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2015年09月02日 19時15分

「フィフィさんの批判はありがたい」 安保法案反対「国会前ハンスト」の学生に聞く

「フィフィさんの批判はありがたい」 安保法案反対「国会前ハンスト」の学生に聞く
安保法案の成立阻止を訴え、ハンストをおこなっている元木大介さん

安保法案の成立阻止を訴える学生グループが東京・永田町の国会前で、断食による「ハンガーストライキ(ハンスト)」を始めてから、9月2日で7日目になる。学生4人が8月27日にスタートしたが、そのうち3人はすでに「ドクターストップ」がかかって離脱しており、残り1人となっている。

このハンストは、安保法案の成立阻止と安倍政権の打倒を訴える「学生ハンスト実行委員会」のメンバー4人が8月27日午後2時から、国会の向かいにある参議院議員会館前でスタートした。実行委員会の残りのメンバーのほか、医者や弁護士などが活動をサポートしているという。

ところが、タレントのフィフィさんが批判的なツイートを投稿するなど、このハンストは良くも悪くもネット上で話題になっている。9月2日の午後、弁護士ドットコムニュースの記者は参議院議員会館の前を訪れ、ハンストを続ける「最後の一人」となった専修大学4年の元木大介さんに、ネットの反応についてどう思うかをたずねた。

●座り心地の良い「クッション」の差し入れも

元木さんによると、今回のハンストは、ミネラルウォーターやスポーツドリンクなどの水分以外はとらないというルール。元木さんも「(ハンスト開始前の)27日午前に朝食をとってから何も食べていない」と言う。日中の気温は高く、ときに雨も降る中、ハンストを実行するメンバーは国会前に座り込んだり、集会を開いたりして過ごしてきた。

この間、元木さんは風呂に入らず、ヒゲも剃っておらず、トイレは議員会館や駅ですませてきた。夜間は、参議院議員会館前に銀マットを敷いて、その上の寝袋に入って眠る。雨が降っても、「パラパラ雨くらいなら、寝袋の上にブルーシートを重ねてしのぐ」という。

スタートからしばらくは地面に座っていたが、実行委が5日目にパイプ椅子を用意した。現在は、その上に座ってハンストを続けている。9月2日には、ツイッターで抗議活動を知った一般市民から、座り心地の良い「クッション」の差し入れもあった。

●「フィフィさんはフォロワーも多く、影響力がある」

そんな彼らの活動に対して、ネット上では、タレントのフィフィさんなどから、批判や冷ややかな声が多数あがっている。しかし、元木さんは「個人的にはむしろ、ありがたいです。彼女はフォロワーも多く、影響力があります。今回の抗議活動が世間に知れわたる、きっかけの一つになったと思います」と前向きに捉えている。

また、メンバーが点字ブロックの上で座ってポーズをとる写真もネット上で話題になった。弁護士ドットコムニュースでもこの写真を掲載したが、元木さんは「あまり良くない光景を見せてしまったと思います。まさかここまで取材が来るとは思わなかったので、そのあたりを配慮しきれていなかったです」と反省の言葉を口にした。

ほかにもツイッターで、ハンストのメンバーが「おにぎりの差し入れを食べた」という投稿があったが、元木さんは苦笑しながら完全否定。「ないです。適当なデマが流れて、信じ込んでいる人がいるようですね」と話した。

●離脱したメンバーは自宅などで静養中

実行委によると、元木さんと一緒にハンストを始めたメンバー3人はすでに「リタイア」した。一人目は8月31日朝、二人目は9月1日朝、三人目は9月2日朝だった。ハンストは無期限だったが、「医者のアドバイスを受けて、苦渋の判断で止めた」(実行委)という。彼らは現在、自宅などで静養しているそうだ。

元木さんの体調もそれほど良い状態ではない。2日朝も医者から「できればやめたほうがいい。続けるならリスクがある」と言われたという。「今はもう気力だけでがんばっています。今朝も外国人や、数年ぶりの友人などが訪ねてきてくれて、励まされました。それが活力になっています」(元木さん)

今回のハンストの手応えについて、元木さんは「安保法案も廃案になっていませんし、安倍政権も退陣していません。直接的な効果は感じませんが、海外メディアにも取り上げられ、アピールできたと思います。次のもっと大きな運動につなげることに貢献できたのではないかと思います。一定の意義があったと思います」と話していた。

(9月2日21:30追記)

学生ハンスト実行委員会は9月2日午後8時10分、残りのメンバーにもドクターストップがかけられたとして、「ハンストの継続は困難と判断し、148時間でこれを終了致します」とツイッターに投稿した。弁護士ドットコムニュース記者が同日午後9時20分ごろ参議院議員会館前に来たところ、ハンストの現場には誰もおらず、荷物等は撤収済みだった。

(弁護士ドットコムニュース)

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