相続で弁護士のサポートを受けた方がよいケースとメリット

家族の誰かが亡くなり、相続の手続きを行うとき、弁護士のサポートを受けることを検討する人もいるでしょう。たとえば、次のような場合、弁護士に依頼した方がよいのでしょうか。

  • 遺産分割に反対する相続人がいる場合
  • 相続財産の不動産を鑑定する場合
  • 相続放棄の手続きを行う場合

これらのケースで弁護士に依頼するメリットや、サポートの内容について「みんなの法律相談」に寄せられた実際の相談事例と弁護士の回答を元に解説します。

目次

  1. 遺産分割調停を行う場合、弁護士に依頼した方がよい?
  2. 相続財産の不動産を鑑定したい場合は?
  3. 相続放棄の手続きを依頼できる?
  4. まとめ

遺産分割調停を行う場合、弁護士に依頼した方がよい?

alt 相続人同士の話合い遺産の分け方について結論が出ない場合、家庭裁判所に遺産分割調停を申し立てるという方法があります。遺産分割調停を行う場合、弁護士を依頼した方がよいのでしょうか。

遺産分割調停について

相談者の疑問 遺産分割調停を申し立てると、相手が代理人(弁護士)を立てて協議することはあるのでしょうか。その場合、こちらも代理人を立てないと協議が不利になるでしょうか。

高島 秀行の写真 弁護士の回答高島 秀行弁護士 もちろん、遺産分割は話し合いとはいっても法律に基づき分けるので、弁護士を立てて法律上可能な限り多く主張することはよくあることです。

弁護士を立てた方が相手が無理な主張を言っているのか、正当な主張をしているのかの判断が付きますので、弁護士を立てた方が不利になる可能性は少ないと思います。

代理人を立てないと本来の飲まなくてもよい案を飲んでしまうということが考えられますし、主張できる主張をしないで終わってしまうということも考えられます。

遺産分割調停を行う場合、弁護士を依頼することで、相手の主張が正当かどうか見極められるため、不利な状況に追い込まれる可能性が低いようです。 相手が弁護士を立てた場合は特に、弁護士への依頼を検討するとよいでしょう。弁護士を立てずに調停に臨むと、不当な条件を受け入れることになる可能性があります。

相続財産の不動産を鑑定したい場合は?

alt 相続財産の中に不動産がある場合は、分割方法や評価額について、相続人間で意見がまとまらないことがあります。 不動産を鑑定する場合、弁護士に依頼した方がよいのでしょうか。

弁護士の土地の評価と不動産鑑定士の土地の評価はどちらが有効ですか?

相談者の疑問 遺産分割調停で相手方の弁護士から「次回の調停までに路線価を元に公示価格を出してきます。被相続人の土地の上に第三者の建物があるので評価は低くなります」と言われました。

相手方の弁護士が算出した評価額に対して、こちらは不動産鑑定士に依頼して鑑定評価してもらった場合、調停で有利に扱われる評価額はどちらでしょうか?

また、上記の弁護士の言葉「第三者の建物があるので評価は低くなります」に反論できる法的根拠はありますか?

新保 英毅の写真 弁護士の回答新保 英毅弁護士 一般的には不動産鑑定士の鑑定は、信用性は高いと思います。

ただし、遺産分割調停・審判において不動産評価額について当事者間で合意できない場合は、最終的には、裁判所が選任した不動産鑑定士による鑑定結果を踏まえ、家庭裁判所が評価額を決めます。

大西 純の写真 弁護士の回答大西 純弁護士 信用性と報酬の点だけに絞って回答します。

弁護士は法律の専門家でありますが、不動産の評価については、一般人よりは詳しいものの、一部の稀な例外を除き基本的に素人です。

不動産評価の専門家は不動産鑑定士です。不動産の地域制や個別性を分析検討したうえで、適正な鑑定評価額を出す正式な資格を有するのは不動産鑑定士だけです。

ですので、不動産鑑定士が真っ当に評価書を作成する限りは、不動産鑑定士の評価額のほうが信用性が高いといえます。

ただし、鑑定報酬は安くはありません。物件の規模、価格水準、権利関係などにもよりますが、数十万円から100万円超の費用がかかります。紛争案件の場合は割増しになることも多いですね。

不動産を鑑定する場合は、弁護士よりも、不動産評価の専門家である不動産鑑定士に依頼する方が、より信用性の高い結果を得られるようです。ただし、高額な鑑定料がかかる可能性があります。

相続放棄の手続きを依頼できる?

alt 亡くなった人に借金などがあり、相続放棄をする場合、弁護士のサポートを受けることができるのでしょうか。

相続放棄について。むしろ、して頂いた方がいいのでしょうか?

相談者の疑問 プラス、マイナスの財産があり相続放棄する際、弁護士の方に介入していただくことはできますか?むしろ、介入していただいた方がいいのでしょうか?

また、相続人が乳児である場合、親が代理で相続放棄の手続きはできるのでしょうか?

最後に、婚姻届を提出後、いつから相続人として認められるのでしょうか?

高島 秀行の写真 弁護士の回答高島 秀行弁護士 もちろん、弁護士に依頼することは可能です。

弁護士に相続放棄をしてもらった方がよいかどうかは、ご自分で戸籍を取ったり亡くなった方の財産目録を作成したりできるかという問題と、相続放棄にあたり、遺産なのか遺産でないのかわからない財産があるなど、心配なことがあるかどうかなどによると思います。

相続人が乳児である場合、親が代理で相続放棄をすることができます。ただし、乳児が相続放棄をすることで代理する親が遺産を多く取得することになるような場合は利害が相反するので、特別代理人の選任が必要になるかもしれません。

婚姻届を提出後、夫が亡くなれば、妻は配偶者として相続人となります。

相続放棄の手続きは必ずしも弁護士に依頼する必要はないようですが、戸籍の取得や遺産の内容について不安がある場合は、弁護士のサポートを受けることを検討してもよいでしょう。

まとめ

相続の手続きを進めるにあたっては、相続人同士の話合いがこじれてしまったり、法律の専門知識が必要になったりする場面が少なからずあります。 必要に応じて弁護士のサポートを受けることで、遺産分割の手続きをスムーズに進められるでしょう。

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