親の会社の負債と相続財産差し押さえについて

公開日: 相談日:2015年10月20日
  • 4弁護士
  • 4回答

代表取締役である母、母の内縁の夫(以後A)が2人で経営していた有限会社の負債についてです。賃貸管理業務を主としていました。

昨年6〜9月母が病気で入院。その間にAが、家主(以後B)への賃貸料など、借主からの預かり金300万円を横領し全て使い果たす。
10月に母が職場復帰した際に横領発覚。その後、会社利益からBへ少額ずつ返済するも、今年5月に母が他界。母個人はBへ対する債務の弁済契約などはしていない。
現在は祖母の持ち家で、未成年の兄弟2人と祖母と私の4人暮らし。

会社は今年3月末で解散し、清算中に亡くなりました。
母の財産は相続しています。
母が亡くなってからしばらくし、Bが未納の賃貸料250万円の支払いを私に求めてきましたが、拒否しました。

ここから質問です。
1.会社の負債と母個人の負債は別物であり、会社の負債は相続財産にはならないという風に認識していますが正しいでしょうか。
2.取締役の監督不届や背任行為など母個人の責任を追及され訴訟を起こされた場合、敗訴し損害賠償責任を負う可能性はどの程度でしょうか。
3.仮にこちらが損害賠償責任を負った場合、Bが債権者代位権を行使して自宅の移転登記をし差し押さえることは可能でしょうか。
4また、移転登記される前に祖母名義に登記変更した場合はどうでしょうか。
5.未成年者名義の預金口座を差し押さえすることは可能性でしょうか。(財産隠しではないです)


以上5点よろしくお願いします。

393560さんの相談

回答タイムライン

  • 相談者 393560さん

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    自宅は亡くなった祖父名義で登記変更はしていません。実質的な所有者は祖母です。

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    1.会社の負債と母個人の負債は別物であり、会社の負債は相続財産にはならないという風に認識していますが正しいでしょうか。

     正しいです。

    2.取締役の監督不届や背任行為など母個人の責任を追及され訴訟を起こされた場合、敗訴し損害賠償責任を負う可能性はどの程度でしょうか。

     会社は当然責任を負います。しかし、お母さんは、まず故意などなく背任行為とはいえません。また病気で入院中などの事情があり、監督不届きなどの責任追及も難しいのではないかと考えます。

    3.仮にこちらが損害賠償責任を負った場合、Bが債権者代位権を行使して自宅の移転登記をし差し押さえることは可能でしょうか。

     遺産分割で祖母が取得していた場合は別でしょうが、自宅に相続共有持分があるでしょうから、共有登記をして持分の差押は可能でしょう。

    4また、移転登記される前に祖母名義に登記変更した場合はどうでしょうか。

     遺産分割により祖母名義にされたなら、差押はないでしょう。

    5.未成年者名義の預金口座を差し押さえすることは可能性でしょうか。(財産隠しではないです)

     お母さんのお子さんということで相続人であるなら可能です。

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    岡田 晃朝 弁護士

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    1.会社の負債と母個人の負債は別物であり、会社の負債は相続財産にはならないという風に認識していますが正しいでしょうか。

    そうですね。別です。

    2.取締役の監督不届や背任行為など母個人の責任を追及され訴訟を起こされた場合、敗訴し損害賠償責任を負う可能性はどの程度でしょうか。

    可能性はあります。実際には証拠の面など難しいことはあります。

    3.仮にこちらが損害賠償責任を負った場合、Bが債権者代位権を行使して自宅の移転登記をし差し押さえることは可能でしょうか。
    4また、移転登記される前に祖母名義に登記変更した場合はどうでしょうか。

    祖母名義ならば無理でしょう。

    5.未成年者名義の預金口座を差し押さえすることは可能性でしょうか。(財産隠しではないです)

    会社や母親の債権者が、その子の口座をという意味でしょうか?それならば無理かともいます。子が債務を相続していれば、別です。

  • 高島 秀行 弁護士

    注力分野
    遺産相続
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    1.会社の負債と母個人の負債は別物であり、会社の負債は相続財産にはならないという風に認識していますが正しいでしょうか。
     会社の負債と母個人の負債は別で、相続財産にはなりません。
     ただし、母の代表取締役としての賠償責任はある可能性があります。

    2.取締役の監督不届や背任行為など母個人の責任を追及され訴訟を起こされた場合、敗訴し損害賠償責任を負う可能性はどの程度でしょうか。
     従業員の横領により賃料を支払っていないことは賃貸管理業としてはかなりの落ち度なので、敗訴する可能性は高いような気がします。

    3.仮にこちらが損害賠償責任を負った場合、Bが債権者代位権を行使して自宅の移転登記をし差し押さえることは可能でしょうか。
     債権者代位権の行使でなく、損害賠償請求権に基づき、相続人であるあなたの資産を差し押さえることは可能になります。


    4また、移転登記される前に祖母名義に登記変更した場合はどうでしょうか。
     移転登記ではなく、差し押さえの登記ということでしょうか。
     差し押さえされる前に第三者名義に変更すれば詐害行為として取り消される可能性があります。

    5.未成年者名義の預金口座を差し押さえすることは可能性でしょうか。(財産隠しではないです)
      未成年者名義の預金口座の銀行名支店名が相手にわかれば
      差し押さえは可能です。
      相手が未成年者がそんなにお金を持っていると思い、差し押さえをしてくるかどうかはわかりませんが、遺産を相続したのであればそれを差し押さえることは考えられます。

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    1.
    会社の負債とお母様個人の負債は別ですから,会社の負債を個人が相続することはありません。

    2.
    具体的な事実関係によりますが,ご質問の内容だけからすると,損害賠償責任を負う可能性は相当程度はあると思います。

    取締役はその職務において故意または重過失がある場合,第三者に対して損害賠償責任を負います。

    お母様の場合,Aの使いこみによる損害について故意はありませんから重過失があるかどうかが問題になります。

    お母様は約4カ月入院していて,その間資金の管理をしていなかった可能性がありますから,これが重過失とされる可能性があります。

    Bとしては,お母様が代表取締役であるにもかかわらず6月から9月までの間資金の管理監督を行わずに放置していたという重過失を主張するでしょう。
    これに対して,お母様側としては,本人が入院中であっても他の者に指示するなどして管理監督をしていた,それにもかかわらずAが巧妙に横領をしたなどというような反論ができなければなりません。

    お母様がお亡くなりになったいま,どのような反論ができるか十分情報を収集して検討する必要があります。

    3. 4
    お母様に取締役としての損害賠償責任が発生する場合,その債務はお子さんたちに相続されます。
    債権者代位の問題ではなく,相続債務をお子さんたちに請求することになります。

    御祖母様は相続人ではないのでBは御祖母様に請求はできません。

    自宅は御祖母様の持家ということですが,御祖母様の所有でその登記名義であれば自宅を差し押さえられることはありません。

    お母様名義の不動産がある場合は,債権者代位により相続登記をしてお子さんたちの相続分を仮差押えすることは可能です。
    なお仮差押えではなく,差押えは,裁判になってしかも敗訴した後の手続になります。

    5.
    未成年者がお母様の子という意味であれば,預金の差押えは手続上は可能です。

この投稿は、2015年10月時点の情報です。
ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

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