相殺による弁済は時効の中断の要件になりますか?

<本題>
予め相殺の可能性を約束していた場合、それが消滅時効の時期到来後であっても一方的意志で実施できるでしょうか。
またそれは債務の承認として時効中断事由になるでしょうか?

<状況>
私は相手方に対し不当利得の返還請求権による債権Aを有しておりますが、
直接請求することはせず、相手方が私に対して債権Bを有した時に相殺させてもらうとの約束をしておりました。
(その方法に限定していたわけではありませんので、直接請求しなかったのは私の自由意志です)

その後、相殺処理が発生することなく5年が経過したため、
相手方はいつでも債権Aに対する債務の消滅時効を援用できる状況です。

<疑問>
もし債権Aが時効の援用により消滅される前に、私に対する債権Bが生じた場合、
それをこちらの一方的意志で債権Aとの相殺処理とすることはできるでしょうか?

また、それが出来る場合、債権Aが全額弁済に至らないとしても、
相手方は債権Aを一部弁済した、債務を承認したと見なせるでしょうか?
(=債権Aの時効は中断するでしょうか?)


お知恵を貸していただければ幸いです。
2013年09月27日 12時10分

みんなの回答

今井 俊裕
今井 俊裕 弁護士
ありがとう
あなたの債権の消滅時効が成立するよりも前に両方の債権が発生し、かつ相殺ができる要件を満たしておれば、あなたの債権がその後時効で消滅しても相殺は可能です。しかしそれによって相手方があなたの債権を承認したことにはなりません。

2013年09月27日 12時22分

相談者
今井先生
ご助言ありがとうございます。

つまり債権A:10万 債権B:4万とした場合、
相手方が債権Aの時効消滅を成立させる前ならば、私は債権Bへの弁済を行わず、相手方の債権Aを6万まで減らすことは可能ということですね。


ただ「その場合でも債務承認とはならない」という点に疑問を覚えます。

それはすなわち相手方にとっての時効期間が中断するわけではないという意味だと考えましたが、
例えば上記相殺処理の直後に、相手方が「消滅時効時期がすでに到来している」ことに気づき、援用を行った場合は、残債6万のみが消滅となるのでしょうか?
それとも10万まるまる遡って消滅となり、相殺した4万は私が不当に相殺利益を得たということで、無かったことになってしまうのでしょうか?
(=こちらの債務として残ってしまうのでしょうか?)

重ね重ね恐れ入りますが、アドバイスいただければ幸甚です。

2013年09月27日 12時44分

この投稿は、2013年09月27日時点の情報です。
ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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