代済商品・代未納商品を処分しても責任に問われない保管期間と、少額訴訟の時効期間について。

公開日: 相談日:2021年10月02日
  • 1弁護士
  • 1回答

【相談の背景】
初めまして。個人で店舗を経営しております。
以前より、代金済商品(申込金として代金の一部を支払っている場合も含む。)・代金未納の商品を取りに来ない方に悩まされております。
電話やメールで、何回か連絡しますが、既読無視、着信音は鳴るが電話に出ない、万が一繋がっても、払いに行きます、取りに行きます、という言葉はありますが、払われた試しがありません。
商品を一向に取りに来ないまま、1年以上が経過しております。
注文書のお控えには「注文日より3カ月以上経過した商品に関しては、処分します。処分した商品に対しての保証・返金は致しません。」という注意書きは記載してありますが、お客さまよりサインは頂いておりません。

【質問1】
法律的に、代済商品・代未納商品を処分して、責任に問われない保管期間を教えて頂けないでしょうか?

【質問2】
絶対に代金を回収したい場合は「少額訴訟」を起こせると思われますが、時効期間などはありますか?(受付日より10年など。)

【質問3】
注文書にどのような注意事項を記載すれば、トラブルを回避できますか?

【質問4】
注文書の注意事項は、お客さまにサインを頂いた方が良いですか?

1070549さんの相談

回答タイムライン

  • 寺田 弘晃 弁護士

    注力分野
    債権回収
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    商品を取りに来ないお客様が多いとのことで、大変お困りのことと存じます。当職をはじめ、弁護士からのアドバイスでお悩みが解消されれば幸いです。

    【質問1】
    所有権には消滅時効はないので、法的には売買契約が締結されて商品の所有権がお客様に移転してしまうと、ご相談者様が勝手に商品を処分すれば、理論上はお客様がご相談者様に対して損害賠償請求をすることができてしまいます。

    したがって、責任を免れることができる保管期間というものはないというのが法律上の結論です。

    しかし、それではお悩みは解消されないでしょうから、質問3に対するご回答をご参照ください。

    【質問2】
    売買代金請求権は、債権ですので、売買契約が成立した日の翌日から5年間行使しないと時効により消滅することになると思います。

    なお、少額訴訟の他に、支払督促という手続があります。支払督促は、債務者が異議を出さなければ低額で債務名義(強制執行するためにひつようなもの)を取得することができる手続です。ただし、相手方が異議をだすと、通常訴訟に移行することになる点には留意していただく必要があります。

    【質問3】
    例えば、買主が商品の受取予定日から○日間の間に商品を受領しない場合は、売主が契約を解除することができるというような文言を入れておくといいかもしれません。

    このような契約内容にしておけば、お客様が商品を受領しない場合に、契約を解除することで、ご相談者様は商品の所有権を再度取得することができ、商品を自由に処分することができるためです。


    【質問4】
    結論から申し上げますと、サインはもらっておいた方がいいと思います。
    契約は当事者の意思表示の合致があれば成立するため、お客様にサインをもらわなくても、契約自体は成立します。

    しかし、サインは、注文書の内容を契約内容としたことを立証するために重要な役割を果たすため、要は、そんな契約内容になっていると知らなかったという言い訳を防ぐためにも、内容を確認してもらい、サインをもらっておいた方がいいともいます。
    注意事項自体にサインが難しい場合の次善策としては、「お客様は注意事項を確認のうえ、注文するものとし、本書面による注文を行った場合、注意事項に同意したものとみなします」といった一文を注文書に記載しておく等が考えられます。

この投稿は、2021年10月時点の情報です。
ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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