1. 弁護士ドットコム
  2. 労働
  3. 給料
  4. 年俸制
  5. 懲戒処分としての減給のされ方について

公開日:

懲戒処分としての減給のされ方について

2017年10月01日
ベストアンサー
従業員の減給処分についてなんですが
ルール違反をして、減俸処分として給料の20%カットを今後毎月継続、という事は出来るのでしょうか?

労働基準法に「一賃金支払い期における賃金の総額の十分の一を超えてはならない」とあるので20%カットは不当である、というのは分かるんですが、減俸を継続という事は可能なのでしょうか?

また可能なのだとしたら20%カットを毎月継続というのが可能な状況というのはどういう時なのでしょうか?
相談者(590744)の相談

みんなの回答

古屋 文和
古屋 文和 弁護士
ベストアンサー
ありがとう
減給の金額について、お答えさせていただきます。

まず、労働基準法91条は、減給の限界について、下記のとおり規定しています。
              記
(制裁規定の制限)
第九十一条  就業規則で、労働者に対して減給の制裁を定める場合においては、その減給は、一回の額が平均賃金の一日分の半額を超え、総額が一賃金支払期における賃金の総額の十分の一を超えてはならない。

この条文に関する通達も踏まえて考えると、1つの減給事由に対して、減給の限界は1日あたりの賃金の半分の金額までとされています。
そうすると、まず、質問者様のおっしゃる20%の金額が、その従業員の1日あたりの賃金の半分の金額以下でないと、労働基準法違反となります。

次に、上記の条件は満たすとしても、例えば、月給制の場合は、減額の金額が10分の1の金額を超えてはならないとされていますので、その月の賃金から減額できるのは10分の1の金額に限られます。減額の金額が1ヶ月で控除しきれない場合は、翌月の賃金からまた10分の1の金額を超えないように減額するということが続くことになります。

つまり、一つの減額事由については、1日あたりの賃金の半分の金額以下、かつ、一賃金計算期間における減額も10分の1以下にする必要があるということで、2重の規制がかかっているという理解をしていただければと思います。

2017年10月02日 00時38分

相談者(590744)
古屋さん

早い回答ありがとうございます。

ではやはり20%の減給が何ヶ月か続くというのは有り得ない不当な事なんですね。
安心しました。

ちなみにこの減給を企業側に撤回させるには労働基準監督署に行けばよいのでしょうか??

2017年10月02日 03時57分

古屋 文和
古屋 文和 弁護士
ありがとう
続けてお答えさせていただきます。

労基署に相談することは有効です。また、弁護士に相談をして、違法な減給をやめ、これまでどおりの賃金を支払うよう求めることも考えられます。

2017年10月02日 08時42分

相談者(590744)
ありがとうございました!助かりました!

2017年10月03日 03時53分

この投稿は、2017年10月時点の情報です。
ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

関連度の高い法律ガイド

【弁護士Q&A】年俸制の疑問点…年途中で退職できる?大幅な減俸は有効?

賃金の額を1年単位で決める制度を年俸制といいます。年俸制で働いていても、年の途中で退職することはできるのでしょうか。年の途中で、会社から一方的...

年俸制でも残業代が発生するケースとは?|残業代の計算方法も解説

成果主義を背景に、従業員の給与について「年俸制」を導入している企業は少なくありません。年俸制というと、「年間で支払われる金額が決まっているの...

懲戒処分として減給されるケースとは?減給の無効を主張する方法も解説

無断欠勤や職務怠慢など、就業規則で定められたルールに反した場合、懲戒処分として減給されることがあります。しかし、会社はどのような理由でも自由...

この相談に近い法律相談

  • アルバイトにおける減給について

    現在、知人が登録制のアルバイトをしています。 そこの就業規則に『無断遅刻・無断欠席・個人的な理由による欠席をした場合、就業予定の3日前以降にキャンセルを行った場合や著しく周りの輪を乱す行為を行った場合には、法律にて定められた最低賃金にてこれまでの稼働分をお支払いします。』というのが有ったそうです。 知人は『...

  • 遅刻・早退分の賃金カットについて

    遅刻・早退分の賃金カットについて質問です。 就業規則・給料規定などに、ノーワークノーペイの原則、減給制裁に関する根拠などの規定が無いにも係わらず、遅刻・早退分の給料カットが正等なものなのか教えてください。 弊社では年俸制を採用しておりそれを12ヶ月で割って支給されています。 11月からタイムカードが新しくなり5分...

  • ストレス性抑鬱状態による5/1〜5/31休職、給料ゼロ。なぜ?

    ストレスによる抑鬱状態により5/1〜5/31まで休職となりました。そして毎月25日が給料日なのですが、給料が振り込まれていません。 給料システムが先月(4月)分が振り込まれるのであれば入ってないのはおかしいなと思いました。 ですが5月分が入るとしたら給料計算が変になってしまいます。 給料が入らない理由があるのでしょうか.......

  • 不可解な給与天引きについて

    不可解な給与のポイント制について ご質問致します。 基本的な就業時間が9:00時から17:50となっていますが 朝礼が8:40から(始業準備等8:20)行い平均して19:30から20時過ぎまで 拘束されます。*休憩時間は1時間あります。 残業代含み給与は支払われますが、基本給とは別に歩合の部分を 個別にポイント表のようなものに記載する...

  • 給与改定。こういった事は違法にならないのですか?

    給料の基本給が突然減給されました。 先月、8月20日に発表され、その月(8月末)に振り込まれる 給料からすでに減給額が適応されています。 従業員には一切同意も、説明もありませんでした。 こういった事は違法にならないのですか? ちなみに、減給額は、昨年昇給した分がそのままカット されていて、以前の基本給に戻った感...

法律相談を検索する

よく見られているキーワード

弁護士に依頼することを検討中の方はこちら

複数の弁護士にまとめて見積り依頼
費用対処方針比べて選ぶことができます。

  • 弁護士費用がいくらかかるか知りたい
  • 弁護士の選び方がわからない
  • 弁護士が何をしてくれるか知りたい
一括見積りをはじめる無料

依頼前に知っておきたい弁護士知識

労働問題に注力する弁護士

最近検索されたキーワード

年俸制の法律ガイド

関連カテゴリから解決方法を探す

弁護士に相談しようと思ったら…

弁護士に見積り依頼をする

複数の弁護士にまとめて見積り依頼

  • 最短3分で依頼完了
  • 依頼内容は非公開
  • 分野に詳しい弁護士から見積り依頼が届く
一括見積りをはじめる無料

依頼前に知っておきたい弁護士知識

活躍中の弁護士ランキング

労働問題の分野

をお選びください。

弁護士回答の中から一番納得した回答に、「ベストアンサーに選ぶ」をつけることで、
回答した弁護士に最も高い評価を与えることができます。

ベストアンサー以外にも「ありがとう」をつけることができます(複数可)。弁護士へのお礼も兼ねて投票へのご協力をお願いいたします。

※万が一、納得のいく回答がない場合は、「ベストアンサーを選ぶ」をつけずに、投票を終了することもできます。