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公開日:

途中解除の条文が無い業務委託契約について

2017年11月27日
ベストアンサー
私は、IT系の会社でSES(準委任)契約による人材派遣の営業をしている者ですが、
契約を途中解除したい案件がございまして、ご相談させてください。

契約は業務委託(準委任)で、契約書は顧客側のフォーマット(基本契約と個別契約)ですが、
期間や解除に関する記述は以下の通り、弊社側からの途中解除に関する記述がありません。
・基本契約の有効期限は締結日より1年間で、有効期間満了の30日前までに甲乙いずれからも
終了の申入れがない場合は自動的に1年間延長される。
・甲(顧客側)からは、一定の条件により基本契約・個別契約の解除や損害賠償請求することができる。
乙(弊社側)からの契約解除や損害賠償に関する記述はない。
・個別契約は期間が6ヶ月又は3ヶ月単位で発行されるが、期間満了時の更新や途中解除の記述も無い。

弊社が途中解除したい理由は、先方からの契約内容変更の申入れがありましたが、
その変更を受け入れられず、このまま折り合いがつかなければ解除を申し入れたいという事情です。

そこで質問ですが、契約書上に途中解除の記述が無い場合、乙(弊社)から契約解除することは難しいものでしょうか?

以上、何卒よろしくお願いいたします。
相談者(608661)の相談

みんなの回答

石田 岳彦
石田 岳彦 弁護士
ありがとう
> 弊社が途中解除したい理由は、先方からの契約内容変更の申入れがありましたが、
> その変更を受け入れられず、このまま折り合いがつかなければ解除を申し入れたいという事情です。

 まず、契約内容の変更には当事者の合意が必要なので、相手方が変更を申し入れても、相談者の会社が了解しない限り、原則として、契約内容は1年の期間内においては、そのままとされるはずです。
 従って、相談者の会社としては、契約内容の変更に応じず、従前の条件のとおり履行するよう求めることができます。
 また、相手方が契約内容どおりに履行しない場合には、その不履行の程度にもよりますが、債務不履行に基づき解除することもできるでしょう。
 更に、契約内容に中途解約に関する規定(事前の合意)が無くても、当事者間で合意をすれば中途解約は可能です。
 相手方が、事情の変更により履行が困難になったというのであれば、交渉によって、合意解約に応じさせることもできるでしょう。
 

2017年11月27日 17時44分

相談者(608661)
石田岳彦様

ご回答いただきまして誠にありがとうございます。
今さらですが、先の私の説明に言葉足らずの所があると感じましたので以下補足させてください。
また、その上で2点質問させてください。

相手方から申し入れされた契約内容の変更とは、個別契約の内容変更です。
個別契約の期間は6ヶ月又は3ヶ月単位ですが、その個別契約の期間途中での内容変更を申し入れしてきた訳ではなく、次の個別契約から変更したいというものです。
それに対して弊社は、次の個別契約であっても変更に応じる事ができない為、従前通りの内容での継続を主張しておりますが、その後明確な返事が無いままズルズルと時間ばかり経っている状態にあります。

質問ですが、
(1)上述の通り、次回の個別契約からの変更申し入れであっても
「相手方が契約内容どおりに履行していない」という主張は通るものでしょうか?
(2)途中解除を申し入れる場合、解除日から何日前までに申し入れしなければならない、
というような決まりはございますでしょうか?

以上、何卒よろしくお願いいたします。

2017年11月27日 19時17分

石田 岳彦
石田 岳彦 弁護士
ありがとう
 
> (1)上述の通り、次回の個別契約からの変更申し入れであっても
> 「相手方が契約内容どおりに履行していない」という主張は通るものでしょうか?

 「次」の個別契約からということであれば、そもそも現契約の中途解約ではなく、新契約の締結に応じるか否かの話になると思います。
 自動更新の規定が無く、条件が折り合わないため、新契約も成立しないのであれば、現契約の期間の満了によって契約関係が終了ということになるので、解除を持ち出すまでもありません。
 契約が満期で終了した以上、相手方に債務不履行責任を問うこともできません。
 

> 個別契約は期間が6ヶ月又は3ヶ月単位で発行されるが、期間満了時の更新や途中解除の記述も無い。

 期間が6カ月または3カ月に限定され、途中解約に関する規定がないのであれば、(債務不履行解除にあたらず、合意も成立しない限り)中途解約は基本的に認められないと考えます。
 ただし、上記のように、現在の契約の期間満了後において、新契約の締結に至らなかったというのであれば、途中解除にはなりません。

 基本契約と個別契約の関係がよく分かりませんので、正確を期すのであれば、契約書をもって、弁護士に直接相談されることをお勧めします。

2017年11月27日 19時53分

相談者(608661)
ご回答ありがとうございます。
お手数ですが、もう一点教えていただけますでしょうか。

> 「次」の個別契約からということであれば、そもそも現契約の中途解約ではなく、新契約の締結に応じるか否かの話になると思います。
> 自動更新の規定が無く、条件が折り合わないため、新契約も成立しないのであれば、現契約の期間の満了によって契約関係が終了ということになるので、解除を持ち出すまでもありません。

たしかに仰る通り解除を持ち出すまでもないですね。
そうしますと、契約更新に応じるか否かの意思表示をする時期としては、現契約満了の直前でも問題ありませんでしょうか?

以上、何卒よろしくお願いいたします。

2017年11月28日 13時23分

石田 岳彦
石田 岳彦 弁護士
ベストアンサー
ありがとう
> 契約更新に応じるか否かの意思表示をする時期としては、現契約満了の直前でも問題ありませんでしょうか?

 契約上、この点について規定が無く、自動更新の規定もないのであれば、理屈上は、そもそも特に連絡しなくても、契約は期間満了により、終了となります。
 もっとも、取引上の混乱を避けるためには、相談者の会社の方針が決定した時点で、早めに連絡されておいた方がよろしいかと考えます。

2017年11月28日 14時32分

相談者(608661)
ご回答ありがとうございます。
毎回、早く回答を頂けるので大変助かりました。
ご回答および助言に従って、行動したいと思います。

ありがとうございました。
では失礼いたします。

2017年11月28日 14時39分

この投稿は、2017年11月時点の情報です。
ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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