企業出資の雇われ院長案件について質問です

公開日: 相談日:2021年07月15日
  • 2弁護士
  • 2回答
ベストアンサー

【相談の背景】
現在開業を検討している勤務医です。コロナ禍で自己資金を用意しての開業を躊躇していたところ、ある仲介業者からこのような提案がありました。「A社が開業に関わる資金を全て先生に出資する。その代償として、先生から月々のコンサルフィーを頂くのと、先生の給与を年俸制として、売り上げが多ければその差額を頂きたい。将来的に先生が独立したければ、当初の出資金の残額を支払っていただければ可能である。」新しい形の雇われ院長だなと思いましたが、融資について質問をしたところ「銀行から融資を受けるに当たって作成する事業計画書には開設医師として私が登録され、実質は個人開業になるが、銀行からの融資先はA社であり、債務者として先生の名前は入らないので、先生に銀行への支払い義務は生じません」と説明を受けました。しかし、インターネットで調べていると「医療法上は新規開業に関して医師個人で開業届を出しているので、債務は医師が責任を負う」とあり、開業した医院が倒産した場合は私に債務責任があるというように受け取れます。

【質問1】
果たしてどちらの言い分が正しいのでしょうか?

1045749さんの相談

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回答タイムライン

  • 辻 真也 弁護士

    注力分野
    労働問題
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    >どちらの言い分が正しいのでしょうか?

    →ご相談者が債務を負う可能性が高いでしょう。

    まず、医師以外が病院を開設する場合、都道府県知事の許可が必要です(医療法7条1項)。
    しかし、医師以外に上記許可がなされる場合は例外的です。
    そのため、通常はご相談者が病院を開設することになります。

    そうすると、様々な契約の主体はご相談者となり、倒産した場合の責任もご相談者となることが通常でしょう。

    他方、仲介業者のいう
    >銀行からの融資先はA社
    という点が、A社が自治体の許可を得て病院を開設することまで意味する可能性は低いように思います。

    また、ご相談者がよく理解できない契約をすることは避けることをお勧めします。

    ご参考になれば幸いです。

  • 荒木 優子 弁護士

    注力分野
    労働問題
    ベストアンサー
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    ご質問拝見致しました。以下、コメント致します。

    「A社が開業に関わる資金を全て先生に出資する」「将来的に先生が独立したければ、当初の出資金の残額を支払えば可能」という記述を拝見しますと、「出資金」という表現がされていますが、A社から質問者様が借入れをしているのと実質的に同じ状況であると推測されます。
    実際に契約書やスキームをお伺いしなければ正確なことは申し上げられませんが、質問者様はA社との関係で債務を負う可能性があると思われますので、よく確認することをお勧めします。

    また、医療法の規定上、診療所の開設者は質問者様がならざるを得ないと思いますので、例えば、医療機器や診療所の建物等、診療所に関する様々な契約の主体は質問者様がなられると思いますので、質問者様はこれらの契約上の債務を負うことになると考えられます。

    更に、年俸制で、売上が多ければその差額をA社に支払うというのは、利益を得られても質問者様には利益が還元されない、質問者様は開設者としてのリスクのみを負う契約であると推測されます。
    年俸制の雇われ院長であれば、医療法人が雇用主の雇用契約の雇われ院長という選択肢もあるかと存じます。

    特殊なケースであると思われますので、リスクや注意点が不明であれば、専門家にご相談されて、契約のリスクを把握されたうえで、ご検討された方が良いと思います。




この投稿は、2021年07月時点の情報です。
ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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