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2018年05月10日 08時32分

新潟・女児殺害、確認しておきたい「ひとり通学」の注意点「防犯ブザーを手に」「目立たない服装を」

新潟・女児殺害、確認しておきたい「ひとり通学」の注意点「防犯ブザーを手に」「目立たない服装を」
ランドセルには防犯ブザーを(nara / PIXTA)

新潟市で小学2年生の女の子(7)が帰宅途中に殺害され、遺体で発見されるという痛ましい事件が起きた。報道によると、女の子は5月7日午後3時過ぎ、小学校から友人とともに下校、自宅から数百メートルところで友人と別れた後、行方がわからなくなっていた。

子育てをする保護者にとっては他人事ではない事件。2006年から「子どもの安全ブログ」で日々、事故防止や防犯についての情報を発信しているセコムIS研究所の舟生岳夫・主務研究員は、「子どもを狙った連れ去りなどの犯罪は、『ひとり』でいるときに発生することが多いです」と指摘する。

しかし、普段の生活で、通学や塾への行き帰りなど、どうしても子どもがひとりになる場面は少なくない。その中で、連れ去りなどの事件に巻き込まれないよう、親子で防犯意識を高めるためには、どのようなポイントがあるのだろうか。舟生主務研究員に聞いた。

●下校は「ひとりになる地点」まで保護者がお迎え

「『ひとりにならない』を徹底させることが大事です。ご近所に同級生が住んでいるなら一緒に帰る、クラスが違っても校内で待ち合わせをするなど、具体的にひとりにならないための方法を話し合っておきましょう。お子さんがひとりで下校しなければならない環境にお住まいの場合は、ひとりになってしまう地点まで保護者の方が迎えに行ってあげたほうが安心です」

●声をかけられても相手や車に近づかない

「スマホやゲーム、本などを見ながら歩いていたりして、近づいてくる人や車など周囲の状況に気が付かないことは大変危険です。しっかりと顔を上げて、きびきびと歩くようにしましょう。

道を尋ねられるなど声をかけられたときには、距離をとってその場で答え、相手に近づかないようにしましょう。誘いかけるような言葉をかけられたときは、しっかりと断り、車から声をかけられたときは、車に近づかないようにしましょう。

たとえ相手が知っている人でも、『勝手についていかない』ことを徹底することが大切です。

断ってもしつこくされたり、体に触ろうとしてきたりして怖いと感じたら、大きな声で『たすけて―!』と叫ぶか、防犯ブザーを鳴らしましょう」

●防犯ブザーを手に持っていつでも使える状態に

「防犯ブザーを所持していても、いざというときに使えなかったら意味がありません。ひとりで歩くときはとりわけ注意を払い、手に持っていつでも使える状態にしておくといいでしょう。警戒していることを周囲にわからせるようにするのが大切です。

防犯ブザーを付ける位置ですが、実際に装着してみて子どもが素早く手を伸ばして鳴らせる位置を確認しましょう。ランドセルであれば利き手の逆側の肩ベルトが使いやすいと思われます。側面のフックに取り付けるといざという時に手が届かない場合があるので注意が必要です。

電池切れや故障などによって、音が鳴らなかったり小さくなっていたりすることがあるので、定期的に鳴らして確認しましょう」

●ひとりのときは、服装に気をつけて目をつけられないように

「性犯罪目的など連れ去りの被害者は小学校から高校生の女の子が多いですが、男の子なら大丈夫とか、まだ幼いからなどと安心することはできません。

あまり派手な服装や、夏場に露出の多い服装などをしていると目を付けられやすくなりますので、特に親と一緒でない場合はあまり可愛らしい服装にしない方がいいでしょう。

逆にあまりだらしない恰好(シャツが出ている、スカートがめくれている)なども目を付けられやすい原因となります。

子どもの可愛い写真などを不用意にネットで公開することにも注意が必要です。友達限定にしていても、誰がその写真を目にするかわかりません。個人が特定できるような情報もできるだけ書かないようにしましょう」

子どもが事件に巻き込まれないために、親子でコミュニケーションをとり、普段から防犯意識を高めていきたい。

【取材協力】舟生 岳夫(ふにゅう たけお)・セコム株式会社 IS研究所主務研究員

キッズデザイン協議会理事・研究開発部会長。昨今の悪化する治安状況を背景に、各方面に対して積極的にセキュリティコンサルティングを実施。各種防犯セミナーの講師をはじめ、学校のセキュリティポリシー策定コンサルティングなどの実績を持つ。子どもを狙う犯罪が多発する社会状況の中で、自らも2児の父として、子どもを守るための調査・研究に日々取り組んでいる。2006年2月にオープンした「子どもの安全ブログ」(https://www.secom.co.jp/kodomo/)のモデレーターとして、子どもたちが安心して、健やかに育っていくための情報を発信し続けている。著書に『子どもの防犯マニュアル』(日経BP社)など。

(弁護士ドットコムニュース)

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