
「法律トラブルに悩むすべての人の力になりたい」
大学生のときに助けられた弁護士に憧れて
ーー弁護士を目指したきっかけや理由を教えてください。
大学生の頃に父親が亡くなったとき、相続について相談しようと勇気を出してある弁護士の先生のところに相談に行ったことがきっかけです。
その弁護士は、私の話を真摯に聞いてくれて、「こうしたらいいよ」と一つ一つ優しく丁寧にアドバイスしてくれました。
当時、周りの人にも相談できず不安な気持ちを抱えていた私にとって、その先生との法律相談はまさに救いでした。その後無事に相続問題は解決し、「自分もあの先生がしてくれたように、弁護士として悩んでいる人の助けになりたい」と思うようになったんです。
ーー注力されている分野を教えてください。
事務所としては、交通事故と離婚問題に注力しています。なぜその二つかというと、比較的身近なトラブルであり、相談件数が多いからですね。ただ私個人としては、特定の分野に注力するというよりも、多様な分野に精通し、さまざまな悩み事に対応したいと思っています。
ーーそこには何か思いがあるのでしょうか?
私のところに相談に来てくれた方と、大学生の頃の自分をつい重ねてしまうんです。あの時の自分と同じように、不安な気持ちを抱えつつも勇気を出して相談に来てくれたんだろうな、と。
そう思うと「どうにかしてこの人の悩みを解消してあげたい」「ほんの少しでも希望を持って、明るい気持ちになってほしい」と思わずにはいられないんです。法律トラブルを抱えて悩んでいるすべての方のお力になりたいと思っています。
ーーもし相談の段階だけで解決して、依頼にまで至らなかったとしても良いのでしょうか?
もちろんです。確かに依頼ということになった方が弁護士としての利益にはなりますが、相談に来てくれた方のお悩みを解消できることが一番嬉しいですし、やりがいでもあるので。
ーー仕事をするうえで心がけていることは何ですか?
相談に来てくれた方の心理状態を常に配慮することですね。ここでもやはり自分が法律トラブルを経験したことが大きくて、当時の自分が抱えていた辛さや、お世話になった弁護士の先生がしてくれて嬉しかったことを思い出しながら、相談に乗るようにしています。
具体的にいうと、できる限り相談者の話を聞く、といったことですね。当時の自分もそうだったのですが、法律トラブルというと大抵の場合かなりプライベートな問題なので、どれだけ親しい人であってもなかなか相談しづらいと思うんです。
弁護士相手だからこそ言えることもあると思いますし、話してみるだけで気持ちが楽になることもあると思いますので、まずはたくさんお話を聞いて、溜まっていたものを吐き出してもらうようにしています。
「一人一人の辛さに深く寄り添い、トラブル解決に向けて精一杯努力していきたい」
ーー休日の過ごし方や趣味を教えてください。
休日は基本的に家族と過ごすようにしています。子どもと一緒に水泳教室に行ったり、テレビを観たり、みんなで買い物に行ったりしますね。あと体を動かすことが好きなので、弁護士会の同僚たちと1か月に1〜2回ゴルフやテニスをすることもあります。
ーー先生の今後の展望についてお聞かせください。
法律事務所の責任者としての立場では、姫路でもっとも信頼される事務所を目指していきたいと思っています。ただ私個人としては、今までと同じようにこれからも、法律トラブルを抱え、悩んでいる方一人一人の辛さに深く寄り添い、トラブル解決に向けて精一杯努力していきたいと思っています。
ーー法律トラブルを抱えて悩んでいる方へメッセージをお願いします。
弁護士のところに相談に行く勇気が出せずためらわれている方や、あまりに思い詰めてしまって話す元気すらないという方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、まずはやはり相談に来ていただいて、法律の専門家としての意見を聞いていただけたらと思います。どんな問題でもきちんと対応していくことで、状況が良くなることもありますので、どうか1人で抱え込まず、早めにご相談いただけたらと思います。