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目黒区「黒毛和牛はいなくてもEXILEがいる」、ふるさと納税の返礼品グッズに大反響
今回追加される「EXILE」関連グッズの一例(目黒区提供)

目黒区「黒毛和牛はいなくてもEXILEがいる」、ふるさと納税の返礼品グッズに大反響

東京都目黒区は7月17日、ふるさと納税の返礼品に人気音楽グループ「EXILE」関連グッズを加えると発表し、ネットで話題になっている。EXILEが所属する芸能事務所「LDH JAPAN」(東京都目黒区)の本社が中目黒にあり、区の担当者は「目黒区にゆかりがありお礼の品としてふさわしい」と話している。

●LDH「地元貢献にぜひ協力したい」

今回追加される「EXILE」関連グッズは、LDH Kichenが中目黒や恵比寿に展開する飲食店の招待券やアーティスト名がプリントされたTシャツやパーカーのセットなど4種類で、いずれも8月から選べるようになる予定。

中目黒はEXILEファンにとって、ダンススタジオやグッズを扱う公式ショップなどがある「聖地」。メンバーは下積み時代から中目黒で過ごしており、同社は今回のグッズ追加について「地元貢献にぜひ協力したい」と話しているという。

●目黒区、2018年度は約15億円の減収

2008年に導入されたふるさと納税制度をめぐっては、東京23区は税収の流出に悩まされている。地方自治体が、肉や果物など地元の豪華な特産品を目玉に寄付を集めるのに対し、都市部では用意できる特産品に限界もある。

目黒区は2017年12月からふるさと納税のポータルサイト「ふるさとチョイス」を活用し、区外居住者には目黒区にゆかりのある返礼品の送付を始めた。開始から7カ月で約1748万円の寄付金が集まったが、減収額には遠く及ばない。2018年度はふるさと納税により約15億円の減収となる見込みだ。

今回の「EXILE」関連グッズ以外にも、区内のホテルのおせちやスイーツ店の菓子など計16点を返礼品に追加。今後寄付募集に力を入れていく。

総務省は4月1日、「ふるさと納税の返礼品は原則として地場産品にするように」との通知を各都道府県あてに出しているが、企画経営部の担当者は「(EXILEは)目黒区に事務所があり、地元ということになる」と胸を張る。「目黒区には黒毛和牛はない。今後どこまで効果が出るかはわからないが、これをきっかけに少しでも目黒区を知ってもらえたら嬉しい」と話していた。

(弁護士ドットコムニュース)

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