【弁護士Q&A】みなし残業時間よりも多く働いたとき残業代を請求できる?

みなし残業制度を導入している会社に勤務していると、実際の残業時間がみなし残業時間を超えたり、逆に、下回ったりすることがあります。 みなし残業時間と実際の残業時間との間に差が生じた場合、残業代はどのように計算されるのでしょうか。 みんなの法律相談」に寄せられた実際の相談事例と弁護士の回答を元に解説します。

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目次

  1. みなし残業時間を超えて残業をした場合
  2. 実際の残業時間がみなし残業時間を下回った場合

みなし残業時間を超えて残業をした場合

alt みなし残業時間を超えて残業が発生している場合、超えた時間分の残業代を請求できるのでしょうか。

月の日数によって36協定のみなし時間を超えてしまう場合の残業代について

相談者の疑問 みなし残業45時間の36協定で働いています。

出勤日時は基本的に決まっていて、1か月が30日までの月は残業がみなし45時間の中に収まるのですが、1か月が31日まである月はみなし45時間の残業に収まらない時があります。

この場合、更に残業代が発生するのでしょうか?

加藤 寛崇の写真 弁護士の回答加藤 寛崇弁護士 当然発生します。

そもそも、「みなし残業」というのは、「45時間分までの残業代を固定したお金で支払う」という意味だと思いますが、その場合、45時間を超えた分は別途残業代を支払わないと「みなし残業」自体が無効になります。

みなし残業時間を超えた部分については、別途残業代を請求することができるようです。

実際の残業時間がみなし残業時間を下回った場合

alt みなし残業時間を実際の残業時間が下回っている場合、下回った分の差額がみなし残業代からマイナスされることはあるのでしょうか。

みなし残業代がもらえなくなることはありますか

相談者の疑問 今働いてる会社の給料にはみなし残業代が入ってます。

9時〜18時が仕事の時間で、私はいつも19時ごろには退勤しています。

このままあまり残業せず帰っていた場合、みなし残業代はカットされても文句言えないですか?

古屋 文和の写真 弁護士の回答古屋 文和弁護士 まずは、就業規則や賃金規程の内容を確認してみてください。「実際の時間外労働に基づく割増賃金の額が固定残業代の額にみたないときも、固定残業代の金額を支払う」といった規定がある場合があります。

次に、理論上は、固定残業代の対象となる時間外労働がなかった場合、ノーワークノーペイの原則からすれば、その分の固定残業代を減額することはありえます。

ただし、その場合にも、就業規則などで減額の際の計算方法などについて明確にされていることが望ましいといえます。

実際に残業した時間がみなし残業時間を下回った場合でも、当然に残業代がマイナスされるわけではないようです。 就業規則でどのように規定されているのか、減額の規定がある場合は、計算方法がはっきり書かれているかも確認してみましょう。

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