家族が亡くなった場合の葬儀費用は誰が負担する?香典は誰のもの?

大切な家族が亡くなると、悲しむ間もなく葬儀の準備をしなければなりません。 葬儀費用は高額になる場合もあり、誰がどのくらい負担するかをめぐってトラブルが起きる可能性があります。

  • 葬儀費用は誰が負担するべき?
  • 香典は誰のものになるの?

これらの疑問について「みんなの法律相談」に寄せられた実際の相談事例と、弁護士の回答をもとに解説します。

目次

  1. 葬儀費用は誰が負担するべき?
  2. 香典は誰のものになる?

葬儀費用は誰が負担するべき?

家族が亡くなったときの葬儀費用は、誰が負担すべきなのでしょうか。

亡母の入院費用葬儀費用の支払いについて

相談者の疑問 亡母の葬儀費用、入院費用についてですが、とりあえず私が長男なので全て支払いました。母の子どもは私しかいません。母の父、つまり祖父がいるのですが、1円も出しません。祖父に対して費用の一部を請求できるのでしょうか。

鈴木 克巳の写真 弁護士の回答鈴木 克巳弁護士 ◆入院費用について

お母様の遺産があるのでしたら、そこから支払い、それで不足する分については、相続人である貴殿が負担せざるを得ません。祖父に負担を求めることは法的にはできません(お願いはできますが)。

◆葬儀費用について

相続財産負担説、相続人負担説、喪主負担説あります。
相続財産をもって葬儀費用を支払うことには、誰も異存はないと思いますが、これをもって葬儀費用全額を支払えないときは、その不足分は、相続人が法定相続分に応じて負担するか、喪主が全額負担するかということになります。

現在の家庭裁判所の実務は、喪主負担説が大勢です。

よって、祖父が喪主であったという場合は祖父に負担を求めることはできますが、おそらく、貴殿が喪主であったと思われるので、喪主負担説でも相続人負担説でも、貴殿が負担せざるを得ません。あくまで、祖父へは「お願い」するしかありません。

ただし、自分の娘が亡くなったのだから、それ相応の香典は喪主である貴殿に渡すのが常識でしょう。

この『常識論』を展開して、祖父に、ある程度の負担を求めていくということもご検討下さい。

葬儀費用を誰が負担するかについては、様々な説があるようです。 家庭裁判所の実務では、相続財産だけで支払いきれなかった費用は喪主が負担するという扱いになっているようです。 喪主以外の家族に、費用を一部負担するよう「お願い」することはできますが、法的な義務はないため、強制的に支払わせることは難しいでしょう。

香典は誰のものになる?

葬儀の参列者からもらう香典は、誰のものになるのでしょうか。

葬儀費用の負担と香典の所有権

相談者の疑問 近々、親戚の葬儀を出す予定ですが、葬儀費用の負担で揉めています。故人の遺産では賄えないからです。

葬儀費用は誰が負担するものですか? もし、私が負担した場合、喪主でなくても香典は私のものになるでしょうか? また、葬儀費用を差し引いた残りの香典は誰の所有になるのでしょうか?

荒川 和美の写真 弁護士の回答荒川 和美弁護士 葬儀費用の負担は、相続人全員なのですが、葬儀社などを依頼した者が負担し、慣習によるのですが、喪主が全額負担する慣習があることが多いです。その場合、香典は、喪主に対する贈与です。相続人全員で葬儀費用を負担する場合は、香典も相続人全員となります。

私が負担した場合、喪主でなくても香典は私のものになるでしょうか?

負担した葬儀費用は、相続人全員に請求します。慣習があるのなら喪主に対して請求します。
香典は、残った場合、喪主が葬儀費用を負担したのなら、喪主の所有となり、相続人全員ならば、相続人全員で分けます。

喪主が葬儀費用を全額負担した場合、香典は「喪主に対する贈与」という扱いになり喪主のものになるようです。 葬儀費用を相続人全員で負担した場合、香典は相続人全員で分けることになるようです。

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