相続

弁護士監修記事 2018年01月25日

【遺産相続】亡くなった人のペットを引き取っても相続放棄はできる?

相続の手続きをする際、亡くなった人が生前に飼っていたペットを引き取りたいと考える人もいるでしょう。

  • 相続においてペットはどういう扱いになるの?
  • 亡くなった人のペットを引き取ると相続放棄ができなくなるの?
  • 相続放棄の手続き中に亡くなった人のペットにエサをあげてもいいの?

これらの疑問について「みんなの法律相談」に寄せられた実際の相談事例と、弁護士の回答をもとに解説します。

目次

  1. ペットを引き取ると相続放棄ができなくなる?
  2. 相続放棄の手続き中にエサやりをしていい?
  3. まとめ

ペットを引き取ると相続放棄ができなくなる?

alt 亡くなった人のペットを引き取ると、相続放棄ができなくなってしまうのでしょうか。

至急!!相続放棄の場合ペットは引き取れますか?


相談者の疑問
先月、母が亡くなりました。借金があるため、相続放棄の手続きをする予定です。現在飼っている犬(雑種)は、市役所で登録した名義が母になっています。

その場合、現在母の名義になっている犬の市役所登録を娘の私に変更することは可能でしょうか?そうしてしまうと、相続放棄できないのでしょうか?

現在住んでいる家が賃貸で、母名義だったため来月から新しい入居先に引っ越します。市役所登録している住所も現在住んでいる場所なので変更しなければいけないと思いますが、どうすれば相続放棄に影響がないのか教えてください。


新保 英毅弁護士
理論上は、被相続人の飼い犬も相続財産ですので、相続財産を取得すると単純承認とみなされ相続放棄できなくなるおそれはあります。

ただし、本件飼い犬が財産上無価値(売却不可能)であることが明らかであれば、事実上、管理し続けるという方法はありうると思います。

その上で、相続財産管理人が選任された場合には、相続財産管理人との間で話をつける、例えば安価で譲渡してもらうなどできれば望ましいと思います。

一度、お近くの弁護士に相談してみてください。

理論上は、ペットも相続財産として扱われるため、亡くなった人のペットを引き取ると単純承認とみなされる可能性があるようです。 ただし、ペットに財産価値がなく、売ってお金に変えることが難しければ、引き取っても相続放棄には差し支えないようです。

相続放棄の手続き中にエサやりをしていい?

alt ペットに財産価値がなければ、引き取っても単純承認にはならないようです。では、相続放棄の手続き中に、亡くなった人のペットにエサをあげることは問題ないのでしょうか。

相続放棄 ペットについて


相談者の疑問
先日、父が亡くなりました。父は生活保護受給者で母は認知症のため父が面倒をみていました。

現在私と妹は相続放棄の手続き中なのですが、父が賃貸の一軒家で犬を飼っており、放置してしまうと死んでしまうので私と妹で餌やりに行っています。賃貸ということもあり勝手にえさやりに行くことは相続放棄の手続き中問題ありますか?

今のところ大家さんからの連絡はありません。心情としては大家さんには申し訳ないので退去費用くらいお支払したいのですが、それをした場合も相続放棄を認められなくなることはありますか?


原田 和幸弁護士
賃貸ということもあり勝手にえさやりに行くことは相続放棄の手続き中問題ありますか?

遺産の管理保存のレベルだと思いますので、えさをあげること自体は、問題はないと思います。

心情としては大家さんには申し訳ないので退去費用くらいお支払したいのですがそれをした場合も相続放棄を認められなくなることはありますか?

お父様の遺産を使うのでなければ、相続放棄が認められないというわけではないと思います。

ペットに対するエサやりは、財産の処分行為ではなく、管理保存と考えられるため、単純承認をしたとみなされることはないようです。亡くなった人のペットにエサをあげたとしても、それによって相続放棄ができなくなることはないでしょう。

まとめ

理論上はペットも相続財産の一つとして扱われますが、ペットに財産的価値がなく、売ってお金に変えることが難しいような場合は、引き取っても相続放棄に差し支えはないようです。 ペットへのエサやりも、財産の処分行為ではなく管理保存と考えられるため、相続放棄に影響することはないでしょう。

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