自己紹介用に使っています。「こういう志のもとに、色々な事件を手がけていますよ」と広く発信することが目的です。

刑事事件のサテライトサイトは、事務所の柱なので特に強く打ち出したいと思い、制作を依頼しました。派手さはないですが、あたたかみのある優しいデザインのサイトにしてもらいました。お問い合わせをいただいた方からは、「サイトで先生の写真を見て、信頼できそうだったので」と言ってお電話をくださる方が多いように感じます。サイトを見た某県の県議さんから「迷惑行為防止条例について勉強会をするので話をしてほしい」と依頼をいただいたこともあります。

Webでの発信で、一番集客につながっているのはフェイスブックかもしれません。基本的に友達限定ですが、気になった裁判や文献に関する記事を投稿しています。ほぼ趣味で発信していますが、フェイスブックでつながっている弁護士から紹介をいただくことはよくありますね。


ホームページ制作サービスの活用事例・効果を見る
 
独立には間違いなくメリットがある


ー 鐘ケ江先生の今後の展望について、お聞かせください。

これまでと同じように、1つ1つの案件を丁寧に手がけて、信用を積み重ねていきたいです。事務所を拡大することや人数を増やすことよりも、まずは、自分自身でできることを突き詰めたいと考えています。

社会が求めることと、自分が提供できる価値のすり合わせは常にしなければならないと思っています。できることを増やすためにも勉強はし続けたいですし、私がどんなふうに社会の役に立てるのか、発信もしていくつもりです。


ー 独立に向けて努力されている先生方に向けて、メッセージやアドバイスなどがありましたら、お願いいたします。

独立にあたっては不安もあるかもしれませんが、過度に怖がる必要はないと思います。

私も、独立した当初は仕事がほとんどなかったですが、国選弁護や当番弁護を譲ってもらって1件1件誠実に手がけたことで、刑事弁護と相性がいいことがわかりましたし、経営も軌道に乗りました。

独立すると言ったときは周りから心配されました。飲み会のように大勢で盛り上がる場が苦手なこともあり、「鐘ケ江くんのようなタイプは独立したらやっていけないんじゃない」と言われましたね(笑)。でも、自分をグイグイ売り込むことだけが営業ではありません。Webでの発信を地道に続けることや、真面目に仕事をして信用を積み重ねることも1つの営業のやり方です。今は、自分に合った方法で無理なく集客できています。

独立することには、間違いなくメリットがあります。自分1人で営業から受任、報酬の請求まで一貫して手がけることは、弁護士として長く活動していくためには必要な経験です。何より、独り立ちして「どこに行っても自分はやっていける」という自信がつけば、事件処理にもいい影響が出るのではないでしょうか。

独立するか、勤務弁護士を続けるか、悩んでいる方もいるかもしれません。悩んでいるということは、きっと、今の事務所で何らかの不満やストレスを抱えているのだと思います。悩むのは、独立のしどきです。迷うくらいであれば思い切って独立して、万が一ダメだったら、どこかの事務所に中途採用で入ったり、他の弁護士と共同で事務所を開いたりして、いくらでも再スタートを切れます。

勤務弁護士として人の指示のもとで働く年数が長くなるほど、余計に独立することが怖くなります。ぜひ若手のうちにこそ、挑戦してほしいです。困ったことがあれば、気軽に、信頼できる先輩や仲間に相談して頼ってください。私でよければ相談に乗りますし、力になってくれる人は必ずいるので、思い切って一歩踏み出していただきたいと思っています。

 

(取材・文 / 瀬戸佐和子)

 


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鐘ケ江 啓司 先生のプロフィール



弁護士になって10年目になりました。

この間に500件以上のご依頼に取り組ませて頂きました。お客様からのお話では、私の対応が早いこと、回答が明確なこと、受任事件に対して丁寧な対応をしていること等を評価して頂いているようです。

刑事事件や企業法務だけでなく、多くの事件でご満足頂けているように感じています。お客様に喜んで頂くのが何よりの励みになります。

ご相談頂いた方には、私が出来ること、出来ないこと、私に依頼する場合のメリット・デメリットなどを法律や文献等の根拠を明示して、きちんと説明させて頂いています。ご納得の上でご依頼頂けるようにしております。

なおトップページでは主な取り扱い業務を書きましたが、介護事故、歩行者同士の交通事故、詐害信託取消訴訟、医療法人の代表権争いなどの事件の経験もしてきました。幅広い案件に対応しています。


【所属弁護士会】
・福岡県弁護士会

【主な取扱分野】
・犯罪・刑事事件
・労働問題
・企業法務・顧問弁護士

【Web】
・公式HP
 https://yakuin-lawoffice.com/

・弁護士ドットコムのページ
 https://www.bengo4.com/fukuoka/a_40130/g_40133/l_137175/

 
 




 

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