内定の辞退。この場合、内定の辞退は可能なのでしょうか?

今年の1月に人材派遣会社に常用型派遣として内定をいただき、その後入社承諾書にサインをしました。入社は今年の3月1日となっています。その後、業務確認として派遣先2社に行き、業務確認をしたのですが、業務契約内容に納得ができず、派遣を断りました。その後人材派遣会社の常用型派遣の内定を辞退することを家族と相談し決め、人材派遣会社の採用担当に2月20日に電話をしました。採用担当からは「上司と相談するので回答を待ってほしい。」ということでした。この場合、内定の辞退は可能なのでしょうか?入社に必要な書類は人材派遣会社にすべて提出しておらず、(契約書・住民票・身元保証書など)今の状態でも社員として扱えないという状態です。また、私は何らかの損害賠償を払う(例えば、業務確認に使った車のガソリン代・入社書類代等)義務が発生するのでしょうか。あと私のほうも入社、業務確認を行った際の支出(健康診断代・派遣先までの旅費)は請求できるのでしょうか。入社を前提とした場合、全額請求が可能となっていると人材派遣会社からお話がありました。以上です。入社日が3月1日に控えているので、それまでに回答してほしいです。
2013年02月21日 11時38分

みんなの回答

鐘ケ江 啓司
鐘ケ江 啓司 弁護士
弁護士ランキング 登録弁護士が過去30日における弁護士ドットコム内で行った活動(みんなの法律相談での回答など)を独自に数値化、ランキングしたものです。 福岡県1 労働問題に注力する弁護士
ありがとう
内定の辞退は自由です。

内定については法的には「就労始期付きの、解約留保権付き労働契約」とするか、「労働契約の効力発生始期付きの、解約留保権付き労働契約」とするかなどの争いがありますが、労働者からの辞退が自由であることは変わりありません。
会社が内定辞退に同意しない場合でも、遅くとも退職の意思を会社に伝えてから、2週間の経過で退職となります(民法627条1項)。

そして、内定辞退が信義則に反するような、よほどのことがない限り労働者が損害賠償責任を負うことはありませんので、会社の請求が認められる可能性は低いです。認められうる例としては、具体的には、あなたが特殊技術を持っていてあなたのために特別な支出をしていた場合が考えられますが、投稿からはそこまでの事情はなさそうです。
但し、あなたが自主的に退職するわけですから、それにかかった費用を請求することも出来ません。

従って、会社に対しては「請求に応じる必要はないから支払わない」と回答して、その上であなたも請求をしないというのが良いと考えます(上記の信義則に反するような事情があなたにない限り)。

もちろん、きちんと退職の意思表示をしていたことの証拠を残しておくことは必要です。時期が遅くなればなるほど会社からの損害賠償請求が認められる可能性も増加します。

2013年02月21日 12時02分

鐘ケ江 啓司
鐘ケ江 啓司 弁護士
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ありがとう
追記します。

内定辞退の意思を伝えたのが昨日のようですから、2週間経過前に就労開始となるようです。そうしますと、相手が認めなければ3月6日までは従業員の立場から離れられないことになります。
しかし、会社にとっても、すぐ辞める新人に給料を支払うということはありえないので、あなたとしてはきちんと退職の意思表示をするとともに、もし2週間経過時までは働くようにと言われたら働きます、と回答しておくべきでしょう。おそらく、実際に働けとは言われることはなく退職出来ると思われます。

2013年02月21日 12時13分

相談者
鐘ケ江先生。ご回答ありがとうございます。

質問なのですが、退職の意思表示をしていたことの証拠を残しておくことは必要とありますが、具体的にどんな方法がよろしいでしょうか?例えば、採用担当にメールを送るなどでしょうか?それとも退職願を郵送で送ったほうがよろしいでしょうか?

心配なことが2点あります。1つは採用担当から「回答を待ってほしい」と言われましたが3月1日まで明確な回答がない場合はどう対処すればよろしいでしょうか?一応昨日の電話の段階で私の方から「明日までに何らかの回答をください。」と伝え、採用担当からは「はい。わかりました。」とありましたが…。

もうひとつの心配は、履歴書などに記載する職務経歴についてです。最悪の場合、鐘ケ江先生の追記にありましたが3月6日までは従業員の立場から離れないということになると、履歴書に職務経歴として記載しなければいけないのでしょうか?

2013年02月21日 12時55分

鐘ケ江 啓司
鐘ケ江 啓司 弁護士
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ベストアンサー
ありがとう
第一の質問については、メールでも構いませんし、郵送でも良いです。
日付の改竄が難しいwebメールと、会社に確実に知られる郵送の双方であれば間違いないでしょうね。
何にせよ、確定的に内定辞退なのだということを明確にする必要があります。
具体的な文章については、資料もないこのような場ではお示しすることが難しいですが、私の回答を参考にして、不安なら近くの弁護士に最終確認してもらうと良いでしょう。
第二の質問ですが、厳密に言えば経歴詐称にあたりうるとは言えますね。なので、弁護士として大丈夫だ、といったお墨付きを与えるといったことは出来ません。
ただ、それが例えば解雇理由などになるかというと、まずならないと思います。よほど辞退で会社に迷惑をかけたといったことがなければ。

2013年02月21日 16時48分

相談者
鐘ケ江先生。度々、ご回答ありがとうございます。

先ほど、採用担当から「入社辞退の意向を確認しました。」とメールがありました。
 ありふれた質問内容である「内定の辞退」ですが、あまりにも人材派遣会社の対応が不自然に感じる部分が多かったので、今回質問しました。

おかげさまで、不安はなくなりました。ありがとうございました。失礼します。

2013年02月21日 18時27分

この投稿は、2013年02月21日時点の情報です。
ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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