相続人

2019年01月07日

自分が亡くなると親の連れ子だった兄弟は相続人になる可能性があるのか

親が再婚すると、血の繋がらない連れ子と兄弟になることがあります。 自分の死後に相続が発生したとき、親の連れ子だった兄弟も、相続人になるのでしょうか。片方の親だけが共通している異母兄弟がいる場合はどうなのでしょうか。 みんなの法律相談」に寄せられた実際の相談事例と弁護士の回答を元に解説します。

目次

  1. 親の連れ子だった兄弟に相続権はあるのか
  2. 異母兄弟にも相続権はあるのか
  3. まとめ

親の連れ子だった兄弟に相続権はあるのか

alt 親が再婚後に連れ子と養子縁組をして、自分と兄弟になったケースで、自分の死後、相続が発生した場合、親の連れ子だった兄弟が相続人になる可能性はあるのでしょうか。

養子縁組の兄弟の相続について


相談者の疑問
子どもの頃に親が離婚をして、母親に引き取られ、父親とは生活は共にしていません。私は一人っ子です。再婚していたらしく、再婚相手の連れ子と養子縁組していました。

私には現在、すでに家庭があり配偶者、子どもがいます。

私が死んだ場合、父親が養子縁組した見ず知らずの兄弟も法定相続人になってしまうのでしょうか?


緒方 直人弁護士
ご相談者に夫と子ども(第1順位の血族相続人)がいれば、夫と子どもが相続人であり、お母さん(第2順位の血族相続人)も相続人とはなりません。

子どもがいなければ、お母さん(第2順位の血族相続人)が夫と共同相続人となります。お母さんがいない場合に、ご相談者の兄弟姉妹(ご相談の事案では父親の養子)が第3順位の血族相続人となります。

夫や子どもやお母さんと並んで兄弟姉妹が相続人となるわけではありません。

兄弟姉妹が相続人となる可能性がある場合(子どもや直系尊属がいない場合)、配偶者に全部の遺産を相続させる(あるいは遺贈する)という遺言をすれば、兄弟姉妹(父親の養子)には遺留分がありませんから、兄弟姉妹にご相談者の財産の一部が相続されることはありません。

最終的には遺言が力を発揮します。

自分の死後に相続が発生したとき、親の連れ子だった兄弟も相続人になる可能性があります。 ただし、子どもや両親など先順位の相続人がいれば、兄弟は相続人になりません。 兄弟には遺留分という最低限の相続分はありません。遺言書で、配偶者や子どもなどに全ての遺産を相続させるなどと指定すれば、兄弟に自分の財産を相続させないようにすることもできます。

異母兄弟にも相続権はあるのか

alt 兄弟の中に片方の親のみが自分と共通している異母(父)兄弟がいる場合、異母兄弟は相続人となるのでしょうか。

叔母の異母兄弟の甥にあたる私に相続の権利はありますか。


相談者の疑問
今年、2月に叔母は84才で亡くなりました。叔母の両親は他界しております。

叔母は再婚ですが、自分の実子はおりません。再婚前にも、再婚後の夫の間にも実子はおりません。再婚後の連れ子はおりましたが、養子縁組をしていませんでした。

そのため、今年2月に亡くなった叔母の兄弟に相続権はあるかと思いますが、叔母の兄弟は2人います。

1人の弟は存命。他の弟は亡くなり、その兄弟の子どもは4人おります。つまり、甥1人、姪3人(計4人)合計4人の甥姪と存命の弟です。

その亡くなった叔母には、異母姉妹が2人おりました。すでに、2人とも他界しております。
1人には2人の子供があり、他の1人には3人の子どもがあります。(計5人、内訳は甥2人、姪3人)

私、相談者は異母兄弟の内の1人を母に持つ子ども、甥にあたります。

私は異母兄弟の甥になりますが、法定相続人としての資格があるのでしょうか。


高島 秀行弁護士
異母兄弟でも、兄弟なので子どもも、両親もいないということであれば兄弟が相続人となり
異母兄弟も相続人となります。

もちろん、兄弟が亡くなっておりその子ども(甥姪)がいるのであれば代襲相続人となります。

ただ、異母兄弟は半血兄弟と言って父母が同じである全血兄弟の2分の1の相続分となります。

全血兄弟が2人、半血兄弟が2人ということだと全血兄弟が各6分の2即ち3分の1ずつ、半血兄弟が各6分の1ずつの相続分となります。

代襲相続なので、その相続分をそれぞれの代襲相続人の数で割るということになります。

異母兄弟も相続人となりますが、相続分は両方の両親が共通している兄弟の半分になります。

まとめ

遺産相続においては、自分と血が繋がっていない、連れ子の兄弟でも、親と養子縁組をしていれば相続人になります。 異母兄弟も相続人となりますが、相続分は両方の両親が共通している兄弟の半分になります。

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