退職時に「裁判を起こさない」と誓約書を書かされました

2年ほど前に飲食店を退職したのですが、その時に「退職後に未払いの残業代を請求する等で裁判を起こさない」と誓約書を書かされ、退職金として2か月分の給料(30万弱)を渡されました。5年務め、ストレスで鬱になってしまい退職しました。当時弁護士さんに相談した時は、未払いは計算で400万円ほどでした。
鬱で体力もなく、タイムカードも無いので労働時間を証明するのも時間がかかるとのことで、当時は裁判を起こす気はありませんでしたが、今思うとそれはおかしいのでは?と疑問に思うようになりました。
そこで、2年たった今でも裁判は起こせるのか?そもそも誓約書があるのに起こしていいのか?費用と期間はどれくらいかかるのか知りたいです。

ご回答お待ちしております。
2019年07月23日 10時09分

みんなの回答

鬼沢 健士
鬼沢 健士 弁護士
弁護士ランキング 登録弁護士が過去30日における弁護士ドットコム内で行った活動(みんなの法律相談での回答など)を独自に数値化、ランキングしたものです。 茨城県1 労働問題に注力する弁護士
ありがとう
とても難しい問題です。

原則論としては、裁判しないという約束をしていますので裁判することはその約束に反します。

とはいえ、残業代という労働者の生活にとって非常に重要なものであること、当時どこまで残業代のことを認識していたのかなどの事情や要素で約束自体が無効であることが考えられます。

もっとも、2年経過してしまった分については時効で消えてしまいますので、
いずれにせよ早急に訴えることを前提とした法律相談を受けるべきでしょう。

2019年07月23日 10時30分

山村 邦夫
山村 邦夫 弁護士
弁護士ランキング 登録弁護士が過去30日における弁護士ドットコム内で行った活動(みんなの法律相談での回答など)を独自に数値化、ランキングしたものです。 宮城県3
弁護士が同意1
ありがとう
> そもそも誓約書があるのに起こしていいのか?

起こすことはできます。
一方当事者だけが訴訟提起しないという合意は、無効です。

> 2年たった今でも裁判は起こせるのか?

時効になっているでしょうから、敗訴すると思います。

2019年07月23日 11時48分

横山 清亮
横山 清亮 弁護士
弁護士ランキング 登録弁護士が過去30日における弁護士ドットコム内で行った活動(みんなの法律相談での回答など)を独自に数値化、ランキングしたものです。 千葉県1
ありがとう
訴え提起は可能です。これに対して会社は訴え提起しない誓約をしている旨の反論をすると思われますが,未払賃金について和解の上での誓約ならともかく,一方的に権利を制限するだけの誓約であるならば,その誓約自体無効であると再反論する余地もあろうかと思います。

もっとも,賃金に関しては時効の問題があり,ご事情はあったかと思いますがそれも時効中断の事情にはなりにくいでしょう。

従って,時効の問題から提訴するのは難しいと思われます。

2019年07月23日 12時01分

影山 博英
影山 博英 弁護士
弁護士ランキング 登録弁護士が過去30日における弁護士ドットコム内で行った活動(みんなの法律相談での回答など)を独自に数値化、ランキングしたものです。 大阪府6 労働問題に注力する弁護士
ありがとう
残業代請求訴訟を起こさない旨の誓約書の効力については、当然に無効といえるものではないと思います。未払賃金を放棄することなく訴訟提起だけ制限することが不当というご意見もあるようですが、むしろ、当該誓約書は、未払賃金債権の放棄の趣旨を含意していると解釈するのが素直でしょう。
ただし、労働者による賃金債権放棄の意思表示が有効であるためには、自由な意思に基づいて行われたと認めるに足りる合理的な理由が客観的に存在する必要があります(シンガー・ソーイング・メシーン事件最判S48.1.19民集27巻1号27頁)。
ご質問のケースでは、誓約書と引き換えに(おそらくは退職金規程に基づくものでなく)退職金30万円が支払われたという経緯に見受けられますが、未払残業代が400万円であったとすると、代償として均衡が取れておらず、上記の合理的理由の客観的存在は認められがたいでしょう。したがって、誓約書作成時に400万円程度の未払残業代があったと認定されるとすれば、誓約書は無効と評価され、誓約書にかかわらず、(時効にかかっていない部分の)未払残業代の請求は可能であることになるでしょう。
本来の支払期日から2年経過済みの残業代については消滅時効が成立していますので、請求をしても相手方が時効の抗弁を出せば、抗弁が認められてしまいます。反論としては、誓約書が無効であることを前提に、無効な誓約書を書かせ、有効と信じさせて請求を妨害したのだから、時効援用権の濫用にあたり、援用は認められないといって争うことが考えられますが、採用されるかどうかは微妙です。
そもそも、2年前に労働時間の証明が難しいと考えて断念した残業代について、2年経ったいま立証できるのか、というところが最大の問題ではないでしょうか。

2019年07月23日 13時15分

この投稿は、2019年07月23日時点の情報です。
ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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