相続

2018年02月21日

亡くなった人名義の賃貸住宅、相続放棄するなら退去しなければならない?

亡くなった人の名義で借りている賃貸住宅に住んでいる場合、相続放棄をすると退去しなければならないのでしょうか。住み続ける方法はないのでしょうか。こういった疑問について「みんなの法律相談」に寄せられた実際の相談事例と弁護士の回答を元に解説します。

目次

  1. 相続放棄をすると賃貸住宅から出ていかなければならない?
  2. 相続放棄しても住み続ける方法はある?
  3. まとめ

相続放棄をすると賃貸住宅から出ていかなければならない?

alt 相続放棄をする場合、亡くなった人の名義で借りていた賃貸住宅から退去しなければならないのでしょうか。

相続放棄時、賃貸権を継承出来るのか?


相談者の疑問
両親が独立行政法人の管理する賃貸住宅に住んでいたのですが、父が亡くなり、現在母がそのまま1人暮らしをしています。(約2か月前から。名義人の変更はまだしていません)

父の死亡に際し、相続放棄を行う予定なのですが、父名義の賃貸契約であった場合、賃貸の権利も解除されることになるのでは?と知人より意見があり、管理している独立行政法人へ問い合わせを行なった所、担当者の回答がハッキリせず対応に困っています。

住み続けたい意向はあるのですが、このような場合、契約は解除されてしまうのでしょうか?


三上 諒弁護士
相続人が相続を放棄した場合には、最初から相続がなかったものとして扱われるので(民法第939条)、相続人全員が相続を放棄した場合には、被相続人の債務や家具類も全て無主のものとなります。

したがって、賃貸借人たる地位を承継することはないので、契約は終了し、相続人は原状回復義務や明け渡し義務なども負わないことになり、貸主負担ということになります。

したがって、法律的には契約は解除するまでもなく終了します。もっとも、貸主が搬出などの煩雑さを回避するために、現状引き渡しで相続人と再契約を希望する場合には、借り主の名義人が相続人に交代することが可能になります。

相続放棄をすると、賃貸借契約は終了することになるようです。

相続放棄しても住み続ける方法はある?

alt 相続放棄をしたいけれど、賃貸住宅に住み続けたいという場合、何か方法はないのでしょうか。

相続放棄する賃貸契約に関して


相談者の疑問
先日多額の借金を持つ父が亡くなりまして、その負債と父が経営していた有限会社の負債を相続放棄することにしました。

現在、父の個人名義で借りている賃貸住宅に私を含む家族3人が生活している状況で、そこは会社の所在地としても登録されています。

同じ場所で新たに名義変更して住み続けることは可能でしょうか?可能であるならばどのタイミングで名義変更を申請すればよいでしょうか?


岡村 茂樹弁護士
1.父親の賃借人の地位を引き継ぐのではなく、新たに賃貸人と貴方の間で賃貸借契約を締結する方法がベストです。父親の賃借人の地位を引き継ぐと、相続放棄の効力に悪影響が生じる可能性が大きいからです。

2.タイミングは、早いほうがよいと思います。父親名義のままだと、父親名義で発生する賃料を貴方が支払うことになり、ややこしくなります。

住宅の賃貸人と新しく賃貸借契約を交わし直すことで、相続放棄をしても同じ家に引き続き住むことができるようです。

まとめ

相続放棄をすると、亡くなった人の名義で借りている賃貸住宅からは退去しなければならないようです。 引き続き住みたい場合は、住宅の賃貸人と新たに賃貸借契約を結ぶという方法が有効と言えそうです。

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