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「あっという間の5年間だった」大津波から生還した南三陸町長が「震災」を振り返る
南三陸町の佐藤仁町長

「あっという間の5年間だった」大津波から生還した南三陸町長が「震災」を振り返る

東日本大震災にともなう津波で甚大な被害を受けた宮城県南三陸町の佐藤仁町長が2月25日、東京・有楽町の外国特派員協会で記者会見を開いた。今年で震災から5年の節目を迎えるにあたり、佐藤町長は「あっという間に過ぎ去った5年だった」と振り返った。

2011年3月の東日本大震災では、気象庁の予想を超える高さの津波が南三陸町を襲った。佐藤町長は当時、町の防災対策庁舎のアンテナにしがみつくなどして生還したが、庁舎にいた町職員など43人が亡くなった。

その庁舎をめぐっては、「震災遺構」として保存するか、解体するかという議論が起きたが、決着がつかないまま、宮城県が2031年まで管理することになった。現在、鉄骨がむき出しのかたちで残されている。

佐藤町長は会見で「三陸地方はこれまで津波災害の歴史にさいなまれてきた」としたうえで、「あの庁舎が将来の子どもたちにとって、どういう位置付けになるのか。これから15年間、町民にしっかり考えていただきたいと思っている」と話していた。

(弁護士ドットコムニュース)

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